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奈良大和路~悠~遊~

奈良大和路の祭礼や伝統行事、四季折々の風景を 写真で綴るフォトブログです。大和は国のまほろば、神や仏に近しく 奥は深くて おもしろい!

薬師寺 花会式(修二会) 神供と鬼追い式 2020

7日間にわたって修されてきた修二会の最終日は結願作法として、まずは悔過法要の無事成就を祈願する 「神供(じんぐ)」が大講堂前で行われます。

南東に向かって横一列に並んだ練行衆の足元に御幣と洗米が置かれ、咒師(しゅし、高次喜勝さん)が神々を勧請し満行成就を祈ります。その間に堂童子頭が火の点いた小松明を練行衆に配ります。練行衆は般若心経を唱和し足元の御幣を焼いたあと、松明をぐるぐる回して高く放り投げます。これが神道的な作法「神供」です。

続いて金堂に籠り結願の法要を営みます。今年は新型コロナの感染拡大リスクを考慮して異例の措置が取られました。結願法要には一般参籠は許されず、正面の扉をあけ放ったまま練行衆が厳修。おかげで堂外にいながら、一部にしろ練行衆の勤行を目にしつつ、声明や鐘、法螺の音、そして行道の足音が聞こえるなど臨場感を味わうことができました。

長い法要が終わると満行を飾る「鬼追い式」ですが、今年は舞台を設けず、高く宙に吊り下げた篝火もなく、二重囲いされた平場での鬼追い儀式でした。鐘の連打とともに法螺貝の音が響き渡るや中門に5頭の鬼が現れ、松明を手に火の粉を飛び散らせ場内に乱入。最後は薬師如来の霊力をもって毘沙門天が暴れまわる鬼どもを鎮めるという儀式。平場での鬼追いも、これはこれで良いのではないか、今後もあってもよいかなと思いました。

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 ・薬師寺 花会式(修二会) 神供と鬼追い式 2011
 ・薬師寺 花会式(修二会) 神供と鬼追い式 2010



薬師寺 花会式 神供と鬼追い式1
練行衆が火の点いた松明を神に捧げる神供(じんぐ)作法。作法を司る咒師(右端に立つ僧侶)と、世話役の堂童子頭(左端の赤い袍)=撮影 2020/3/31 奈良市西ノ京町


薬師寺 花会式 神供と鬼追い式2
開扉された金堂内の結願法要。時導師が礼壇に立ち供養文や称名悔過、礼仏懺悔などを唱える(普通この情景は見られない)=撮影 2020/3/31 奈良市西ノ京町


薬師寺 花会式 神供と鬼追い式3
結願法要が終わると鬼が登場。中門に並んだ5鬼=撮影 2020/3/31 奈良市西ノ京町


薬師寺 花会式 神供と鬼追い式4
鬼ども場内を暴れまわる(背後は西塔)=撮影 2020/3/31 奈良市西ノ京町


薬師寺 花会式 神供と鬼追い式5
勝ち誇る毘沙門天と退散する鬼たち=撮影 2020/3/31 奈良市西ノ京町


薬師寺 花会式 神供と鬼追い式6
満行成就し法螺貝を吹き鳴らしながら退堂する練行衆一行。よく見ると練行衆の額には満願の証しである「牛玉宝印(ごおうほういん)」が押され、牛玉杖を手にしている=撮影 2020/3/31 奈良市西ノ京町

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  1. 2020/04/03(金) 20:24:23|
  2. 3月の祭り/行事
  3. | コメント:2

薬師寺 花会式(修二会) 初夜上堂 2020

7日間にわたり 薬師寺3尊に祈りを捧げる薬師寺花会式。薬師悔過の法要は朝(後夜・晨朝)、昼(日中・日没)、夜(初夜・半夜)の3回に分けて行われます。その6日目にお参りし、練行衆が初夜・半夜の勤行のため金堂に上堂するようすを拝見しました。

8年ぶりに美しい姿を現した東塔が西塔とともにライトアップされ、久々に見ることのできた夜の薬師寺境内。目には闇に浮かび上がる双塔、耳には金堂からもれ聞こえる声明――小雨上がりの夜の境内はだれ一人いませんでいた。

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 ・薬師寺 花会式(修二会) 初夜上堂 2016
 ・薬師寺 花会式(修二会) 神供と鬼追い式 2020
 ・薬師寺 花会式(修二会) 社参 2020



薬師寺 花会式 初夜上堂1
和傘をさしてカランコロンと下駄の音を響かせ金堂の北出仕口から入堂する練行衆10人の姿。左は修理落慶法要を待つ東塔=撮影 2020/3/30 奈良市西ノ京町


薬師寺 花会式 初夜上堂2
東西両塔を従えた金堂の北扉は閉ざされ、堂内では初夜と半夜の法要が厳修中。ときどき読経が響きわたる夜の境内(大講堂前から)=撮影 2020/3/30 奈良市西ノ京町

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  1. 2020/04/02(木) 13:08:33|
  2. 3月の祭り/行事
  3. | コメント:2

薬師寺 花会式(修二会) 社参 2020

薬師寺で25日から7日間の修二会花会式が始まりました。本尊・薬師如来に天下泰平・国家繁栄・万民豊楽を祈る 薬師悔過法要です。今年はコロナ禍の影響を受けて奉納行事が中止または変更となるなか、25日の初夜(午後7時から始まる)法要に先がけて、練行衆は鎮守社である休ヶ丘八幡宮に参拝し、法会の無事執行を祈りました。

屋根葺き替えなど竣工を迎え、遷座祭を終えて美しくよみがえった八幡宮本殿の前、練行衆一行は神式に則り拝礼・玉串奉奠。続いて神前で般若心経1巻を読経。大和ではよく見かける神仏習合の行事です。

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 ・薬師寺 花会式(修二会) 社参 2016
 ・薬師寺 花会式(修二会) 初夜上堂 2020
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薬師寺 花会式 社参1
8年ぶりに姿を見せた東塔を背に回廊を進み、休ヶ丘八幡宮の参拝に赴く僧侶一行=撮影 2020/3/25 奈良市西ノ京町


薬師寺 花会式 社参2
八幡宮に整然と参進する練行衆の美しい後ろ姿=撮影 2020/3/25 奈良市西ノ京町


薬師寺 花会式 社参3
本殿前に並びお祓いを受ける練行衆=撮影 2020/3/25 奈良市西ノ京町


薬師寺 花会式 社参4
修復なった本殿で祝詞奏上、玉串奉奠を行う宮司=撮影 2020/3/25 
奈良市西ノ京町


薬師寺 花会式 社参5
大導師・加藤朝胤師(管主)が神前に玉串奉奠の後、全員で般若心経を読経中=撮影 2020/3/25 奈良市西ノ京町

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  1. 2020/03/27(金) 14:58:22|
  2. 3月の祭り/行事
  3. | コメント:0

春日大社 御田植神事 2020

藤の花をあしらったかんざし、紅白の八枚襟(えり)に緋袴(ひばかま)姿は、いつ見ても美しい春日の御巫(みかんこ)さん。この日はさらに緋縮緬(ひちりめん)の襷(たすき)を掛け、腰に桧笠(かえるかご)を下げてお田植舞を演じる八乙女姿は春日の杜に一段と映えます。

いわゆる「おんだ祭」ですが春日では「御田植神事」と呼び、平安時代末期から続く五穀豊穣を祈るもの。御田植神事に奉仕する田主(神職)、牛男、神楽男(神職)、八乙女(みかんこ)らは、若宮神社にてお祓いを受けます。

つづいて本社林檎の庭、榎本神社前庭、若宮神社前庭の3か所めぐってお田植所作を奉納します。神楽男が謡い奏でる古楽のゆったりしたテンポに乗り、古式ゆかしく八乙女が舞うお田植舞は、みやびで美しい独特の情景です。

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 ・春日大社 御田植神事 2018
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 ・春日大社 御田植神事 2011
 ・春日大社 御田植神事 2010



春日大社 御田植神事1
「かえるかご」と呼ぶ桧笠を腰に下げて、盆踊りにも似た手さばきの
お田植舞(林檎の庭にて)=撮影 2020/3/15 奈良市春日野町


春日大社 御田植神事2
おどけた牛の動きに雰囲気が和む(榎本神社前庭にて)=撮影 2020/3/15 奈良市春日野町


春日大社 御田植神事3
「すずめ」あるいは「とんぼ」と俗称される瞬間の所作=撮影 2020/3/15 奈良市春日野町

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  1. 2020/03/17(火) 14:06:15|
  2. 3月の祭り/行事
  3. | コメント:3

東大寺二月堂 修二会(お水取り) 満行 開山堂参拝 2020

娑婆では新型コロナ感染の拡大に揺れるなか、15日の明け方、長く厳しい修二会の満行を無事に迎えました。今年で1269回目を数える不退の行法といわれる修二会です。

昼過ぎに行われる最後のお勤めの礼堂涅槃講(釈迦入滅の供養)を終え、堂外に現れた練行衆11名の姿は晴れやか。その足で東大寺を開いた良弁(ろうべん)僧正を祀る開山堂を参拝して満行を報告。終えて門前で解散します。

いよいよ春の訪れ間近とはいえ、世界に暗雲をもたらしている新型コロナ悪疫の1日も早い消散を切に祈ります。

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 ・東大寺二月堂 修二会(お水取り) 満行 開山堂参拝 2014
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 ・東大寺二月堂 修二会(お水取り) 満行 開山堂参拝 2011
 ・東大寺二月堂 修二会(お水取り) 満行 開山堂参拝 2010
 ・東大寺二月堂 修二会(お水取り) 満行下堂 2013



二月堂修二会 満行 開山堂参拝1
「満行 おめでとうございます」の声に迎えられて二月堂を後にする和上(狭川別当)はじめ練行衆=撮影 2020/3/15 奈良市雑司町


二月堂修二会 満行 開山堂参拝2
二月堂下や舞台上で大勢の人々が迎え待つなか、石段を下り開山堂に向かう練行衆(最後尾は加供奉行のSさん)=撮影 2020/3/15 奈良市雑司町


二月堂修二会 満行 開山堂参拝3
開山堂参拝の後、和上の簡単な挨拶に続き、互いに黙礼して解散=撮影 2020/3/15 奈良市雑司町

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  1. 2020/03/16(月) 14:31:53|
  2. 3月の祭り/行事
  3. | コメント:0
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プロフィール

Author:なわじゅん
・奈良県北部在住の男性です。1300年超の歴史に根ざす奈良大和の人々の信仰に支えられてきた神事・仏事や祭り、伝統行事、民俗を主に紹介しています。
・写真をご利用希望の方はメールフォーム(下段)からお問い合わせください。

次のHPも運営しています。
「野に咲く花たち」――身近に咲く花、高山に咲く花の写真、野草のウェブ図鑑

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