奈良大和路~悠~遊~

奈良大和路の祭や伝統行事、四季折々の風景を 写真で綴るフォトブログです。大和は国のまほろば、神や仏に近しく 奥は深くて おもしろい!

東大寺二月堂 修二会(お水取り) 大中臣祓 2018

夕闇迫るころ、食堂(じきどう)の西側にお祓いの幣と祓詞の巻物を襟に差した咒師(しゅし)が静かに蹲踞します。小綱(しょうこう)が持つ祓いの松明の炎が揺らめき、なんとも言い難い神秘的な雰囲気が漂います。神道的・密教的な修法の始まりです。

咒師は無言で印を結び咒を黙誦――本尊をはじめ護法の神々を勧請し、細袈裟を左肩から右肩に掛け替えます。神職の立場に身を変え、幣を手にして大中臣祓詞(おおなかとみのはらえことば)を黙誦。幣を左右に振って場を祓い清めます。最後に、細殿に蹲踞し数珠を擦り合わせ祈る10人の練行衆を修祓します。この間、およそ5分。

大中臣祓が終わると堂童子らによって細殿前の石段をはじめ西側に注連縄が張り巡らされます。すでに社参の日に済ませた分と合わせて結界が完了です。いよいよ夜半から厳しい修二会の本行が始まります。

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お水取り 大中臣祓1
幣を手にし大中臣祓詞を黙誦する咒師・鷲尾隆元師。細殿には他の練行衆が蹲踞してお祓いを待ちます=撮影 2018/2/28 奈良市雑司町


お水取り 大中臣祓2
腰を上げ、幣を左右に振る祓えの作法=撮影 2018/2/28 奈良市雑司町


お水取り 大中臣祓3
参籠宿所・食堂の西側を結界する堂童子(右)と童子=撮影 2018/2/28 奈良市雑司町

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  1. 2018/03/01(木) 21:19:43|
  2. 2月の祭り/行事
  3. | コメント:1

東大寺二月堂 修二会(お水取り) 参籠宿所入り 2018

二七日(にしちにち=14日間)にわたる修二会お水取り)に参勤する練行衆は別火精進を終え、2月28日、二月堂下の参籠宿所に移ります。

娑婆古練が待つ宿所まで、和上を先頭に一列となって無言で参道を進む一行の姿。毎年変わらない緊張感漂う宿所入りの情景です。例年とは少し違った角度から撮ってみました。

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 ・東大寺二月堂 修二会(お水取り) 参籠宿所入り 2012



お水取り 参籠宿所入り1
修二会別火坊の北門を出る練行衆の一行。土塀の向こうにはほころびかけた紅白の梅が紋白五条の袈裟姿を見送っています=撮影 2018/2/28 奈良市雑司町


お水取り 参籠宿所入り2
大仏殿の北門前を進む練行衆とお付きの仲間(ちゅうげん)=撮影 2018/2/28 奈良市雑司町

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  1. 2018/03/01(木) 17:08:11|
  2. 2月の祭り/行事
  3. | コメント:0

東大寺二月堂 修二会(お水取り) 暇乞の社参 2018

諸堂を巡拝し 娑婆古連に暇乞の挨拶

より厳格な「総別火」入り前の25日、練行衆は2度目の社参を行います。
21日の社参と同様、八幡殿、大仏殿、天皇殿、開山堂を巡拝しますが、この日は天皇殿参拝のあと本坊に立ち寄って娑婆古練(しゃばこれん=参籠しない僧たち)と暇乞の挨拶を交わします。

翌日から厳しい精進潔斎の日々。今年で1267回目を迎える修二会お水取り)本行に向けて物心の諸準備を行います。

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 ・東大寺二月堂 修二会(お水取り) 暇乞の社参 2012
 ・東大寺二月堂 修二会(お水取り) 社参 2018
 ・東大寺二月堂 修二会(お水取り) 社参 2017



お水取り 暇乞の社参1
和上・平岡昇修師を先頭に修二会別火坊を出発=撮影 2018/2/25 奈良市雑司町


お水取り 暇乞の社参2
天皇殿で参拝――ここでのみ仏式拝礼のあと柏手を打つ神式の拝礼を伴います=撮影 2018/2/25 奈良市雑司町


お水取り 暇乞の社参3
本坊を出て開山堂に向かう練行衆一行=撮影 2018/2/25 奈良市雑司町

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  1. 2018/02/26(月) 14:20:25|
  2. 2月の祭り/行事
  3. | コメント:0

東大寺二月堂 修二会(お水取り) 注連撒き・注連掛け 2018

社参が終わると、遠敷社(おにゅうしゃ)と飯道社(いいみちしゃ)に堂童子が注連縄を供えてお祓いをすませ、各社前で三重巻きの「輪注連縄」を撒きます。童子がこれを受け止め、のちほど担当の練行衆の塔頭などに掛けて結界します。地に落ちたものはチリと称して使いません。

また法華堂正面の石灯籠に輪注連を掛けます。ひも状の注連縄は堂童子の差配で二月堂正面の石段、三昧堂横の石段および中性院付近の参道の結界に用います。

こうして二月堂周辺(上院)への参入箇所に神道的な結界が張り巡らされ、3月1日から始まる修二会の本行を迎えることになります。

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お水取り 注連撒き・注連掛け1
遠敷社前の石段から輪注連縄を撒く堂童子のI氏=撮影 2018/2/21 奈良市雑司町


お水取り 注連撒き・注連掛け2
二月堂舞台の南西隅から法華堂の北門に注連縄をかけ渡す=撮影 2018/2/21 奈良市雑司町


お水取り 注連撒き・注連掛け3
二月堂裏参道の結界=撮影 2018/2/21 奈良市雑司町


お水取り 注連撒き・注連掛け4
注連縄は樒(しきみ)・紙垂(しで)・注連の子(わら束)を交互にわら縄に挟んだ東大寺独特のもの=撮影 2018/2/21 奈良市雑司町

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  1. 2018/02/22(木) 21:16:49|
  2. 2月の祭り/行事
  3. | コメント:0

東大寺二月堂 修二会(お水取り) 社参 2018

お水取り」の俗称で知られる東大寺二月堂修二会。本行に先立ち2月20日から「別火(べっか)」と呼ばれる前行が始まりました。練行衆全員が戒壇院別火坊に寝泊りし、用いる火を世間と区別して精進を期すとともに、もろもろの準備を行ないます。

一夜明けた21日、八幡殿、大仏殿、天皇殿、開山堂を順に参拝して参篭中の無事を祈る「社参」が行われました。開山堂参拝のあと湯屋で「試みの湯」で身を清めます。厳しい行への決意を固める儀式といわれます。

その後、二月堂舞台から聖武天皇陵墓(北西方向)を遥拝し、外廊正面からご本尊を参拝。二月堂を下り、食堂(じきどう)横で解散。自坊に戻ってしばし休息をとり、初夜までに別火坊に戻ります。厳しい前行が待ち受けています。

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二月堂 お水取り 社参1
和上(平岡昇修師)を先頭に戒壇院の別火坊を出発してすぐ、戒壇堂の諸仏を軽く拝して通過する練行衆11人と仲間(ちゅうげん)、童子=撮影 2018/2/21 奈良市雑司町


二月堂 お水取り 社参2
大仏殿の西回廊を廻り込んだあと、中門から大仏殿を参拝=撮影 2018/2/21 奈良市雑司町


二月堂 お水取り 社参3
「試みの湯」を終えた練行衆(四職と北衆一)=撮影 2018/2/21 奈良市雑司町


二月堂 お水取り 社参4
二月堂を下り興成社(こうじょうしゃ、背後の小祠)を拝したのち、和上の挨拶にて解散=撮影 2018/2/21 奈良市雑司町


二月堂 お水取り 社参5
社参を終え、ひとまず自坊に帰る練行衆=撮影 2018/2/21 奈良市雑司町

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  1. 2018/02/22(木) 20:07:04|
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・奈良県北部在住の男性です。1300年超の歴史に根ざす奈良大和の人々の信仰に支えられてきた神事・仏事や祭り、伝統行事、民俗を主に紹介しています。
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