奈良大和路~悠~遊~

奈良大和路の祭や伝統行事、四季折々の風景を 写真で綴るフォトブログです。大和は国のまほろば、神や仏に近しく 奥は深くて おもしろい!

大神神社 おんだ祭 2016

ユニークな木型の牛が登場する三輪のおんだ

おんだ祭は御田植祭とも呼ばれ、正月から2月にかけて稲の豊作を願って行われる予祝行事。牛を曳いて田を耕す所作や稲苗に見立てた松苗の田植え所作を行うなど、一種の「田遊び」と呼ばれる農耕の模倣を行います。

日本人と稲作との深い係わりを示す行事として全国各地に伝承されていますが、「奈良県で現在確認できるものは56ヶ所にのぼる」(『奈良県民俗芸能調査報告書 奈良県の民俗芸能 I 』奈良県教育委員会 2014年、11頁)とされます。

大神神社では毎年2月6日、豊年講大祭と併せて当おんだ祭が斎行されますが、一方、実際に御饌米の米作りとして、大美和の杜にある神饌田で5月に「播種祭」(籾種を播き)、つづいて6月に「御田植祭」(早苗植え)、そして10月に「抜穂祭」(稲の収穫)が古式ゆかしく行われています。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・大神神社 おんだ祭 2007
 ・大神神社 御田植祭 2015
 ・大神神社 播種祭 2012
 ・大神神社 抜穂祭 2012



大神神社 おんだ祭1
当神社おんだ祭における特徴のひとつは、二つの耳と頭に長い胴体になぞらえた木製の牛。田作男がこの牛を操って軽妙な語り口で田起こしの所作を行います=撮影:2016/2/6 奈良・桜井市三輪


大神神社 おんだ祭2
「銀の花咲けば金(こがね)の実なりひらき…」などと語りながら、神前から撤下された「籾種」を播く田作男=撮影:2016/2/6 奈良・桜井市三輪


大神神社 おんだ祭3
松苗を採り田植えする千早装束に赤い襷を付けた早乙女(巫女)=撮影:2016/2/6 奈良・桜井市三輪

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  1. 2016/02/07(日) 18:20:58|
  2. 2月の祭り/行事
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葛城・長尾神社 おんだ祭 2015

白蛇伝説に彩られた長尾神社の
   松苗と杉苗を用いるオンダ


長尾神社は日本最古の官道であった竹内街道、長尾街道、横大路が交差する交通の要衝に鎮座します。

「(祭神の一柱の)水光姫命(みひかひめのみこと)は古事記や日本書紀に体が光って尾が生じていたと記されており、神様の姿が白蛇であるといわれるところから、蛇の頭が大神神社で尾が長尾神社という伝承があり」(当社掲示板)、かつての葛下郡(かつげぐん)の総社として知られる延喜式内社です。

毎年3月4日の午前に祈年祭、午後4時から拝殿前の斎庭でオンダ(お田植)が行われます。田男が畦きり、畦こね、畦ぬりを、次いで牛面の牛(4つ足、2人胴)がカラスキを曳いて土起こし、マンガで土均しを行います。種籾まきの後、田男に鼻綱を曳かれて牛が現れてひと暴れ。暴れるほど豊作を呼ぶというよくある所作ですね。

次に早乙女(小学6年女子6名)が横一列に並んで太鼓の音に合わせて松苗の田植え。終わるや宮司の合図で一斉に松苗奪いが始まります。氏子区域(長尾、竹内、八川、木戸、尺土の五ヶ大字)には新興住宅の子供たちが多いと見え、(後の御供まきもそうですが)大混雑です。

当社のオンダの特徴は、松苗杉苗の二つを使うところ。御供(餅)まきの際、宮司は杉苗を放り投げます。松苗は米、杉苗は麦を表しているといいます。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・葛城・調田坐一事尼古神社 おんだ祭 2016
 ・小泉神社 御田植祭 2015
 ・中山八幡神社 結縁/おんだ祭 2015
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 ・白山神社 野依のオンダ 2014
 ・畝火山口神社 御田植祭 2014
 ・葛木坐火雷神社(笛吹神社) 御田植祭 2014
 ・飛鳥坐神社 おんだ祭 2014
 ・廣瀬神社 砂かけ祭(御田植祭) 2012
 ・平尾水分神社 おんだ祭 2012



長尾神社 おんだ祭1
オンダの祭典=撮影 2015/3/4 奈良・葛城市長尾


長尾神社 おんだ祭2
暴れる牛。牛の胴衣と田男のハッピに「上り藤」の社紋=撮影 2015/3/4 奈良・葛城市長尾


長尾神社 おんだ祭3
松苗のお田植え=撮影 2015/3/4 奈良・葛城市長尾


長尾神社 おんだ祭4
松苗の奪い合い=撮影 2015/3/4 奈良・葛城市長尾


長尾神社 おんだ祭5
御供まき=撮影 2015/3/4 奈良・葛城市長尾


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  1. 2015/03/22(日) 14:24:12|
  2. 3月の祭り/行事
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菅原天満宮 おんだ祭 2013

菅原天満宮 おんだ祭 2013
  翁が演じる愉快なお田植神事

毎年梅の咲き始める頃、2月25日に行われる菅原天満宮おんだ祭。戦中戦後しばらく途絶えていたのを昭和50年代に復活させたそうです。

現在は厄除、五穀豊穣、家内安全などを祈り、翁の面をつけた田主により古い狂言形式でおもしろおかしく農耕所作が行われます。

先の記事に詳しい説明をあげました。併せてご覧戴ければ幸いです。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・菅原天満宮 おんだ祭 2016
 ・菅原天満宮 おんだ祭 2011
 ・菅原天満宮 おんだ祭 2008
 ・菅原天満宮 筆まつり 2015
 ・菅原天満宮 鷽替え神事 2011



菅原天満宮 おんだ祭1
牛が暴れるほど豊作を招くとされ、走り廻る牛に翁面の田主
の息は上がっています。牛童子に投げられた「おひねり」が
地面に散らばっています=撮影:2013/2/25 奈良市菅原町


菅原天満宮 おんだ祭2
翁面とど派手な赤たすきを着けた田主は、おんだの主役。天秤棒で担いだ肥え桶から、残り少ない肥を柄杓に移し取る熱演中。一番の見せ場に爆笑と拍手=撮影:2013/2/25 奈良市菅原町


菅原天満宮 おんだ祭3
肥を施したあと「福の種播こうよ 東田に播こうよ…」と種籾を播けば、周りの役員さん達から「めでとう候」と合いの手が入ります=撮影:2013/2/25 奈良市菅原町


菅原天満宮 おんだ祭4
田仕事もほぼ終わり一服する至福のひととき(一昨年は
なかった新たな演出でした)=撮影:2013/2/25 
奈良市菅原町

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  1. 2013/02/26(火) 16:37:19|
  2. 2月の祭り/行事
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春日大社 御田植神事 2012

春日大社 御田植神事 2012
  たすきがけの巫女による優雅な田植舞

平安時代から伝わる春日のお田植祭。本社の林檎の庭、榎本神社の下と若宮神社前の3ヵ所で、田男と牛が農耕所作を行い、神楽男(神職)が唄う田植歌に合わせ、八乙女(巫女、みかんこ)がお田植舞を奉納。

3ヶ所とも多数の参拝者・見物人で賑わいます。自由な位置どりができないので、やむなくアップのシーンが多くなりました。今回は主として若宮神社の前庭でのお田植舞を選びました。

先年にあげた写真・説明も併せてご覧いただければ幸いです。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・春日大社 御田植神事 2014
 ・春日大社 御田植神事 2011
 ・春日大社 御田植神事 2010



春日大社 お田植1
まずは若宮神社に参拝し本社に参進するお田植の一行。緋縮緬(ひちりめん)の襷(たすき)がけ姿の巫女(みかんこ)が一段とあでやか。後方に黒装束の牛役さんの姿 撮影:2012/3/15 奈良市春日野町


春日大社 お田植2
「すずめ」あるいは「とんぼ」と俗に云われるお田植舞の中の一動作 撮影:2012/3/15 奈良市春日野町


春日大社 お田植3
「かえるかご」と通称される桧笠を腰に、頭には藤の花のかんざしをつけ、優雅に舞うみかんこ(巫女) 撮影:2012/3/15 奈良市春日野町


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  1. 2012/03/24(土) 11:33:25|
  2. 3月の祭り/行事
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大和神社 御田植祭 2012

大和神社 御田植祭 2012

拝殿での祭式のあと、庭上で鍬入れから稲苗植までの稲作過程を演じるお田植(おんだ)祭。先にも説明と写真をあげましたので(下記リンク先)、できるだけ重複を避けます。併せてご覧ください。

大和神社で行われるお田植の諸役は田男、馬子(まご)、牛役の各1名(男性)と早乙女5名、更に巫女役1名。近郊の中学生が勤めます。

もう一人は氏子の役員さんが奉仕する農夫姿の田主さん。はじめに鍬入れと畦きりの所作を行います。明治末頃までは古来定まった家から「神楽男」(田主/田人)が奉仕したそうですから、これに因むのでしょうか。

「神楽男」や「神女」(田植女)が出ていた頃には、田植え歌を唄いながら田植え所作を行っていたとのこと。現在は唄いません。

早乙女が稲苗に見立て植える「植え松」は松枝に福引きの籤(くじ)を添えて藁で括ったもの。お田植えのあとに続いて行われる神主の挨拶が終わるやいなや、周りを囲んで待っていた見物人は「植え松」をわれ先にと競って拾います。

「植え松」に付いていた福引きの引き換えは受付で行われ、これにて御田植祭はすべてが終了となります。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・大和神社 御田植祭 2017
 ・大和神社 御田植祭 2016
 ・大和神社 御田植祭 2011
 ・大和神社 御田植祭 2007



大和神社 御田植祭1
拝殿で修祓などの神事を終えたお田植の諸役。前列左から田主役、巫女役、牛役、馬子役、田男役。後列に菅笠を被った5名の早乙女役と笏(しゃく)を持つ役員さん(子供達を先導し指導に当たる)。最前列に箕(み)、唐櫃、マンガ、カラスキ、鍬などの農耕具と共に牛面が並びます=撮影:2012/2/10 奈良・天理市新泉町


大和神社 御田植祭2
巫女さんの打ち鳴らす太鼓を合図に田起しのため田に向かう田男。烏帽子と白丁を着用=撮影:2012/2/10 奈良・天理市新泉町


大和神社 御田植祭3
豆植えの所作。田男が箕(み)の中の大豆を穴に入れたあと、馬子が灰を上にかけます。二人は藁の脛当てを巻いていますが、履物はスニーカー。いま風で面白い取り合わせですね=撮影:2012/2/10 奈良・天理市新泉町


大和神社 御田植祭4
唐櫃(からびつ)から苗束(植え松)を苗代のところどころに配置。このあと早乙女による田植が行われます=撮影:2012/2/10 奈良・天理市新泉町


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  1. 2012/02/13(月) 21:10:52|
  2. 2月の祭り/行事
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Author:なわじゅん
・奈良県北部在住の男性です。1300年の歴史に根ざす奈良大和の人々の信仰に支えられてきた神事・仏事や祭り、伝統行事、民俗を主に紹介しています。
・写真をご利用希望の方はメールフォーム(下段)からお問い合わせください。

次のHPも運営しています。
「野に咲く花たち」――身近に咲く花、高山に咲く花の写真、野草のウェブ図鑑

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