奈良大和路~悠~遊~

奈良大和路の祭や伝統行事、四季折々の風景を 写真で綴るフォトブログです。大和は国のまほろば、神や仏に近しく 奥は深くて おもしろい!

大安寺 正御影供・火渡り 2018

真言宗の開祖、弘法大師(空海)の命日に当たる4月21日(旧暦3月21日)に大師の遺徳を偲んで行われる法会を正御影供(しょうみえく)と呼びます。各地のゆかりの寺院では御影(空海像の掛け軸)を掲げて大師を讃え報恩法要を営みます。

弘法大師は若いころ大安寺で修行を重ね、これが後の真言宗開宗につながります。晩年には大安寺別当を務めたという大師とはきわめて縁の深い大安寺です。

当日、まずは本堂にて御影供勤行式が行われ、続いて柴燈大護摩供と火渡りが修されました。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・大安寺 正御影供・火渡り 2017
 ・大安寺 正御影供・火渡り 2013
 ・大安寺 正御影供・火渡り 2012
 ・宝山寺 般若窟柴燈大護摩供 2018
 ・信貴山朝護孫子寺 柴燈護摩供・火渡り 2017



大安寺 正御影供1
本堂にて弘法大師の御影を掲げ御影供法要中。僧侶の後ろにはお供えの「シンコ」(糝粉。米粉と餅粉を練って蒸した捻り団子。しんこ団子/しんこ餅とも)=撮影 2018/4/21 奈良市大安寺


大安寺 正御影供2
護摩道場に向かう河野良文貫主ら=撮影 2018/4/21 奈良市大安寺


大安寺 正御影供3
祭壇に供えられた色とりどりの御幣(祈祷串)=撮影 2018/4/21 奈良市大安寺


大安寺 正御影供4
立ち込める煙のなか、護摩祈祷の作法を行う導師(大祇師=だいぎし)=撮影 2018/4/21 奈良市大安寺


大安寺 正御影供5
般若心経を唱えるなか、祈祷札の焚き上げ=撮影 2018/4/21 
奈良市大安寺


大安寺 正御影供6
火生三昧(かしょうざんまい)の火渡り行。かつては炎が揺らめくなかの火渡りでした(→こちら)が、最近はそれが見られなくなりました=撮影 2018/4/21 奈良市大安寺


大安寺 正御影供7
火渡りを終え 「しんこ」と御幣を授かる参拝者=撮影 2018/4/21 奈良市大安寺

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  1. 2018/04/23(月) 15:25:51|
  2. 4月の祭り/行事
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漢国神社/林神社 饅頭まつり 2018

室町時代のはじめ中国から渡来し、日本で最初に餡(あん)の入った饅頭を考案した林浄因(りん じょういん)を祀る林神社は漢国(かんごう)神社境内にあります。

浄因の命日に当たる4月19日、全国の菓子製造業者の代表らが集い、彼の遺徳を偲んで「饅頭まつり」を行っています。回を重ねて今年でおよそ70回。多数の関係者の参拝で境内は満杯状態でした。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・漢国神社/林神社 饅頭まつり 2012
 ・漢国神社 獅子神楽 2016
 ・漢国神社 華鎮「三枝祭」/式庖丁奉納 2014
 ・漢国神社 鎮華「菖蒲祭」 2013



漢国神社 饅頭まつり1
浄因が子孫繁栄を祈願して紅白の饅頭を埋めたとされる饅頭塚=撮影 2018/4/19 奈良市漢国町


漢国神社 饅頭まつり2
御幣を振って奉幣する梅木宮司=撮影 2018/4/19 奈良市漢国町


漢国神社 饅頭まつり3
式典終了後に撮影させていただいた林神社の祭壇。浄因の末裔とされる和菓子屋「塩瀬総本家」が奉献した饅頭盛が正面にが見えます=撮影 2018/4/19 奈良市漢国町


漢国神社 饅頭まつり4
おりから境内にかすかな芳香を放つ満開のフジ棚=撮影 2018/4/19 奈良市漢国町

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  1. 2018/04/20(金) 11:12:47|
  2. 4月の祭り/行事
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春日大社 水谷神社鎮花祭/狂言奉納 2018

鎌倉時代にサクラの花を供えて疫病の流行を封じたのが始まりとされる「鎮花祭」。春日大社の境内摂社、水谷神社で無病息災を祈り、「水谷神社鎮花祭」の名で毎年4月5日に営まれます。

午前中の祭典に続き午後からは、神職らでつくる春日禰宜(ねぎ)座狂言会のメンバーによって大蔵流の狂言などが披露されます。狂言奉納は室町時代から神職によって受け継がれていて「禰宜座狂言」とか「水谷狂言」と呼ばれています。今年の奉納狂言の演目とそのあらすじは次のとおりです。

膏薬煉(こうやくねり)」  自分の薬こそ天下一と自認する鎌倉と都の膏薬煉が道で出会い、膏薬(吸出し膏)の効能比べで、両者一歩も引きません。奇想天外な原料や効果を並べ立て、最後は自分の鼻に薬を塗り、吸い競べで勝負をしますが、体をねじったり引っくり返したりと、おかしなしぐさがくり広げられます。

清水」  茶の湯の会の準備のため、野中の清水へ水汲みにやらされた太郎冠者が、清水に鬼が出たと嘘をついて戻ります。不審に思って清水に行った主人を太郎冠者は自ら鬼に化けておどかします。

六地蔵」  田舎者が仏師に化けたすっぱ(詐欺師)に6体の地蔵を注文してしまいます。すっばは2人の仲間とともに地蔵に仕立て、3体ずつ2ヶ所に安置したと田舎者を騙そうとします。3体を6体に見せるため、右往左往するすっぱと仲間の慌てぶりが見もの。

花鎮(はなしずめ)」  鎮花祭に合わせて創作した狂言で花見客が楽しく酒を飲んだり歌ったり、中には酔いつぶれる者もおり、陽気な酔客の様子を演じます。出演者は全員が神職。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・春日大社 水谷神社鎮花祭 2013
 ・春日大社 水谷神社鎮花祭 2012



水谷狂言8
狂言「膏薬煉」 鼻に膏薬を付けて自慢比べ=撮影 2018/4/5 奈良市春日野町


水谷狂言1
狂言「清水」 水汲みが嫌で鬼に化けて主人をおどかす太郎冠者 (主人は神職)


水谷狂言2
狂言「清水」 正体が暴かれた太郎冠者


水谷狂言3
狂言「六地蔵」 3体の地蔵になりすまし田舎者をだまそうとするすっぱたち


水谷狂言4
狂言「六地蔵」 化けの皮がはがれ、やるまいぞ、やるまいぞと追っかけられる詐欺師たち


水谷狂言5
狂言「花鎮」 差しつ差されつ酌み交わす


水谷狂言6
狂言「花鎮」 ご機嫌で舞う様子(全員神職)


水谷狂言7
狂言小舞「幼けしたる物」附祝言 大蔵彌右衛門師  

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  1. 2018/04/08(日) 19:17:23|
  2. 4月の祭り/行事
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大和神社 ちゃんちゃん祭り/お渡り 2018

「大和神社のちゃんちゃん祭り」は奈良県の無形民俗文化財に指定されました(平成30年2月2日付)。今年は指定後初の祭礼です。

祭り全体としては「宮入り」(3月23日)、「宵宮祭」(31日)、「お渡り(神幸祭)」(4月1日)、「後宴祭」(2日)と続きますが、その中心は通称「ちゃんちゃん祭り」と呼ばれる「お渡り」をさします。大和神社周辺の9ヵ町(新泉、成願寺、長柄、三昧田、中山、兵庫、佐保庄、岸田、萱生=今年の渡御順))の氏子による祭礼(大和神社の例祭)です。

各町では宮総代の支援で頭屋・頭人児が代表して祭りに関わり、各町の祭礼が多層的に進行します。お渡り当日は、大和神社と境内摂社・増御子神社の2基の神輿を中心に風流行列が仕立てられ、中山町にあるお旅所・大和稚宮(わかみや)神社まで渡御し、稚宮神と神輿の前で祭礼が行われます。

お渡りには「常持ち」として、兵庫は龍頭・千代山鉾、新泉は翁の舞・梅ズワイ・小幣・太鼓、長柄は錦旗・楽鉦鼓・矛を担当して加わります。

また稚宮神社への供物と下賜される物品には各町ごとに定めがあり、中山が献供を仕切ります。そのほか岸田はお渡りの神馬6頭を調達、成願寺は牛の舌餅を大和神社に献饌するなど、各町の複雑な連携で運営されています。

ちゃんちゃん祭りは神霊を祀る頭屋の門祭り(門飾り)をはじめ、伝統的な頭屋祭祀がよく残されており、また「翁の舞」「龍口の舞」(新泉)といった芸能も付随していて、大和の古い祭礼の形態が今に伝わる味わい深いお祭りです。

ちゃんちゃん祭りは規模が大きくて重層的に進行するため、短文で説明するのは難しいですが、上のように大筋をまとめてみました。過去の記事(ことに2010・2012年)の説明もご参照いただければ幸いです。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・大和神社 ちゃんちゃん祭り/宮入り 2018
 ・大和神社 ちゃんちゃん祭り/宵宮渡り 2018
 ・大和神社 ちゃんちゃん祭り 2013
 ・大和神社 ちゃんちゃん祭り 2012
 ・大和神社 ちゃんちゃん祭り 2011
 ・大和神社 ちゃんちゃん祭り 2010



ちゃんちゃん祭り 1
「ちゃんちゃん」と鉦を鳴らして渡る渡御の先頭。先駆(宮総代の年預)、金棒曳き、鉦鼓、梅のズバエ、小幣、産子幣、太鼓・・・と続きます=撮影 2018/4/1 奈良・天理市中山町


ちゃんちゃん祭り 2
本社の神輿=撮影 2018/4/1 奈良・天理市中山町


ちゃんちゃん祭り 3
お旅所の大和稚宮神社で祭典(中山)=撮影 2018/4/1 奈良・天理市中山町


ちゃんちゃん祭り 12
神輿の前で祭典=撮影 2018/4/1 奈良・天理市中山町


ちゃんちゃん祭り 4
祭典の後半でチマキ撒き(中山)=撮影 2018/4/1 奈良・天理市中山町


ちゃんちゃん祭り 5
「翁の舞」と称する、豊作祈願のオンダの所作(新泉)=撮影 2018/4/1 奈良・天理市中山町


ちゃんちゃん祭り 6
「オオミタラシノ神、ワーッ」と唱えて樫の葉を一斉に放り上げる、降雨祈願の所作(新泉)=撮影 2018/4/1 奈良・天理市中山町


ちゃんちゃん祭り 7
神輿の還幸=撮影 2018/4/1 奈良・天理市中山町


ちゃんちゃん祭り 8
還御の風流行列=撮影 2018/4/1 奈良・天理市中山町


ちゃんちゃん祭り 9
祭りが終わって「めでたや めでたや」でご機嫌な氏子さん=撮影 2018/4/1 奈良・天理市中山町


ちゃんちゃん祭り 10
大和神社にめでたく還御の一行。右端は出迎える宮総代のひとり=撮影 2018/4/1 奈良・天理市新泉町


ちゃんちゃん祭り 11
拝殿にて還幸祭のあと、「龍口の舞」を奉納(兵庫)。本来は2人の稚児さんの役割ですが、ひとりです。後ろには稚児武士が警護=撮影 2018/4/1 奈良・天理市新泉町

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  1. 2018/04/06(金) 21:54:49|
  2. 4月の祭り/行事
  3. | コメント:0

春日大社 小笠原流古式弓術奉納 2017

2001年(平成13年)から始められたという、小笠原流による古式弓術の奉納が林檎の庭で行われました。(これに先立ち若宮神社で神事が営まれ、そのあと鏑矢(かぶらや)を放つ「蟇目の儀(ひきめのぎ)」が行われています。)

弓馬術礼法の小笠原一門(宗家・小笠原清忠代表)が武家装束に身を固め古式ゆかしく「百々手式(ももてしき)」を披露・奉納。「百々手式」というのは、本来10人の射手が10手ずつ(1手は甲矢・乙矢の2筋のこと)射るところから、この名が付けられているそうです。

ここでは1組5人で4組からなる射手が礼法に則り、20mほど離れた的に向かって1手の1筋ずつ2~3秒間隔で順に矢を放ちます。敵に攻撃の隙を与えずに連続して攻撃、連射する手法です。動作の一つひとつが古式の作法に従い、一連の典雅な所作で弓が射られます。

「百々手式」は大和神社の御弓始祭の記事にも取り上げていますのでそちらもご参照ください。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・大和神社 御弓始祭 2011



春日大社 弓術1
本殿に拝礼後、林檎の庭に参進=撮影:2017/4/23 奈良市春日野町


春日大社 弓術2
奥の1番射手から順にさみだれ式に矢を連射。2番射手から放たれた矢が見えます=撮影:2017/4/23 奈良市春日野町


春日大社 弓術3
打ち終わった矢は礼法に則り、矢取り(左)から介添えに渡します=撮影:2017/4/23 奈良市春日野町


春日大社 弓術4
「百々手式」の弓術を滞りなく終えて退場する一行。鏑矢を持つ人の後ろは「蟇目の儀」を務めた射手=撮影:2017/4/23 奈良市春日野町

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  1. 2017/04/24(月) 22:08:46|
  2. 4月の祭り/行事
  3. | コメント:0
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・奈良県北部在住の男性です。1300年超の歴史に根ざす奈良大和の人々の信仰に支えられてきた神事・仏事や祭り、伝統行事、民俗を主に紹介しています。
・写真をご利用希望の方はメールフォーム(下段)からお問い合わせください。

次のHPも運営しています。
「野に咲く花たち」――身近に咲く花、高山に咲く花の写真、野草のウェブ図鑑

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