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奈良大和路~悠~遊~

奈良大和路の祭礼や伝統行事、四季折々の風景を 写真で綴るフォトブログです。大和は国のまほろば、神や仏に近しく 奥は深くて おもしろい!

東大寺二月堂 修二会(お水取り) 大中臣祓 2020

2月末日、練行衆が宿所に入り入浴も済ませたあとの夕刻に行われるのが、大中臣祓(おおなかとみのはらえ)です。練行衆が本行前にお祓いを受ける作法で、咒師(しゅし)がお祓い役を勤めます。

祓いの小幣と祓詞の巻物を襟に差した咒師は食堂(じきどう)の西側で西向きに静かに蹲踞。小綱(しょうこう)が差し出す祓(はらえの)松明に照らされ、印を結び呪詞を黙誦して場を清め、本尊をはじめ神々を勧請します。密教的な修法です。途中、細袈裟を右肩に掛け替えて神職の立場で大中臣祓詞を黙誦。やおら大きく幣を振りながら、練行衆が蹲踞して待つ細殿に移動し、練行衆を祓います。練行衆は頭を下げ数珠をもんで祓いを受けます。神仏習合のお祓いです。あいにくの小雨降るなかでした。

その後、食堂前にも結界の注連縄が掛けられ、いよいよ二七日(にしちにち=14日間)にわたる厳しい修二会の本行が始まります。

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二月堂修二会 大中臣祓1
祓松明に着火するための浄火を手にして待機する童子
=撮影 2020/2/29 奈良市雑司町


二月堂修二会 大中臣祓2
そぼ降る雨のなか、小綱(堀池春彰氏)が差しかかえる祓松明の明りに照らされ祓詞を黙誦する咒師・森本公穣師。右肩に黒の細袈裟(和布袈裟)、手に祓の幣。雨で敷石が輝きます=撮影 2020/2/29 奈良市雑司町

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テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2020/03/06(金) 18:59:48|
  2. 2月の祭り/行事
  3. | コメント:0

東大寺二月堂 修二会(お水取り) 参籠宿所入り 2020

ちまたでは新型コロナウィルス感染症の広がりに戸惑いが起こっていますが、二月堂では不退の行法といわれる修二会(十一面悔過法会)が始まります。絶えることなく続けられて今年で1269回目となる修二会。練行衆(籠りの僧)が我々に代わって1年の罪を十一面観音に懺悔し、国家安泰・万民招福・五穀豊穣・悪疫消散などを祈る厳しい法会といわれます。

閏(うるう)の今年は2月29日、小雨が降り足元が悪いなか、練行衆11名は戒壇院別火坊から和傘をさし下駄履きで粛々と歩みを進め、娑婆古練(参籠しない僧)に無言で挨拶を交わして参籠宿所に入りました。しばらくのち湯屋で入浴をすませ、いよいよ夜半から二七日(にしちにち=14日間)にわたる厳しい本行が始まります。

練行衆は代われど、毎回同じような宿所入りの情景です。今年は、和上として参籠する別当・狭川普門師は朱色の袈裟を着用しています。通例の和上とは異なるところです。

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 ・東大寺二月堂 修二会(お水取り) 参籠宿所入り 2010



二月堂修二会 参篭宿所入り1
和上(狭川普門別当)を先頭に雨に濡れた参道を進む練行衆=撮影 2020/2/29 奈良市雑司町


二月堂修二会 参篭宿所入り2
娑婆古練の出迎えをうけ、無言の挨拶を交わし宿所に入る練行衆=撮影 2020/2/29 奈良市雑司町


二月堂修二会 参篭宿所入り3
湯屋に向かう咒師、堂司と平衆6人。背後は初夜上堂の際に使う松明用の青竹=撮影 2020/2/29 奈良市雑司町


二月堂修二会 参篭宿所入り4
駈士(くし)に導かれて湯屋に向かう新入(初参籠の僧)=撮影 2020/2/29 奈良市雑司町

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  1. 2020/03/05(木) 18:52:30|
  2. 2月の祭り/行事
  3. | コメント:0

畝火山口神社 御田植祭 2020

大和三山のひとつ、畝傍山の西麓に鎮座する畝火(うねび)山口神社では、毎年2月28日に祈年祭のあと五穀豊穣を祈願する御田植祭おんだ祭)が行われます。

拝殿に奉賛会の役員たちが着席。宮司が修祓を行い、御田植祭が始まります。田男(ひょっとこ)、牛(牛の被りもの・黒衣・四つ脚)、牛使い(天狗)がお田植作業を面白おかしく演じます。進行役(手ぬぐいでほお被りした農夫)が田男に指示するかたちで、「畔はつり」「畔こね」「水入れ」「マンガ(馬鍬)かき」「田均し」「稲苗植え」などの農作業が細かくリアルに進みます。「蛙とり」や「カラス追い」の所作まであるのは珍しく、他では見られません。

苗植え(松苗植え)の半ばで女房(おかめ、お多福)が現れ、ケンズイ(間食、軽食)を田男や天狗に振る舞い労をねぎらいます。田男による苗植え(松苗植え)の際、宮司さんが田植え歌を歌うのも注目です。♪♪ あらめでたや 千秋万歳で 植え納めそうろう♪ で終わります。

演者のセリフ(詞章)はあらかじめ決まったものでなく、ほとんどがアドリブ。ただ籾まきの際に田男が唱えるセリフ、「神さんに良い種をまきます、奉賛会の皆さんに良い種をまきます」は決まっているようです。

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畝火山口神社 おんだ祭1
ひょっとこ(田男)が行う田起こし=撮影 2020/2/28 奈良・橿原市大谷町


畝火山口神社 おんだ祭2
マンガ(馬鍬)を引き、ときに奉賛会の席に頭を突っ込み笑いを誘う黒牛。一人で演じる四つ脚の牛は珍しい=撮影 2020/2/28 奈良・橿原市大谷町


畝火山口神社 おんだ祭3
おかめ(田男の女房)が「御神水(お神酒)」桶と「ケンズイ(間食、軽食)」を
入れた箱を担ぎ登場=撮影 2020/2/28 奈良・橿原市大谷町


畝火山口神社 おんだ祭4
田男や天狗、それに欲しそうな態度の牛にも、御神水とケンズイを振る舞うおかめ=撮影 2020/2/28 奈良・橿原市大谷町


畝火山口神社 おんだ祭5
松苗を奉賛会の皆さんに配るひょっとこ=撮影 2020/2/28 奈良・橿原市大谷町


畝火山口神社 おんだ祭6
大役を終えて=撮影 2020/2/28 奈良・橿原市大谷町

テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2020/03/03(火) 18:38:35|
  2. 2月の祭り/行事
  3. | コメント:0

東大寺二月堂 修二会(お水取り) 暇乞の社参 2020

閏年にあたる今年は1日遅れの26日に2回目の社参が行われました。1回目の社参と同様に、新入を除く練行衆10人は八幡殿・大仏殿・天皇殿・開山堂を巡拝します。しかし前回とは異なり天皇殿を参拝したのち、本坊に立ち寄り、娑婆古練(しゃばこれん=参籠しない僧たち)に総別火入りと参篭の挨拶を交わします。

翌日からは別火坊の大広間で全員が起居し、外出せず私語も禁止というさらに厳しい精進潔斎の生活のなかで本行へのもろもろの準備を行います。

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 ・東大寺二月堂 修二会(お水取り) 暇乞の社参 2012
 ・東大寺二月堂 修二会(お水取り) 社参 2020
 ・東大寺二月堂 修二会(お水取り) 社参 2018



二月堂修二会 暇乞の社参1
天皇殿を拝し本坊に向かう=撮影 2020/2/26 奈良市雑司町


二月堂修二会 暇乞の社参2
本坊に立ち寄り暇乞いの挨拶=撮影 2020/2/26 奈良市雑司町


二月堂修二会 暇乞の社参3
大仏殿を左手に鏡池横の杉並木参道を上る=撮影 2020/2/26 奈良市雑司町


二月堂修二会 暇乞の社参4
法華堂(三月堂)・三昧堂(4月堂)への参道=撮影 2020/2/26 奈良市雑司町


二月堂修二会 暇乞の社参5
三昧堂横の石段をのぼり開山堂へ=撮影 2020/2/26 奈良市雑司町

テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2020/03/01(日) 18:34:10|
  2. 2月の祭り/行事
  3. | コメント:0

菅原天満宮 おんだ祭 2020

菅原道真公生誕の地と伝わる菅原の里。当地に古くから鎮座する菅原天満宮では毎年梅の花の盛りのころ、2月25日におんだ祭(お田植祭)が執り行われます。戦中戦後しばらく途絶えていたところ、昭和50年代に復活したという伝統の農耕神事です。

天下泰平、五穀豊穣、家内安全などを祈り、翁の面の田主と黒牛の面の小学生、さらに場外から氏子役員が加わり、狂言形式でおもしろおかしく演じられ、見る者の笑いを誘います。古来の田楽を偲ばせるといわれます。苗植えの所作は行われず、松苗まきでおんだ祭は幕を閉じます。

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菅原天満宮 おんだ祭1
「田を打って候えば、牛を使い候」  馬鍬(まぐわ、まんが)を猛スピードで曳く黒牛と息の上がる翁の田主=撮影 2020/2/25 奈良市菅原町


菅原天満宮 おんだ祭2
牛が田主のいうことを聞かず座り込みすねる牛が笑いを誘う=撮影 2020/2/25 奈良市菅原町


菅原天満宮 おんだ祭3
肥え桶から柄杓で観衆にも撒き散らし大爆笑=撮影 2020/2/25 奈良市菅原町


菅原天満宮 おんだ祭4
天秤棒で担いだ肥え桶から、残り少ない肥を柄杓に移し取る作業を熱演中=撮影 2020/2/25 奈良市菅原町


菅原天満宮 おんだ祭5
「福の種播こうよ、東田に播こうよ、西田に…」と、東西南北の田に種籾を播く田主=撮影 2020/2/25 奈良市菅原町

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  1. 2020/02/26(水) 22:23:24|
  2. 2月の祭り/行事
  3. | コメント:0
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Author:なわじゅん
・奈良県北部在住の男性です。1300年超の歴史に根ざす奈良大和の人々の信仰に支えられてきた神事・仏事や祭り、伝統行事、民俗を主に紹介しています。
・写真をご利用希望の方はメールフォーム(下段)からお問い合わせください。

次のHPも運営しています。
「野に咲く花たち」――身近に咲く花、高山に咲く花の写真、野草のウェブ図鑑

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