奈良大和路~悠~遊~

奈良大和路の祭や伝統行事、四季折々の風景を 写真で綴るフォトブログです。大和は国のまほろば、神や仏に近しく 奥は深くて おもしろい!

興福寺 中室・経蔵・鐘楼の発掘調査 2015

興福寺では「興福寺境内整備基本構想」に基づいて、中金堂の復元など着々と整備が進められています。その一環として今年の10月から始まった中室(なかむろ)・経蔵・鐘楼の発掘調査についての現地説明会がありました。

今回の調査域は伽藍中枢部(中金堂周辺)にあたります。それぞれ創建当時の建物の基壇の一部や建物周辺の石組溝・玉石敷が出土し、建物規模が確認されるなどの貴重な知見が得られたと説明がありました。



興福寺 発掘調査1
経蔵の礎石、柱穴、基壇、石組溝、玉石敷など(北西隅から、背後は東金堂と五重塔)=撮影:2015/12/20 奈良市登大路町


興福寺 発掘調査2
奈良時代に僧侶が生活していた中室(東僧坊)で見つかった奈良火鉢=撮影:2015/12/20 奈良市登大路町


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  1. 2015/12/27(日) 17:38:48|
  2. 大和の古社寺
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東大寺 東塔跡の発掘調査

今年の7月から行われていた東大寺の東塔院跡の発掘調査の現地説明会が21日に開催されました。

東塔は大仏殿の両側に西塔とともに創建時に建てられ、高さは70~100mの巨大な七重塔であったと伝わります。平安時代(1180年)に兵火で焼け、鎌倉時の再建(1238年頃)を経て落雷で再び焼失(1362年)。現在は基壇跡だけが残っています。

今回の発掘調査で鎌倉時代の東塔の基壇を出土。規模は27m四方、高さ1.7メートル以上とみられ、奈良時代の創建時よりひと回り大きく拡張されていることを確認したと説明がありました

心柱を支えた心礎と柱穴9個を確認し、抜き取られた穴の並び状況から柱の配置は3間四方で、柱間寸法は南大門と一致することが判明とのこと。北面と東面に階段跡、周囲に玉石敷きが残っていました。

東大寺では東塔院跡を中心に、10年かけて境内の発掘調査を実施すると発表(今年7月)していますから、今後の成果にも大きな期待が寄せられます。



東大寺 東塔院跡1
東塔基壇――敷石、延石、東面と北面の階段(北東隅から)=撮影:2015/11/21 奈良市雑司町


東大寺 東塔院跡2
基壇の礎石抜取穴(白いロープで囲んだ部分)など(北西隅から)=撮影:2015/11/21 奈良市雑司町



東大寺 東塔院跡3
発掘調査前の東塔基壇跡(北西隅から)=撮影:2011/11/04 奈良市雑司町

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  1. 2015/11/24(火) 19:36:11|
  2. 大和の古社寺
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興福寺 中金堂の鬼瓦(再建現場) 2015

300年ぶりに再建中の中金堂

興福寺では2010(平成22)年に創建1300年を迎えたのを機に、江戸時代の1717(享保2)年に焼失して以来、約300年ぶりの中金堂再建が進められています。

落慶は2018(平成30)年に予定とのこと。寄棟造り、二重屋根の上層部の瓦が1月に葺き終わり、3月には鴟尾が棟隅に取り付けられたところ。今回の現場公開は完成前の最初で最後ということです。往時の姿を見せる3年後の落慶が楽しみです。

なお足場の3階からの、めったに見られないアングルでの風景をアップしておきます。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・正倉院 正倉の鬼瓦(第5回整備工事公開) 2014
 ・唐招提寺 金堂の鴟尾と隅鬼 2012



興福寺 中金堂1
鬼瓦は北円堂付近で出土した奈良時代の鬼瓦をもとに復元したもの(宝物館の説明版)。軒丸瓦・軒平瓦は出土した創建当初の瓦をもとに作成(公開パンフ)=撮影 2015/4/16 奈良市登大路町


興福寺 中金堂2
一層部・屋根の下地コケラ葺きと母屋柱上に組まれた三手先組物(朱塗り)=撮影 2015/4/16 奈良市登大路町


興福寺 中金堂3
中金堂の工事現場3階の張出口(南東隅)から望む東金堂と五重塔(いずれも国宝)=撮影 2015/4/16 奈良市登大路町


興福寺 中金堂4
南西隅から望む南円堂付近=撮影 2015/4/16 奈良市登大路町


興福寺 中金堂5
南東隅から望む若草山と東大寺二月堂、手前は興福寺国宝館=撮影 2015/4/16 奈良市登大路町

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  1. 2015/04/18(土) 17:46:22|
  2. 大和の古社寺
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正倉院 正倉の鬼瓦(第5回整備工事公開) 2014

正倉院 正倉の鬼瓦(第5回整備工事公開) 2014

正倉院正倉は、奈良時代の八世紀中頃に創建され、1,200年以上の歴史を有する国宝指定の建造物ですが、大正2年に実施された解体修理から約100年を経過し、傷みが徐々に進行して雨漏りが懸念される状態となったことから、平成23年度より屋根の葺き替えを主とする整備工事が行われています(宮内庁HP「正倉院正倉整備工事」より)。

現場公開の最終回にあたる第5回目の公開が2月7日から11日に実施されました。落選続きでしたが、このたび運よく抽選に当り、屋根瓦の葺き替えが完了した正倉を間近に見ることができました。めったに見られない正倉内部や鬼瓦など主だった関連画像をご紹介いたします。

今後は4月から素屋根を解体、10月に本工事が終了し、11月から正倉外構の公開が再開される予定とのことです。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・唐招提寺 金堂の鴟尾 2012



正倉院正倉1
奈良時代の創建以来、風雪に耐えてきた南東隅の校木(あぜき) 
撮影:2014/2/7 正倉院


正倉院正倉2
南倉入り口の封印 撮影:2014/2/7 正倉院


正倉院正倉3
北倉の二階造り内部 撮影:2014/2/7 正倉院


正倉院正倉6
北東隅の鬼瓦。二の鬼瓦(奥)は新規製造 撮影:2014/2/7 正倉院


正倉院正倉7
北西隅の鬼瓦 撮影:2014/2/7 正倉院


正倉院正倉8
南西隅の鬼瓦 撮影:2014/2/7 正倉院


正倉院正倉10
南東隅の鬼瓦。一の鬼瓦(手前)左側面に「慶長八年三月吉日」などの箆(へら)書きが認められる 撮影:2014/2/7 正倉院


正倉院正倉9
南面西隅の瓦。最前列の軒丸瓦と軒平瓦を除き、天平期の瓦が再使用されている。巴文様の軒丸瓦(中左)は室町時代、「東大寺」の文字が見える軒丸瓦(中右)は江戸時代(慶長)のもの 撮影:2014/2/7 正倉院


正倉院正倉5
正倉の屋根の高さから望む大仏殿(普段は見られない光景)。手前は「聖語蔵(しょうごぞう)」――もと東大寺の塔頭尊勝院の経蔵として建てられた校倉で、聖語蔵経巻を納めていた経蔵 撮影:2014/2/7 正倉院


正倉院正倉4
同じく正倉屋根の南西隅から見た興福寺五重塔 撮影:2014/2/7 正倉院


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  1. 2014/02/15(土) 16:08:23|
  2. 大和の古社寺
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唐招提寺 金堂の鴟尾と隅鬼 2012

唐招提寺 金堂の鴟尾と隅鬼 2012
  国宝に指定される金堂の旧鴟尾(しび)

井上靖の小説『天平の甍(いらか)』のタイトルにもなった唐招提寺金堂(国宝)の象徴である旧鴟尾。その東西2個の旧鴟尾を国宝に指定するよう、文化審議会から文部科学相に答申されたとの報道がありました(5月18日)。

代表的な天平建築である唐招提寺金堂は、旧鴟尾も含めて国宝に指定(1951年)されています。しかし「平成の大修理」後の旧鴟尾は指定から外れていたので、改めて指定されることになりました(毎日新聞)。

西側の鴟尾は金堂創建(759年)当初に取り付けられた最古のもの、東側の鴟尾は鎌倉時代に制作されたものとみられています。現在はいずれも境内の新宝蔵で展示されています。

金堂の軒下4隅で隅木を支える隅鬼(すみおに)。邪鬼とも呼ばれる鬼形像で3体は創建当初のもの、1体は元禄の制作。軒下隅の奥深くに配されているため、解体修理でもない限りお目にかかれない珍しいものなのです。

その数々の貴重な旧鴟尾や隅鬼、鬼瓦、丸瓦、平瓦などが、2007(平成19)年11月に行われた平成大修理現場見学会で公開されました。軒の高さの位置から真近で観察し撮影することができる、めったにない機会でした。

今回の答申を機会に、国宝となる旧鴟尾と珍しい隅鬼の写真をアップし供覧したいと思います。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・唐招提寺 うちわまき・舞楽 2012



唐招提寺 鴟尾2
金堂の大棟西端に据えられていた鴟尾。金堂創建時以来
1250年余の間、風雪に耐えてきた姿とおもうと感無
量。表面の剥離がひどく、大きな亀裂も入っているとの
こと 撮影:2007/11/3 奈良市五条町


唐招提寺 鴟尾1
大棟東端に据えられていた鴟尾。鎌倉時代の作(1323
年の刻銘あり)。一見綺麗に見えますが、割れが頭部より
腹部まであり、二つに割れる状態だそうです 撮影:
2007/11/3 奈良市五条町


唐招提寺 隅鬼1
金堂の東南隅で隅木を支える「隅鬼」。年輪年代調査など
から金堂創建時の作とみられています。同形・同時代のもの
が北西隅、東北隅にも使われていて、修理後元の位置に戻
されています。これらを見ることができるのは、金堂の解体
時のみ。高さ約30cm 撮影:2007/11/3 奈良市五条町


唐招提寺 隅鬼2
西南隅の「隅鬼」は江戸時代(元禄)の作。魔除けの意味
を込めた鬼瓦などと同じく鬼形像。4体の隅鬼は腰をか
がめ、両手をに膝の上に置き、肩にかかった重量を懸命
に耐えている姿ですね 撮影:2007/11/3 奈良市五条町


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  1. 2012/05/20(日) 15:15:41|
  2. 大和の古社寺
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プロフィール

Author:なわじゅん
・奈良県北部在住の男性です。1300年の歴史に根ざす奈良大和の人々の信仰に支えられてきた神事・仏事や祭り、伝統行事、民俗を主に紹介しています。
・写真をご利用希望の方はメールフォーム(下段)からお問い合わせください。

次のHPも運営しています。
「野に咲く花たち」――身近に咲く花、高山に咲く花の写真、野草のウェブ図鑑

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