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奈良大和路~悠~遊~

奈良大和路の祭礼や伝統行事、四季折々の風景を 写真で綴るフォトブログです。大和は国のまほろば、神や仏に近しく 奥は深くて おもしろい!

飛鳥坐神社 おんだ祭 2012

飛鳥坐神社 おんだ祭 2012
  豊穣と子宝を願う奇祭として知られるオンダ

日本の古里、飛鳥(明日香)の地に伝わるおんだ祭は、縁起も由来もよく分からないという祭事。飛鳥の農民が遠い昔から受け継いできた古俗を残し、奇祭とされるおんだ祭です。

三河の「てんてこ祭」、尾張の「田県祭」、大和(桜井)の「江包のお綱祭り」(→こちら)とともに、西日本における四大性神事のひとつとして知られます。その中でも、神様の御前で、衆人監視の中で(たとえ形だけとはいえ)閨事が演じられる(→こちら)ところから、最も露骨と云われています。

先ず拝殿で行われる祭式に続き農耕行事、そのあと奇祭の名に恥じぬ夫婦円満の「婚礼」が繰り広げられます。

これに先立って神事が始まる前、天狗と翁の面をつけた村人がササラの青竹で誰彼となく尻を叩きまくります。天狗や翁が大暴れするほどに豊作を招くとか、あるいは叩かれると悪魔除けや無病息災などの“効能”があるとか。

拝殿での「お田植」や「婚礼」は先にあげた写真・記事(下記リンク先)を参照して戴くとして、今回は尻叩きのみ二態をアップします。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・飛鳥坐神社 おんだ祭 2014
 ・飛鳥坐神社 おんだ祭 2011
 ・飛鳥坐神社 おんだ祭 2010
 ・飛鳥坐神社 おんだ祭 2009
 ・江包・大西のお綱祭り 2013
 ・江包・大西のお綱祭り 2009



飛鳥 おんだ祭1
髷(まげ)を結った赤天狗はユニーク。若い男と見るやササラ青竹で力まかせに 「バシッ!!」  当たり所が悪いと、ほんとに痛っ 撮影:2012/2/5 奈良・明日香村飛鳥


飛鳥 おんだ祭2
天狗も男、若い女の子には優しく「シャラ~ン」(バシッ! とはなりません) 撮影:2012/2/5 奈良・明日香村飛鳥


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  1. 2012/02/07(火) 20:26:18|
  2. 2月の祭り/行事
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平尾水分神社 おんだ祭 2012

平尾水分神社 おんだ 2012
  「平尾のオンダ」として知られる古式ゆかしい夜のお田植祭

正月18日の夜、神殿前の特設舞台で演じられる田植えの祭事。主役は「大当(だいとう)」「小当(しょうとう)」と呼ばれる1年交代のトーヤ(当屋/当家)さんが勤めます。早乙女役は「ショトメ(初乙女)」と呼ばれ、本来は少年が演じるところですが少女も参加。ところが本年は大人の男性もひとりが代役を勤めていたようです。

神事のあと一連のお田植作業が次々と演じられます。唱える詞章は江戸時代の旧い貴重なもの。県の無形民俗文化財に指定されています。

後半には「若宮さん」(黒い翁面の人形)が登場します。その全身に巻き付けられたコヨリが病気平癒に効能ありとか。自分の治したい患部と同じ位置のコヨリで患部をさすると霊験あらたかとのこと。コヨリを頂いて笑顔の参拝者が境内にあふれました。

先にも写真・説明をあげましたので、ここでは簡潔にしました。併せて下のリンク先を参照して戴ければ分かりよいとおもいます。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・平尾水分神社 おんだ祭 2011



平尾のオンダ1
オンダの太夫役の大当、小当がそれぞれ鍬と台詞書を手に登場。ショトメ役の子供達は役員さんにおんぶや抱っこされて舞台に上がっています=撮影:2012/1/18 奈良・宇陀市大宇陀区平尾


平尾のオンダ2
「鍬始めのこと」「苗代角打ちのこと」「苗代閉めること」などの所作の後、太夫は鍬を置き、扇子で鍬の柄を3回たたきながら 福徳 恵方の方より 澄みにすんだる水を くわ くわ くわ などと声高に唄います(「水入れのこと」)=撮影:2012/1/18 奈良・宇陀市大宇陀区平尾


平尾のオンダ3
ショトメさんと全員が立ち上がってお田植の所作。 若いショトメを ひともみもんだれば 実は立ったら竹になる 今年の稲は… と唄いながら舞台を左回り、右回りに1回ずつ回ります=撮影:2012/1/18 奈良・宇陀市大宇陀区平尾


平尾のオンダ4
おめでたいお祝いの台詞が唄われてお田植は終わり、休憩(間炊=ケンズイ)に入ります。その間に小当さんが平素は神さんとして大切にされている「若宮さん」を胸に抱いてお渡しして、台上に寝かせます。黒い翁面で、全身にコヨリが巻かれた人形です=撮影:2012/1/18 奈良・宇陀市大宇陀区平尾


平尾のオンダ5
病気を治すという霊験あらたかなコヨリを有り難く受けとる参拝者の手。何ごと??と見つめる怪訝な幼児の目=撮影:2012/1/18 奈良・宇陀市大宇陀区平尾


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  1. 2012/01/20(金) 22:03:36|
  2. 1月の祭り/行事
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押熊八幡神社 卦亭(けいちん) 2012

押熊八幡神社 卦亭けいちん) 2012

奈良市北西の低丘陵地帯に広がる押熊町。中世の秋篠寺の寺領であった忍熊の地で、かつては平城村に属したのが、1951(昭和51)年に奈良市に併合されました。幾多の変遷を経てなお現在も宮座が継承され、行事やしきたりの中に多くの古い形が残されているようです。

当地の押熊神社で正月11日に卦亭が行われます。ケイチンと読みますが、奈良では他に結鎮、結縁、華鎮と表記する所もあります。農事に災禍をもたらす悪霊(鬼)を祓い豊作や招福を願う正月行事。ここでは宮座入りの行事と重ねて執行されます。

神主(座衆の最年長者)と8人衆(年長順に上から一老・二老・三老…)と呼ぶオトナが中心となって諸行事が進められます。オトナの下に職事(シキジ)と見習いが各ひとり居て、神主、8人衆を助けて諸用を行うという組織が出来上がっています。宮座入りの3人(毎年3人と限定)がケイチンのトーヤ(当屋)を勤めます。現在では役は1年で順次繰り上がります。

ケイチンは先ず、御供、ナエカズラ、弓矢、的などが供えられた神前で祭典を行い、トーヤが拝礼します。その後お神酒を戴き拝殿にあがりますが、席は神主を中心に一老はその右に、二老は左にと、交互にオトナとシキジが着座します。トーヤは末席に座ります。

神主の合図で御田式おんだ祭)が始まります。烏帽子を被った2老が進み出て拝殿中央に苗代田に見立てた、たたみ1畳ほどの大きさの菰を敷き、苗代つくりの所作を行います。小形の鍬や鋤を使って田作りの後「播こうよ 播こうよ 福の種播こうよ」と唱えながら種籾を播くと、周りのオトナたちも唱和します。最後はナエカズラを菰の上に立て「今年も豊作じゃ」と予祝の詞を述べておんだは終わります。

続いて場所を境内に移し、弓矢式弓打ち祭)が行われます。3人のトーヤが3本ずつ矢を持ち、1本目は「鬼」と墨書した的をねらって厄を祓い、2本目は遠くに射て開運を祈願。3本目の矢は弓と共にトーヤが持ち帰って神棚に飾り家内安全を祈ります。

以上が前座ですが、この後は後座(あとざ)となり(非公開)、神主、8人衆、シキジおよびトーヤは座衆社務所に入って直会を行います。給仕や準備万端を男子だけで、女子が入ることは厳禁だそうです。いろいろと細かく取り決めがあって、とても興味深い民俗行事ではあります。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・押熊八幡神社 卦亭 2013
 ・田原本 八坂神社 華鎮祭(けいちんさい) 2011



押熊八幡神社 ケイチン1
神殿に上る前に座衆にお辞儀をする宮座入りのトーヤの親子=撮影:2012/1/11 奈良市押熊町


押熊八幡神社 ケイチン3
御田式おんだ祭) 苗代田に見立てた菰の上で田作りの所作をする二老さん=撮影:2012/1/11 奈良市押熊町


押熊八幡神社 ケイチン6
周りの座衆や外野とのやり取りも賑やかに、カラスキを操り苗床を耕します=撮影:2012/1/11 奈良市押熊町


押熊八幡神社 ケイチン7
種籾も播き終わり、水口にナエカズラを立てます。「苗床がうまくできたから今年も豊作間違いなし」といった意味の詞を(即興で)唱えます。ナエカズラは新藁5、6本を束ねてもとの方から3ヵ所括り、末をふたつに分けそれぞれを2ヵ所括ります。いちばん元の括り目に樒(しきみ)と松の若枝を差し洗米を添えたもの。氏子さんが貰って帰るためたくさん作ってありました=撮影:2012/1/11 奈良市押熊町



押熊八幡神社 ケイチン4
弓矢式弓打ち祭) 神主や座衆が見守る中、今年の宮座入りのトーヤの親子3組が3本の矢を放ちます。ここは2本目の矢を遠くに向かって放つところ。3人の子のうち最年長のトーヤをオモ(主)、次をナカ(中)、年少者をスエ(末)と呼びます。実際に矢を射るのは父親でした。右端からスエ、ナカ、オモの順=撮影:2012/1/11 奈良市押熊町


押熊八幡神社 ケイチン5
直径約40cmの、「鬼」と墨書した的を狙うのは1の
矢だけ。3本目の矢は弓と共にトーヤが家に持ち帰り
神棚に上げます。鬼の的を貰うとそこの家に男児が生ま
れると云われ取り合いになるとか=撮影:2012/1/11 
奈良市押熊町


押熊八幡神社 ケイチン2
弓矢式に使われた弓と矢=撮影:2012/1/11 奈良市押熊町

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  1. 2012/01/13(金) 21:39:35|
  2. 1月の祭り/行事
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東明寺八坂神社 おんだ祭 2012

東明寺八坂神社 おんだ祭 2012

大和郡山市西部、矢田丘陵の山麓に位置する東明寺地区。その集落を通る細い道を山に向かうと東明寺に突き当たります。秋には紅葉が美しく、風情のある山寺として知る人ぞ知る古刹、高野山真言宗 鍋蔵山東明寺です。

境内には東明寺の鎮守社として創祀されたと伝わる八坂神社が鎮座します。祭神は須佐之男神とし、東明寺地区の氏子さん達によって守り続けられてきました。

かつて正月11日におんだ祭と綱かけ祭が行われていましたが、今では成人の日に変更され、豊作、厄除けなどを祈願して集落の大人総出で行われます。(綱かけ祭については次ページに)

おんだ祭では、前庭にトーヤ(当家/頭家)さんが苗代に見立てた3mほどの楕円形を地面に鍬で描き、その南北には水口が描き加えられます。これまで他所のおんだ祭では見かけないやり方です。

準備が整うと、神殿で修祓、献饌、祝詞奏上の後、神主によって籾種播きと松苗撒きが行われますが、これでおんだの祭典はお終い。あっけなく簡単、短時間で終わり、続いて綱かけ祭が行われたのでした。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・東明寺八坂神社 おんだ祭・綱かけ祭 2016
 ・大和神社 御田植祭 2011
 ・菅原天満宮 おんだ祭 2011



東明寺八坂神社 おんだ祭3
修祓、献饌、祝詞奏上などお田植の神事が神殿で行われます。横にはトーヤさんと評議員の二人が参列。その他の氏子さん達は正面庭に参列です=撮影:2012/1/9 奈良・大和郡山市矢田町


東明寺八坂神社 おんだ祭2
鍬で描いた苗代に種籾を播く神主=撮影:2012/1/9 奈良・大和郡山市矢田町


東明寺八坂神社 おんだ祭1
松苗を田圃に撒きます=撮影:2012/1/9 奈良・大和郡山市矢田町

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  1. 2012/01/12(木) 22:04:46|
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植槻八幡神社 おんだ祭 2012

植槻八幡神社 おんだ 2012
  翁と牛が演じる古式ゆかしいお田植神事

大和郡山城跡の北直ぐに鎮座する植槻(うえつき)八幡神社。創建年は不詳ですが、平城京の裏鬼門(西南)にあたるところから、都の地鎮のために勧請されたと伝わります。また伝承では藤原不比等ゆかりの幻の古刹・殖槻(建法)寺の鎮守社とあります。

毎年1月7日に斎行される植槻のおんだ祭(お田植祭)は、古い形式を残した貴重なもの。翁が被り物の黒牛を引き連れて本殿・拝殿の周りを廻ります。カラスキ(唐鋤)、マンガ(馬鍬)を曳き、籾まきが続き、最後に松苗を植える所作のあと五穀豊穣を祈願。

素朴なお田植神事のなかに、五穀豊穣を願う本来の農耕民の真摯な気持ちが伝わるお祭りでした。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・植槻八幡神社 おんだ祭 2016
 ・植槻八幡神社 おんだ祭 2012
 ・春日大社 御田植神事 2011
 ・菅原天満宮 おんだ祭 2011
 ・池神社 御田植祭 2011
 ・その他 多数



植槻八幡神社 お田植祭り2
笏(しゃく)を手にした翁。黒牛(二人が被る)を曳いて本殿・拝殿を廻ります=撮影:2012/1/7 奈良・大和郡山市植槻町


植槻八幡神社 お田植祭り1
翁の前は神職、その前は氏子代表者が一列となって、注連縄を張り巡らした本殿・拝殿の周りを進みます=撮影:2012/1/7 奈良・大和郡山市植槻町


植槻八幡神社 お田植祭り3
拝殿前、早苗に見立てた松苗を植えます。縁起物として松苗は神社で売られていました=撮影:2012/1/7 奈良・大和郡山市植槻町


植槻八幡神社 お田植祭り4
拝殿に並んだ稲籾と籾容れ、マンガ、鋤などの農具=
撮影:2012/1/7 奈良・大和郡山市植槻町

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  1. 2012/01/08(日) 20:19:33|
  2. 1月の祭り/行事
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・奈良県北部在住の男性です。1300年超の歴史に根ざす奈良大和の人々の信仰に支えられてきた神事・仏事や祭り、伝統行事、民俗を主に紹介しています。
・写真をご利用希望の方はメールフォーム(下段)からお問い合わせください。

次のHPも運営しています。
「野に咲く花たち」――身近に咲く花、高山に咲く花の写真、野草のウェブ図鑑

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