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奈良大和路~悠~遊~

奈良大和路の祭や伝統行事、四季折々の風景を 写真で綴るフォトブログです。大和は国のまほろば、神や仏に近しく 奥は深くて おもしろい!

柳生八坂神社 秋祭り・宮座行事 2018

柳生町と柳生下町(しもちょう)の氏子男子の年長者各12名(「12人衆」と呼ぶ)からなる宮座組織で祭祀が行われ、隔年で神社行事役と世話役を交代して務めています。今年は柳生町が神社行事の当番でした。

トヤ(当屋)は神霊の宿る「カミサン」と呼ばれる木箱(御神箱)を自宅で1年間祀ります。木箱にはご神体である楽器と装束が納められているそうです。当屋の座敷の注連縄を張った床の間に祀られた「カミサん」を、直会のあとで拝見させていただきました。

秋祭りの日、早朝に当屋宅と(神社にお渡りのあと)舞殿において12人衆が「スモウの舞」、「ササラの舞」、「ヨーガ(影向)の舞」を奉納します。簡単ながら動作の説明を写真に添えました。動画が欲しいところですね。

厳格な宮座祭祀と田楽芸能を継承する当地の秋祭りは、「柳生の宮座行事」の名で県の無形民俗文化財に指定されています。昨年の記事・写真もご覧いただければ幸いです。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・柳生下町 土用垢離 2018



柳生八坂神社 秋祭り1
一老を先頭に白扇を横に持ち目先にかざして神社までお渡りする宮座衆
=撮影 2018/10/8 奈良市柳生町


柳生八坂神社 秋祭り2
世話役を務める下町(しもちょう)の座衆・役員らに迎えられる一行=撮影 2018/10/8 奈良市柳生町


柳生八坂神社 秋祭り3
石段上の拝殿で宮司による神事が進み、宮司から「神楽奉納」という声が掛かるまで、座衆は舞殿で控えて待つ=撮影 2018/10/8 奈良市柳生町


柳生八坂神社 秋祭り4
「スモウの舞」((十一老・十二老が担当)  司会(二老)が演目を告げ、すべての動作は笛2吹き・締め太鼓1打で始まる。2人が舞台後方で神殿を向き、扇を置いて正座し拝礼。胸紐を解き、立ち上がる。お互いに向き合って右手を斜め上、左手を斜め下にして広げ、左足を一歩踏み出して「ヤー」と互いに組み合う形をとる。元に戻って、先ほどとは逆方向に手を広げ、右足を踏みだし「オー」と組み合う。こうした組み合う動作を、2度目は舞台前方で行う=撮影 2018/10/8 奈良市柳生町


柳生八坂神社 秋祭り5
「ササラの舞」(十老))  正座して扇を広げ手前に置き、上にササラを載せて一礼。胸紐を解いてササラの両端を左右の手で斜めに広げで持って振ってササラの音を鳴らす。これを左足を左斜め前に出して行い、次に右足を右前に一歩だしてササラを鳴らす。同様にして舞台前方でも演じる=撮影 2018/10/8 奈良市柳生町


柳生八坂神社 秋祭り6
「ヨーガの舞」(九老) 地唄が謡う「ヨーガの松かな…」に合わせ、扇を両手で頭上にあげ、左右の手を円を描くようにおろす。舞殿の前方に置かれている木箱2個は「カミサン」(御神箱)です=撮影 2018/10/8 奈良市柳生町

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  1. 2018/10/18(木) 21:27:46|
  2. 10月の祭り/行事
  3. | コメント:0

生駒・鹿畑町 素戔嗚神社 秋祭り(宵宮) 2018

素戔嗚(すさのお)神社は天正3年(1575年)の創祀と伝わります。神社は坂道の多い鹿畑(しかはた、生駒市)の中でも最も高い場所に位置します。

神社には東座(東大座・東中座・東小座)と西座(西大座・西座)の組織(「宮座」の言葉は使っていない)が残っていて、格式ある祭祀が受け継がれています。現に境内には東西二つの座小屋があって、秋祭りでは御供上や直会に用いるなど、古風を伝えているようです。これについては年をあらためて見聞したいと思っています。

秋祭りはダンジリ(地車)が出て子供たちが曳きまわします。ふだん静かな神社周辺が大いに賑わいを見せます。「ダンジリの神幸はおよそ40年間中断していたが、平成13年(2001年)に復活された」(『奈良県祭り・行事調査報告』2009年)そうです。

また「若衆が甲冑を着て神社の前の馬場で馬駆けをしていた」(同書)という古老の話があります。祭りの日には古い5体の甲冑が披露されます。

鹿畑はかつて勢力を誇る鷹山氏一族が支配していた高山に隣接する地。その繋がりからか、鹿畑の祭礼は高山八幡宮のそれと、規模は小さいにしろ類似性があるように思います。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・生駒 高山八幡宮 秋祭り(宵宮) 2014



鹿畑 素戔嗚神社 秋祭り1
神社を出るダンジリ(地車)。平地と上り坂ではダンジリの前部に引綱をつけ子供たちが曳きますが、下り坂になると引綱を後部に付け替えます=撮影 2018/10/7 奈良・生駒市鹿畑町


鹿畑 素戔嗚神社 秋祭り2
山の坂道を下って実りの田圃が広がる平地に出ました。まだ引綱は後方にあります=撮影 2018/10/7 奈良・生駒市鹿畑町


鹿畑 素戔嗚神社 秋祭り3
拝殿の左下にある甲冑庫の板戸が開けられ、披露された甲冑5体。かつて若衆がこれを着て馬掛けをしたという=撮影 2018/10/7 奈良・生駒市鹿畑町


鹿畑 素戔嗚神社 秋祭り4
宵宮の数日前に餅つきが行われ、座ごとに並べられた餅棚(社務所にて)=撮影 2018/10/7 奈良・生駒市鹿畑町

テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2018/10/17(水) 16:41:43|
  2. 10月の祭り/行事
  3. | コメント:0

邑地・水越神社 神事芸能/神拝・翁舞・相撲 2018

古風な田楽芸が奉納される邑地(おおじ)の秋祭り

奈良市内の東部の山間部、布目川流域に位置する邑地(おおじ)町。布目川の右岸に鎮座する水越神社の秋祭りでは、ジンパイ(神拝)・翁舞・スモウ(相撲)が奉納されます。江戸初期に村人によって田楽芸が奉納されていた記録文書が残っていて、それを伝承するもので、「邑地の神事芸能」として県の無形民俗文化財に指定されています。

秋祭りの宵宮では夕闇も迫るころ、消防会館に集まった素襖(すおう)・烏帽子姿の渡御衆12名は太鼓、小鼓と笛を奏しながら、およそ2kmの道のりを神社へとお渡りします。

渡御衆は神社正面に架かる橋のたもと(左岸)で神職と氏子役員の出迎えを受けて宮入りし、まずは拝殿前で修祓を受けます。社務所で休憩ののち、舞台で順に奉納されるジンパイ・翁舞・スモウは当地独特のもの。翌日の本宮でも同じ芸能が演じられます。

奈良県東部の東山中(ヒガシサンチュウ)と呼ばれる地域の秋祭には、趣き豊かで変化に富んだ古典芸能が伝承されていて興味は尽きません。いずれも春日若宮おん祭りのお渡りと神事芸能を取り入れたものと考えられています。関連記事を参照して戴ければ幸いです。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・丹生町 丹生神社 宵宮祭/ヨコトビ・スモウ 2017
 ・狭川九頭神社 神事芸能/翁舞、ピッピラなど 2017
 ・柳生八坂神社 秋の例祭・宮座行事 2017
 ・阪原長尾神社 秋祭り/ジンパイ・スモウ 2017
 ・大保八坂神社 氏神祭/ヨコトビ 2017
 ・大保八坂神社 宵宮祭/サンカクトビ 2017
 ・奈良豆比古神社 神事相撲 2013



邑地の神事芸能1
粛々と神社に向かう渡御衆。順番と役割(カッコ内)は、先頭から順に、長老(提灯)、二老(鼓)、三老(太鼓)、四老・五老(ベンザラ)、六老(笛)、七老・八老(大スモウ)、九老・十老(小スモウ)、十一老(副幣)、十二老(正幣)。この後に自治会役員が続きます。提灯に灯はなく、街灯のみの暗がりの中を渡ります=撮影 2018/10/6 奈良市邑地町


邑地の神事芸能2
神社正面の水越橋のたもとで神職らに迎えられて参道を進む渡御衆一行=撮影 2018/10/6 奈良市邑地町


邑地の神事芸能3
二老(小鼓)と三老(太鼓)がジンパイに先立ち演じる「扇舞」。舞台正面に座り、扇を左右に大きくあおぐ所作(ベンザラ担当の四老・五老も同様の所作を行う)=撮影 2018/10/6 奈良市邑地町


邑地の神事芸能4
「扇舞」のあと、扇の上に楽器を置き、「袖神楽」を行う。これは左右の手で反対側の袖口を3回なで、身体を左右に揺らし二礼二拍手一礼(鼓・太鼓担当もベンザラ担当者と同じ)=撮影 2018/10/6 奈良市邑地町


邑地の神事芸能5
二老・三老は向かい合って立ち、笛の音に合わせて楽器を打ち、3度行き交う「ジンパイ(神拝)」の所作=撮影 2018/10/6 奈良市邑地町


邑地の神事芸能6
ベンザラ担当の四老・五老が行う「ジンパイ」。笛は六老が担当=撮影 2018/10/6 奈良市邑地町


邑地の神事芸能7
翁面をつける翁役。翁舞はシテ・地謡ともに神社の神事芸能保存会のメンバーが行う=撮影 2018/10/6 奈良市邑地町


邑地の神事芸能8
翁舞――「鶴と亀とのよはひにて・・・それ喜びの萬歳楽・・・」などと喜びの言葉を述べて人々を祝福する舞を舞う。後半になるとオヒネリが舞台をはねます=撮影 2018/10/6 奈良市邑地町


邑地の神事芸能9
スモウ――まずは長老(一老)を先頭に七老~十老が舞台に上がり神殿に向かって一拝。小スモウとして七老と八老が中央に出て蹲踞し互いに右手を握り合います=撮影 2018/10/6 奈良市邑地町


邑地の神事芸能10
スモウ――次いで立ち上がって足踏み(四股を踏み)しながら時計回りに3度まわる。これを3回。次に九老と十老が大スモウとして同じ所作を繰り返す=撮影 2018/10/6 奈良市邑地町

テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2018/10/12(金) 15:55:13|
  2. 10月の祭り/行事
  3. | コメント:0

元石清水八幡宮・八幡神社 秋祭り/宵宮 2018

八幡神社は大安寺南門の南東、同寺の旧境内に鎮座します。9世紀初頭(807年)に大安寺の僧・行教が宇佐八幡を勧請して大安寺の鎮守としたことにはじまる古社。かつては「大安寺八幡宮」と、あるいは山城国男山の石清水八幡宮の元宮であるとの伝承から「元石清水八幡宮」とも呼ばれていました。

「本殿をはじめ建造物は、江戸時代の終わりに大規模な修理がなされて以来、ほぼ150年間にわたり修理されておらず、老朽化のため破損が激しい」(作啓造宮司)とのこと。宮司さんの熱意により、現在、神社における中世の四脚門として貴重な中門(市文化財)の解体修理が行われているところです。

当神社の宮座は古く、文明15年(1483年)の記録が残ります。現在は「座」という言葉は使っていないようですが、大安寺、東九条(とうくじょう)町および八条町の3地区ごとにトヤ(頭屋/当屋)をたて、宮役員や自治会が協力して神社祭祀を古来のしきたりで継続されています。

当神社の秋祭りの特徴は「花御供」と呼ばれる神饌にあります。代表的な御供はワラを束ねた筒状部分に四角形の餅が貼り付けられ、ワラ束の頭部に矢や竹串を挿し、その先端部にカキ、クリ、ザクロ、ミョウガなどが差し込まれて、さらに様々に切り抜かれた色紙で飾られています。この種の御供が3地区ごとに作られ、全部でおよそ40個はあるでしょうか。地区ごとに献饌されます。なお隣の西九条町で行われる倭文(しずり)神社の秋祭りに見られる神饌(→こちら)との類似性がいくらか見られます。

トヤ行事のあとは神輿のお練りがありますが、都合により本宮祭とともに今回は拝見せず、中門の修理が終わった秋にでも再訪の予定です。

関連記事(当管理者の関連写真記事)
 ・倭文神社 秋祭り(蛇祭り) 2016



大安寺八幡宮1
トヤの稚児(頭人児)を先頭に参道を進む大安寺のお渡り一行=撮影 2018/10/6 奈良市東九条町


大安寺八幡宮2
祓戸社で修祓のあと、地区ごとに宮司・頭人児が上座に着座し、神酒を酌み交わす儀式、「神神事」(宮司)が行われる(大安寺)。中門修理中と雨による地面水濡れのため、社務所に変更<許可を得て撮影>=撮影 2018/10/6 奈良市東九条町


大安寺八幡宮4
花御供、矢御供、餅御供、五色の紙垂の飾り(人形に見える)御供など=撮影 2018/10/6 奈良市東九条町


大安寺八幡宮3
矢御供、餅御供、五色の紙垂の飾り御供=撮影 2018/10/6 
奈良市東九条町


大安寺八幡宮5
各地区の頭人児が神殿下の座に着き献饌が行われる<許可を得て撮影> 本殿祭神は仲哀天皇、応神天皇、神功皇后を祀る=撮影 2018/10/6 奈良市東九条町


大安寺八幡宮6
摂社・若宮神社(仁徳天皇)に奉献されたオトヤ(大頭屋)の花御供=撮影 2018/10/6 奈良市東九条町


大安寺八幡宮7
摂社・武内神社(武内宿祢命)に献じられたコトヤ(小頭屋)の矢御供一対と御幣(御幣にはシートが掛けられているが本宮には外される)=撮影 2018/10/6 奈良市東九条町

テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2018/10/09(火) 20:31:05|
  2. 10月の祭り/行事
  3. | コメント:0

明日香 橘寺の秋景 2018

聖徳太子生誕の地と伝承される橘寺。秋ともなると黄金色の稲穂に赤いヒガンバナ(彼岸花)が寄り添い、人々の心を打つ景観が広がります。いわば明日香村を代表する定番の秋風景でもあります。

石舞台から祝戸、橘あたりを散策中、天高く浮かぶ雲の美しさに出会いました。秋の雲に稲穂とヒガンバナ――。その北側には川原寺跡が広がります。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・東大寺・興福寺・飛鳥寺・橘寺 仏生会(花まつり) 2014



橘寺 ヒガンバナ1
秋の雲=撮影 2018/9/23 奈良・高市郡明日香村橘


橘寺 ヒガンバナ2
聖徳太子ゆかりの橘寺=撮影 2018/9/23 奈良・高市郡明日香村橘


橘寺 ヒガンバナ3
東側から見た川原寺跡=撮影 2018/9/23 奈良・高市郡明日香村川原

テーマ:花の写真 - ジャンル:写真

  1. 2018/09/26(水) 13:54:43|
  2. 季節の風景・秋
  3. | コメント:0
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Author:なわじゅん
・奈良県北部在住の男性です。1300年超の歴史に根ざす奈良大和の人々の信仰に支えられてきた神事・仏事や祭り、伝統行事、民俗を主に紹介しています。
・写真をご利用希望の方はメールフォーム(下段)からお問い合わせください。

次のHPも運営しています。
「野に咲く花たち」――身近に咲く花、高山に咲く花の写真、野草のウェブ図鑑

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