奈良大和路~悠~遊~

奈良大和路の祭や伝統行事、四季折々の風景を 写真で綴るフォトブログです。大和は国のまほろば、神や仏に近しく 奥は深くて おもしろい!

桃香野八幡神社 弓始祭 2018

月ヶ瀬の景観が眼下に広がる高台。そこに鎮座する桃香野八幡神社では毎年1月20日前後に新成人男子を主役とする弓始祭が斎行されます。まずは神社石段下に設けた斎場で祭典。祝詞奏上に続いて宮司が天・地・北・南・東・西・的に向けて矢を射ます。使う弓は桑の木製、矢はヨモギ製。神事が終わると、神社の鳥居下に移動します。

新成人となった男子のうち2名が本年は参加。新成人は居並ぶオトナ衆(6人)、自治会長・副会長、氏子役員(3人)、宮司が見守るなか弓打ちの儀式に臨みます。地域成員としての仲間入り儀式であるとともに、地域の安全隆盛・子孫繁栄などを祈願して行われる伝統行事です。

射る矢は27本の決まりですが、数の意味は不明とのこと。その年の参加新成人の員数で割って各自の本数が決まります。今年は2人なので、14本と13本ずつ。約70m先の的を狙いますが、何しろ初体験の射的とあって、県弓道連盟の副会長(N氏)の手ほどきを受けました。構えの練習はするものの、射的は練習なしで本番です。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・桃香野八幡神社 弓始祭 2016
 ・桃香野八幡神社 秋祭り/お渡り・能楽奉納 2016
 ・花便り 月ヶ瀬梅林 梅 2017
 ・花便り 月ヶ瀬梅林 梅 2014



桃香野八幡神社 弓始祭1
天・地・北・南・東・西、最後に的を射る宮司=撮影 2018/1/21 奈良市月ヶ瀬桃香野


桃香野八幡神社 弓始祭2
オトナと射手はともに弓を3度頭上に掲げて拝する作法で受け渡し(右端は弓射法の指導者N氏)=撮影 2018/1/21 奈良市月ヶ瀬桃香野


桃香野八幡神社 弓始祭3
オトナ衆、役員らが注視するなかで射的=撮影 2018/1/21 奈良市月ヶ瀬桃香野


桃香野八幡神社 弓始祭4
一般の遠的(60m)よりも距離がある的をめがけて矢を射る
新成人=撮影 2018/1/21 奈良市月ヶ瀬桃香野

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  1. 2018/01/23(火) 12:18:16|
  2. 1月の祭り/行事
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吉祥草寺 茅原のトンド 2018

元日から2週間に及ぶ修正会の結願(14日夜)に行う茅原のトンドは、今年で1,318回目となる由緒ある伝統行事。大和の代表的な左義長として国選択・県の無形民俗文化財に指定されています。

世襲の火付け役(承仕師=しょうじし)が仏前の燈明から採火した火を雌雄一対の大松明に放ちます。修験者が般若心経を唱え法螺貝の音が鳴り響くなか、凄まじい熱気を放って燃え盛り、やがて崩れ落ちる大松明。除災招福・五穀豊穣・国家安穏などを祈願して行われる宗教行事です。

過去に解説をあげましたので、重複を避けますが、そちらをご覧いただければ幸いです。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・吉祥草寺 茅原のトンド 2015
 ・吉祥草寺 茅原のトンド 2014
 ・吉祥草寺 茅原のトンド 2012
 ・吉祥草寺 茅原のトンド 2010



吉祥草寺 茅原のトンド1
修験者の先導で火つけ松明入場=撮影 2018/1/14 奈良・御所市茅原


吉祥草寺 茅原のトンド2
陣笠を被り裃姿の承仕師(しょうじし)が、まずは雄の松明(西側、玉手地区)に点火。今年の恵方(南南東)に火を点けます=撮影 2018/1/14 奈良・御所市茅原


吉祥草寺 茅原のトンド3
ついで雌松明(東側、茅原地区)の恵方から点火=撮影 2018/1/14 奈良・御所市茅原


吉祥草寺 茅原のトンド4
大勢の参詣者が取り巻くなか、燃え盛る2本の大松明(向かって右:雄松明、左:雌松明)=撮影 2018/1/14 奈良・御所市茅原


吉祥草寺 茅原のトンド5
雄松明の方が先に崩れ落ちました=撮影 2018/1/14 奈良・御所市茅原

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  1. 2018/01/15(月) 19:13:18|
  2. 1月の祭り/行事
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広陵町 広瀬天神社 綱打ち 2018

曽我川の左岸に位置する広瀬の天神社。新年に行われる伝統の綱打ちは、水害を防ぐために始まったと伝わります。「天神社の綱打ち」として広陵町民俗文化財に指定。

氏子さんは南側(広瀬・杉ノ木地区)と北側(田中地区)のふた手に分かれて作業を行います。訪れたとき、南側の組はすでに午前中に終えていました。北側では田中公民館の前から綱打ち(稲わらを綯って綱を編む)を始め、編み上がるころに先端は神社の北入口に到達。長さ約100mにも及びます。

勧請綱は完成すると、年男(今年は戌歳の少年一人)を中にして輪状に巻きます。塩、米、お神酒で清めたあと、天神社の北側から始まって西側の樹木間に綱を掛け渡します。午前中に南地区が鎮守の杜の南から堤防側(東側)に掛けた綱と併せると約200mの長さの綱で神社の杜を囲んだことになります。たいへんな作業です。

このあと神事はありませんが、割拝殿で立ったまま簡単なつまみとお神酒で直会が行われました。なお、綱打ちに関し北組と南組との交流はないようでした。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・広陵町 広瀬天神社 綱打ち 2014
 ・明日香・栢森 綱掛神事 2011
 ・明日香・稲渕 綱掛神事 2011



広瀬天神社 綱打ち1
長さ約100mにもなる大綱。明日香の稲渕、栢森の勧請綱の長さに勝るとも劣らない?=撮影 2018/1/7 奈良・北葛城郡広陵町広瀬


広瀬天神社 綱打ち2
年男の少年を中にして大綱をゆったりと巻きあげたあと、塩・米・神酒で清めます=撮影 2018/1/7 奈良・北葛城郡広陵町広瀬


広瀬天神社 綱打ち3
境内の外回りにある大木に綱を掛け渡す氏子さんたち。綱(蛇)の頭部はアキの方角(今年は南南東)に向けて固定=撮影 2018/1/7 奈良・北葛城郡広陵町広瀬


広瀬天神社 綱打ち4
北側境内入り口に掛かる綱部分(目障りになる電線を消去してあります)。左右に藁房、その内側に小縄の下がりが3本。それぞれに松枝が7、5、3個ずつ下がります。まさに七五三縄(しめなわ)。南側入り口にも同様の飾りが付きます=撮影 2018/1/7 奈良・北葛城郡広陵町広瀬


広瀬天神社 綱打ち5
神社の西から眺めた鎮守の杜=撮影 2018/1/7 奈良・北葛城郡広陵町広瀬

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  1. 2018/01/09(火) 12:53:16|
  2. 1月の祭り/行事
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大和神社 御弓始祭 2018

邪悪を払い新しい年の平穏と豊穣を願う弓打ち神事
 ――大和神社の新春恒例の御弓始祭です

拝殿で神事を行ったあと、まずは鏑矢(かぶらや)を射る「蟇目(ひきめ)の儀」。穴の開いた矢先が「ヒュー」と乾いた音を響かせて空を切り、いかにも邪気を払う気が満ちます。ついで宮司、氏子役員、地元中学の弓道部員が射手を務めました。

そのあと鎌倉時代の武家の「弓始め式」にならった「百々手式(ももてしき)」(小笠原流)が披露されました。男女5人ずつ2組(前弓・後弓)に分かれ、それぞれ矢を2秒間隔ほどで次々に放ちます。敵に攻撃の隙を与えずに連続して攻撃する手法です。もすこし詳しい説明は過去(こちら)にあげました。参照して戴ければ幸いです。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・大和神社 御弓始祭 2011
 ・大和神社 御弓始祭 2010
 ・大和神社 御弓始祭 2007



大和神社 御弓始祭1
拝殿に参進する、烏帽子に直垂姿の県弓道連盟の諸氏=2018/1/4 奈良・天理市新泉町


大和神社 御弓始祭2
典雅な所作の「紐さばき」(県弓道連盟副会長)。蟇目の構えをとるまでの一連の動きも厳格な古式の作法=2018/1/4 奈良・天理市新泉町


大和神社 御弓始祭3
蟇目の構え=2018/1/4 奈良・天理市新泉町


大和神社 御弓始祭4
「これより、百々手式を執り行うべし!」と奉行(左)より下知=2018/1/4 奈良・天理市新泉町


大和神社 御弓始祭5
後弓(男性の組)による“連射” ―― 3番の射手が矢を放った直後で、女性組の顔前あたりに、放たれた矢が見えます=2018/1/4 奈良・天理市新泉町

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  1. 2018/01/06(土) 21:22:45|
  2. 1月の祭り/行事
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平群町椣原 綱打ち行事(勧請綱掛け) 2018

生駒山の東麓を南流する竜田川(平群川)は椣原(しではら)で蛇行し、両岸迫る渓谷となっています。そこには龍が住むという龍穴があり、古くから水の神・龍神を祀る信仰があったと伝わります。

椣原では「綱打ち」と称し、金勝寺境内で行われ、綱打ち保存会と自治会が保存・継承に努めています。勧請綱掛けは、龍(蛇)に見立てた綱を川に掛けて悪霊や厄病などが集落に侵入するのを阻止するという民俗行事ですが、大和には比較的多く今に伝わります(下記関連記事)。

椣原では、オンヅナ(雄綱)を川に渡し、これに絡ませたメンヅナ(雌綱)をポールの根元(右岸)にとぐろを巻いたように積み上げます。オンヅナには雄のシンボルとフグリ(キンタマ)があり、龍の爪に見立てた脚を2本つけて川面に垂らします。近鉄電車の線路に並行する綱掛けです。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・平群町椣原 綱打ち行事(勧請綱掛け) 2014
 ・平群町椣原 綱打ち行事(勧請綱掛け) 2013
 ・長岳寺 節会(綱掛) 2017
 ・矢田坐久志玉比古神社 綱掛祭 2016
 ・東明寺八坂神社 おんだ祭・綱かけ祭 2016
 ・広陵町 広瀬天神社 綱打ち 2014
 ・明日香・栢森 綱掛神事 2011
 ・明日香・稲渕 綱掛神事 2011



椣原 勧請綱1
「綱打ち」 綱の途中にタマ(フグリ)を編み上げます=奈良・生駒郡平群町椣原


椣原 勧請綱2
早々に作り上げた男根=奈良・生駒郡平群町椣原


椣原 勧請綱3
稲わら(5軒の農家から持ち寄り)をよって綱とし、これの3本を
さらによって太い綱とします。寒い一日でした。霰(あられ)が
降ってきました=奈良・生駒郡平群町椣原


椣原 勧請綱4
「祝い行事」 完成した大綱を巻いた「かたまり」を寝転がった子供たちの上に乗せて転がします。さらに綱の上に乗る子もいます。もとはムコイリ、ヨメドリした男を対象に「祝うたろ」と、手荒い祝い事なんだそうです=奈良・生駒郡平群町椣原


椣原 勧請綱5
「綱掛け」 竜田川(平群川)の右岸から左岸に掛るワイヤーにフックで大綱を吊るし、左岸に引き揚げます=奈良・生駒郡平群町椣原


椣原 勧請綱6
鉄橋と平行して龍田川に渡された勧請綱。龍と見立てた胴体から吊り下がるツメ(脚)2本。ハシゴのように松の枝を横に4段挟み、下方に幣紙と樒(しきみ)の小枝が挟んである=奈良・生駒郡平群町椣原


椣原 勧請綱7
綱掛が終わると右岸斜面に祀られた地蔵尊の前、金勝寺住職を
導師として地域安寧・子孫繁栄などを祈願して般若心経を唱え、
ご供の餅を焚火で焼いていただきます=奈良・生駒郡平群町椣原

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  1. 2018/01/05(金) 22:11:48|
  2. 1月の祭り/行事
  3. | コメント:0
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Author:なわじゅん
・奈良県北部在住の男性です。1300年超の歴史に根ざす奈良大和の人々の信仰に支えられてきた神事・仏事や祭り、伝統行事、民俗を主に紹介しています。
・写真をご利用希望の方はメールフォーム(下段)からお問い合わせください。

次のHPも運営しています。
「野に咲く花たち」――身近に咲く花、高山に咲く花の写真、野草のウェブ図鑑

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