FC2ブログ

奈良大和路~悠~遊~

奈良大和路の祭や伝統行事、四季折々の風景を 写真で綴るフォトブログです。大和は国のまほろば、神や仏に近しく 奥は深くて おもしろい!

東安堵の六斎念仏/お盆の鉦念仏 2019

奈良県内にかつては60ヵ所以上あったという六斎念仏ですが、正確な節回しが今に伝承されているのはわずか2、3ヵ所。そのひとつの東安堵に伝わる六斎念仏は、融通念仏宗の檀家で組織する民間(大宝寺六斎講)の念仏で、講の歴史は300年を超えているそうです。「東安堵の六斎念仏」として県の無形民俗文化財に指定(平成3年3月8日)されています。

昨年は13日の念仏行事のみでしたが、今年は14日の檀家まわりもお伴させて戴きました。14日の早朝、全員(9名)が黒衣に輪袈裟姿で大宝寺に集まり念仏を唱和。その後ふた組に分かれて各50軒ほどの檀家まわりを行います。新仏(しんぼとけ)のある家では先祖を祀る仏壇と新仏の新棚(あらんたな)に向かって1曲ずつ「シンバンドウ(新坂東)」を唱えます。最後は観音堂前の高塚(たかつか)に合流し、念仏を唱えて終わります。

酷暑のさなか、14日は早朝から8時間余にわたって噴き出す汗を拭いながらのお勤め。講員の皆さんにとっては仏教でいう「“行”のようなもの」(講員のおひとり)。講員の皆さんにはお世話になりました。お礼申し上げます。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・東安堵の六斎念仏/ナナトコ参り 2018
 ・八島の六斎念仏/檀家まわりと墓念仏 2018
 ・池田町 松明行事・六斎念仏 2016



東安堵 六斎念仏1
郷墓の伝聖武天皇象の前で念仏唱和=撮影 2019/8/13 奈良・生駒郡安堵町東安堵


東安堵 六斎念仏5
大宝寺歴代住職の墓地で念仏のお勤め=撮影 2019/8/13 奈良・生駒郡安堵町東安堵


東安堵 六斎念仏2
酷暑のさなかに檀家を巡る六斎講講員さん=撮影 2019/8/14 奈良・生駒郡安堵町東安堵


東安堵 六斎念仏3
仏壇(右)のご先祖と新棚(あらんたな、左)の新仏に対しそれぞれシンバンドウ(新坂東)を唱える=撮影 2019/8/14 奈良・生駒郡安堵町東安堵


東安堵 六斎念仏4
高塚の観音堂前で全員そろって、この日最後のお勤め=撮影 2019/8/14 奈良・生駒郡安堵町東安堵

スポンサーサイト



テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2019/08/20(火) 23:15:00|
  2. 8月の祭り/行事
  3. | コメント:0

東大寺 大仏さんの「お身ぬぐい」 2019

東大寺の年に1度の恒例行事――大仏さん(国宝)の身に積もった埃を払う「お身ぬぐい」が、真夏の暑い盛りの8月7日に行われます。日にちが固定されたのは1964(昭和39)年からだそうです。

魂を抜く法要(撥遣供養)の後、白装束に身を包み藁草履姿の寺内僧侶、その他東大寺関係者らが、埃の舞う蒸し暑い大仏殿で、したたり落ちる汗をぬぐいながらのご奉仕。お盆を迎えるにあたり、広い大仏殿内はもちろん、中門なども併せて清掃が行われます。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・東大寺 大仏さんの「お身ぬぐい」 2015
 ・東大寺 大仏さんの「お身ぬぐい」 2014
 ・東大寺 大仏さんの「お身ぬぐい」 2013
 ・東大寺 大仏さんの「お身ぬぐい」 2012
 ・東大寺 大仏さんの「お身ぬぐい」 2009
 ・薬師寺 お身ぬぐい 2011
 ・唐招提寺 お身ぬぐい 2010



東大寺 大仏さんのお身ぬぐい1
宙づりのゴンドラ3台(西・中・東)と塔頂部の螺髪(らほつ)に登って大仏さんの埃落とし=撮影 2019/8/7 奈良市雑司町


東大寺 大仏さんのお身ぬぐい2
中門の清掃も行われます=撮影 2019/8/7 奈良市雑司町


東大寺 大仏さんのお身ぬぐい3
台風8号が日本海を通りぬけ爽やかな夏空となった朝の大仏殿(西回廊より)。木陰は涼しいものの、この日も猛暑日でした=撮影 2019/8/7 奈良市雑司町

テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2019/08/07(水) 16:48:10|
  2. 8月の祭り/行事
  3. | コメント:0

生駒市 いこまどんどこ祭り 納涼花火 2019

今年で18回目を数える生駒のどんどこ祭り。納涼花火は主会場から遠く離れた生駒市総合公園から打ち上げられます。その場所は標高約200mの高台ですから、市内のあちらこちらから見ることができます。

梅雨明け後ずっと異常なほどの暑さが続いていました。いっときの涼を求めて集まった花火見物の人々は、近くの住宅街の住民でしょうか。三脚を立てた場所は北大和1丁目。700発の花火が美しく夜空に開くごとに、歓声があがりました。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・生駒市 いこまどんどこ祭り 納涼花火 2016
 ・生駒市 いこまどんどこ祭り 納涼花火 2015
 ・綱越神社 おんぱら祭 奉納花火 2019
 ・宇陀市 はいばら花火大会 2018
 ・吉野・大淀町 花火大会 2017



生駒どんどこ祭り 花火
生駒山を背に高く上がった花火。生駒山上公園から左斜め下に見える光跡は生駒山ロープウェイ=撮影 2019/8/3 奈良・生駒市北大和1丁目


テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2019/08/04(日) 19:17:04|
  2. 8月の祭り/行事
  3. | コメント:0

八島の六斎念仏/檀家まわりと墓念仏 2018

鉦と太鼓を打つ念仏「チャンカラカン」

六斎とは仏教でいう月の8・14・15・23・29・晦日の斎日(いみび)のことで、この日は殺生禁断の日、斎戒謹慎すべき日とされます。この観念が「念仏」と結びついて「六斎念仏」が生まれたといいます。

全戸の半数以上が融通念仏宗といわれる奈良市八島町。ここには鉦念仏と太鼓念仏のふたつを伴う六斎念仏が伝承されており、県の無形民俗文化財の指定(平成6年3月25日)を受けています。かつては「チャンカラカン」と呼んでいたそうです。

もとは20軒の戸主で念仏講(鉦講)が構成されていましたが、現在は14軒に減っているとのこと(鉦講会長)。鉦講は講員の数に見合った20丁の鉦(直径およそ20cm)を所有しています。見せて戴いた最も古い鉦には「寛永十八年二月日」(1641年)の刻銘がありましたから、およそ380年前すでに講の成立していたことが分かります。

鉦念仏は念仏を唱えながら鉦を打つもので、「シゼン」「バンドウ」「ハクマイ」の3曲が残ります。太鼓念仏は(東安堵にはない)大小2種の鋲打ち胴長太鼓を用い、ふたつの太鼓の音に鉦の音が絡まった軽妙なリズムにのって念仏が唱えられます。ウタヨミ(歌詠み)とそれに続くウチコミ(打ち込み)で構成されており、「西院(さい)の河原」「地獄地獄」「念仏行者」の3曲が伝わります。曲は時期や場所、目的によって選ぶそうです。

現在では3月15日、8月7・13・14日と葬儀の翌日に鉦念仏と太鼓念仏が行われています。今回は14日のお盆行事を取材させて戴きました。

14日は午後から檀家をまわって仏壇の前で太鼓念仏を、場合によっては鉦念仏も唱えます。道中に辻の地蔵などの前で行うウチコミがあります。

檀家まわりが終わった午後8時ころ、太鼓と鉦を打ちながら墓地に向かいます。墓地では六地蔵の前などで太鼓念仏と鉦念仏を唱えます。腰に挿したシキミの小枝を墓に供えます。最後に公民館にもどり、祀られた諸仏の前で念仏供養を勤めたのち、お布施開きを行います。終わったのは午後10時すぎ。さすが日中の暑気も和らぎ涼風が感じられました。

六斎念仏が末永く継続されることを祈りつつ八島を後にしました。お世話になった鉦講会長・今里さんはじめ講中の皆さんにお礼申し上げます。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・東安堵の六斎念仏/ナナトコ参り 2018
 ・池田町 松明行事・六斎念仏 2016



八島の六斎念仏1
檀家まわりの道中で、路傍に祀っている地蔵の前で行うウチコミ=撮影 2018/8/14 奈良市八島町


八島の六斎念仏2
I家の仏壇前で太鼓念仏と鉦念仏を1曲ずつ。太鼓持ちは仏壇を背にして太鼓を支え、ふたりの太鼓打ちは仏壇を向いて叩き、他は鉦を打ちながら念仏を唱えます=撮影 2018/8/14 奈良市八島町


八島の六斎念仏3
かつての野辺送りの名残りから、宮さん(白山比咩神社)の前を通るのを避け、辻で唱える辻念仏=撮影 2018/8/14 奈良市八島町


八島の六斎念仏4
太鼓を天秤棒の前後に振り分けて担ぎ、墓地に向かう道中。時々「トンツク・トンツク・トンツクツ・・・」と太鼓を軽快に打ち鳴らします=撮影 2018/8/14 奈良市八島町


八島の六斎念仏5
墓の入り口の六地蔵の後、ここ戦没者慰霊碑の前で鉦念仏と太鼓念仏をお勤め。すでに夜の9時半をまわっていました=撮影 2018/8/14 奈良市八島町

テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2018/08/19(日) 21:01:56|
  2. 8月の祭り/行事
  3. | コメント:0

東安堵の六斎念仏/ナナトコ参り 2018

7ヵ所の墓所を巡る お盆の鉦念仏

六斎日(毎月の8・14・15・23・29・晦日の6日)は殺生禁断の日とされ、斎戒謹慎すべき日でした。仏教伝来とともにも入ってきたこの観念が「念仏」と結びつき、鎌倉末期に「六斎念仏」が生まれたとされています。

多くの念仏講が消滅していく中で、安堵町東安堵の大宝寺六斎講(融通念仏宗の檀家で組織)は、六斎念仏(一般にはチャンカラカンと呼ぶ)を今に継承しています。「東安堵の六斎念仏」として県の無形民俗文化財に指定(平成3年3月8日)。お盆行事のうち13日の営みを取材させて戴きました。

その日の午後、極楽寺(真言宗)に集まった講員8名は本尊・阿弥陀如来立像の前に座って鉦を打ちながら「シンバンドウ」(9節あり)を唱和します。その後各々自転車にまたがって阿土墓(周辺7集落の共同墓地)に赴きます。

東安堵の六斎念仏のいわゆる曲は「シンバンドウ(新坂東)」「ユウズウエコウ(融通回向)」「ハクマイ(白米)」の3曲が伝わっています。10数年前から鉦のリズムが単調になったので、本来の複雑な調子に近づけて今回が初披露とのこと(講員のおひとり)でした。

墓地ではナナトコ参り(7所参り、7墓参り)と称して7か所で念仏を勤めますが、今では1か所廃されていて、実際は6拝所のお参りでした。墓地で30分ほどのお勤めとはいえ、異常な猛暑が続き、墓石もたいへん熱気を帯びたなか、講中の皆様にはご苦労様でした。お世話になり、あらためてお礼申し上げます。

翌14日は早朝に大宝寺でシンバンドウを唱和したのち、2組に分かれて檀家(およそ110軒)を廻ってお勤めです。(またの機会にお参りさせて戴く予定)

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・八島の六斎念仏/檀家まわりと墓念仏 2018
 ・池田町 松明行事・六斎念仏 2016



東安堵の六斎念仏1
聖徳太子が建立したと伝わる極楽寺。本堂の本尊・阿弥陀如来立像前でシンバンドウを唱和=撮影 2018/8/13 奈良・生駒郡安堵町東安堵


東安堵の六斎念仏2
阿土墓(あどばか)に着き拝所に向かう講中=撮影 2018/8/13 奈良・生駒郡安堵町東安堵


東安堵の六斎念仏4
伝聖徳太子座像(石像)の前でシンバンドウをお勤め=撮影 2018/8/13 奈良・生駒郡安堵町東安堵


東安堵の六斎念仏3
大宝寺歴代住職の墓所で念仏を唱和=撮影 2018/8/13 奈良・生駒郡安堵町東安堵

テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2018/08/17(金) 16:46:25|
  2. 8月の祭り/行事
  3. | コメント:0
次のページ

ブログ内の検索

フォントサイズ変更ボタン

文字を大きくする 文字を規定のサイズに戻す 文字を小さくする

L/Sボタンを押すたびに文字サイズが大きく/小さくなり、設定は30日間保存されます。Mボタンで元のサイズに戻せます。

カレンダー

07 | 2019/08 | 09
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

アクセス・カウンター

Since Aug. 2009

プロフィール

Author:なわじゅん
・奈良県北部在住の男性です。1300年超の歴史に根ざす奈良大和の人々の信仰に支えられてきた神事・仏事や祭り、伝統行事、民俗を主に紹介しています。
・写真をご利用希望の方はメールフォーム(下段)からお問い合わせください。

次のHPも運営しています。
「野に咲く花たち」――身近に咲く花、高山に咲く花の写真、野草のウェブ図鑑

Copyright © 2013 奈良大和路~悠~遊~ All rights reserved.

最新記事 (10件を表示)

これより古い記事は「月別アーカイブ」や「カテゴリ」からご覧ください。「ブログ内検索」もご利用いただけます。

カテゴリ

1月の祭り/行事 (72)
2月の祭り/行事 (105)
3月の祭り/行事 (87)
4月の祭り/行事 (72)
5月の祭り/行事 (75)
6月の祭り/行事 (65)
7月の祭り/行事 (73)
8月の祭り/行事 (78)
9月の祭り/行事 (44)
10月の祭り/行事 (103)
11月の祭り/行事 (27)
12月の祭り/行事 (107)
花便り (138)
新年のご挨拶 (7)
暑中見舞い (3)
季節の風景・春 (73)
季節の風景・初夏 (5)
季節の風景・夏 (4)
季節の風景・秋 (66)
季節の風景・晩秋 (5)
季節の風景・冬 (12)
朝焼け・夕焼け (8)
写真展 (12)
平城遷都1300年祭 (7)
大和の古墳 (1)
大和路の石仏・石造物 (6)
慰霊と復興への祈り (4)
月と星 (2)
大和の古社寺 (9)
大和棟 (1)
未分類 (0)

月別アーカイブ

最新コメント

リンク

このブログをリンクに追加する

メールフォーム

メールの送信はこちらからどうぞ。名前、アドレス、本文などは公開されません。

お名前:
メール・アドレス:
件名:
本文:

QRコード

QRコード

RSSリンクの表示

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ