笠山(三宝)荒神社は笠山(鷲峯山=じゅぶさん)の裾野、山の辺の道に散在する社寺の三宝(仏・法・僧)を守る神として栄えてきました。古くは境内地にある竹林寺(笠寺)と一体でしたが、明治の神仏分離令で竹林寺から本殿を現在の笠山山頂に遷座されました。いまではかまどの神、生活の守護神として「笠の荒神さん」の名で親しまれ信仰されています。
当社では荒神大祭が新春(1月28日)・春季(4月28日)・秋季(9月28日)に斎行されます。この際、竹林寺に祀られている板面荒神さんの神輿渡御が行われます。
「板面荒神」というのは、東大寺の大仏建立に際し良弁僧正が描いたとされる「板面荒神」を模写した板絵であり、平素は竹林寺に祀られています。竹林寺には板面荒神と薬師如来像(重文)のふたつ、神と仏が同じお堂に隣りあわせで祀られています。神仏習合です。
荒神大祭では、まず竹林寺にて板面荒神が開扉され厳かに神事が営まれます。神霊を神輿に遷し本殿(笠山荒神社)まで御渡りします。本殿で式典が行われたのち、竹林寺に還御。紋付羽織を着た檀信徒が静々と山道と石段を上り下りします。麓の大神神社から神職・楽人・巫女が出仕し祭典は執り行われます。
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笠山荒神社 春の荒神大祭 2010 ・
小綱町 すももの荒神さん 2019

竹林寺 板面荒神の御前にて奏楽のもとに祭典=撮影 2019/9/28 奈良・桜井市笠

竹林寺を出立の神輿渡御衆=撮影 2019/9/28 奈良・桜井市笠

雅楽が響くなか荒神社本殿への石段を進む=撮影 2019/9/28 奈良・桜井市笠

本殿にて祭典、巫女の神楽奉奏=撮影 2019/9/28 奈良・桜井市笠

巫女の鈴祓い=撮影 2019/9/28 奈良・桜井市笠

宮司 玉串拝礼。祭壇の奥に神輿が駐坐=撮影 2019/9/28 奈良・桜井市笠
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- 2019/09/30(月) 12:58:59|
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秋の彼岸の中日に営まれる「生駒聖天お彼岸
万燈会」。大鳥居の下から奥の院に至る参道をはじめ、夥しい燈明の灯りに荘厳されて幽玄の境内が闇に浮かび上がります。
聖天堂に祀られている歓喜天が「生駒の聖天さん」と信仰を集め、特にこの日は聖天さんのご利益を願う大勢の参拝者で溢れかえります。
過去の記事とは異なる視点で写真を選んでみました。どれも手持ち撮影です。下にあげた関連記事も参照して戴ければ嬉しいです。
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宝山寺 彼岸万燈会 2014 ・
宝山寺 彼岸万燈会 2013 ・
宝山寺 彼岸万燈会 2012 ・
宝山寺 彼岸万燈会 2011

参詣者が行きかう宝山寺参道=撮影 2019/9/23 奈良・生駒市門前町

暗がりに浮かぶ本堂前=撮影 2019/9/23 奈良・生駒市門前町

般若窟を仰ぎ見る=撮影 2019/9/23 奈良・生駒市門前町

大聖双身歓喜天を祀る聖天堂=撮影 2019/9/23 奈良・生駒市門前町

聖天堂にお参りする参拝者=撮影 2019/9/23 奈良・生駒市門前町
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- 2019/09/24(火) 15:41:16|
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毎月17日は観音さまの縁日。十一面観音菩薩を本尊とする東大寺二月堂では、十七夜(9月17日/旧暦8月17日)に法要が営まれ、堂の周辺に万燈明が灯されます。法要が終わるころ、法華堂と三昧堂前の広場に組まれたやぐらを囲み、「踊り納めの盆踊り」と俗に言われ親しまれている二月堂の十七夜盆踊りが威勢よく繰り広げられます。
十七夜盆踊りは戦後の混乱期から1953(昭和28)年を最後に途絶えていたところ、1993(平成5)年、40年ぶりに復活させたもの。関西一円から踊り好きが今年最後の盆踊りと駆け参じ、往く夏を愉しむ恒例の行事となっています。
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東大寺二月堂 十七夜盆踊り 2014 ・
東大寺二月堂 十七夜盆踊り 2013 ・
東大寺二月堂 十七夜盆踊り 2012 ・
東大寺二月堂 十七夜盆踊り 2010

願い事の文字や美しい絵が描かれた奉納の万燈籠(二月堂東回廊)=撮影 2019/9/17 奈良市雑司町

パワフルな万年青年の踊り手さん=撮影 2019/9/17 奈良市雑司町

若くて優雅な身のこなしの若いグループの一員=撮影 2019/9/17 奈良市雑司町

シルバーのエネルギーがほとばしる「踊り納めの盆踊り」=撮影 2019/9/17 奈良市雑司町
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- 2019/09/18(水) 19:07:13|
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休ヶ岡八幡宮は薬師寺の鎮守として平安時代に創建された古社。国宝・八幡三神像(現在は奈良国立博物館に寄託)が伝わります。毎年敬老の日に行われる秋の大祭では、薬師寺の山内僧侶が出仕します。本殿が屋根葺き替えのため、仮殿での祭礼となりました。
僧侶一行は神式に則り拝礼・玉串奉奠の後、神前で般若心経1巻を読経し、続いて「南無八幡大菩薩」と唱えること3回。奈良ではしばしば見かける神仏習合の光景です。
祭典の後、子供たちの心身の健全な育成を願って近くの小学生男女による神前相撲が恒例行事として行われれます。
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八幡宮に参進する薬師寺僧侶=撮影 2019/9/16 奈良市西ノ京町

子供たちによる巫女神楽奉納=撮影 2019/9/16 奈良市西ノ京町

本殿が修理中のため、仮殿にて祭典。薬師寺 加藤管主が玉串奉奠し、僧侶一同 『般若心経』の読経ならびに「ナムハチマンダイボーサ(南無八幡大菩薩)」と回唱えること3回=撮影 2019/9/16 奈良市西ノ京町

加賀獅子頭一対を力士(近大相撲部)が土俵を廻って披露=撮影 2019/9/16 奈良市西ノ京町

力のこもった子供相撲=撮影 2019/9/16 奈良市西ノ京町
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- 2019/09/16(月) 21:35:56|
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山内僧侶が鐘の音を合図に金堂に上堂。開扉された外正面、三尊像の前で中秋の名月を愛でる観月讃仏法要を厳修します。鑑真和上を奉安する御影堂は修理中のため、献茶式も金堂で行われました。
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西山長老をはじめ、式衆上堂=撮影 2019/9/13 奈良市五条町

金堂正面にて三尊像とともに名月を愛でる法要を厳修。堂内には本尊・盧舎那仏坐像(中央)、薬師如来立像(右)、千手観音立像(左)(いずれも国宝)=撮影 2019/9/13 奈良市五条町

裏千家・伊住宗陽氏(千宗室・家元名代)による献茶=撮影 2019/9/13 奈良市五条町

千手観音立像前にて=撮影 2019/9/13 奈良市五条町

秋の七草とともに月見団子などの供物(金堂外の北東隅)=撮影 2019/9/13 奈良市五条町

法要が終わって式衆が退堂したころ、中秋の名月が雲間から顔を出し始めた。その30分ほど後の、金堂の上に昇った十五夜の月=撮影 2019/9/13 奈良市五条町

夜間の三尊像に手を合わせお参りする人々が絶えない(金堂の開扉は午後9時まで)=撮影 2019/9/13 奈良市五条町
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- 2019/09/14(土) 21:14:12|
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