奈良大和路~悠~遊~

奈良大和路の祭や伝統行事、四季折々の風景を 写真で綴るフォトブログです。大和は国のまほろば、神や仏に近しく 奥は深くて おもしろい!

浄見原神社 国栖奏 2010

浄見原神社 国栖奏(くずそう) 2010

応神天皇が吉野を訪れた際に、天皇のために国栖の人々が醴酒(れいしゅ、一夜酒)を献上し、歌舞を奏上してもてなしたという故事にちなんだ伝統行事。毎年旧正月14日に行われます。

早朝から精進潔斎をした筋目といわれる家筋の男性の舞翁2人、笛翁4人、鼓翁1人、歌翁5人が神主に導かれて舞殿に登場します。古式ゆかしく笛翁の奏でる飄々とした調べ、歌翁の合唱、舞翁の振る鈴の音が山深い吉野の谷筋に響きます。素朴ですが凛として、清々しさを感じさせてくれる、古代からの伝承の舞楽が繰り広げられます。奈良県指定の無形民俗文化財



国栖奏1
神主による祝詞奏上。舞殿から神殿に続く石段に置かれた台上には、独特の神饌――山菓(くり)・醴酒(一夜酒)・腹赤の魚(ウグイ)・土毛(根芹)・毛瀰(もみ、赤蛙)――が献上されています。興味深いことに、楽器(鼓、笛、鈴)もいったん神前に供えられ、祝詞奏上が終わってのち、各演奏者が供えた楽器を恭しく押し頂いて着座し演奏します。撮影:2010/2/27 奈良・吉野郡吉野町南国栖


国栖奏3
舞翁は榊と鈴を手に「シャリン、シャリン」と振り鳴らし、囃し方の「エンエイ(延栄)」の囃し声とともに舞います。正月から12月まで舞い納めますが、全体的にきわめて簡単な舞です。撮影:2010/2/27 奈良・吉野郡吉野町南国栖


国栖奏2
笛翁の2人。他の奏者12名ともに翁筋の家人から選ばれます。桐鳳凰紋狩衣に風折烏帽子を被り笏を持っています。撮影:2010/2/27 奈良・吉野郡吉野町南国栖


国栖奏4
浄見原神社は南国栖(くず)の吉野川右岸、天皇淵の切り立った岸壁上に鎮座し、天武天皇を祭神とします。神殿は神明造一間社。撮影:2010/2/27 奈良・吉野郡吉野町南国栖

スポンサーサイト

テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2010/02/28(日) 22:52:47|
  2. 2月の祭り/行事
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

鏡作神社 御田植祭 2010

鏡作神社 御田植祭 2010
 牛が暴れる豊作祈願の御田植祭おんだ祭

神社の正式名称は鏡作坐天照御魂神社(かがみつくりにいますあまてるみたまじんじゃ)。天照大神が天の岩戸に隠れた際に八咫鏡をつくったと伝わる石凝姥命(いしこりどめのみこと)など三神が祀られ、古くから鏡づくりの神として信仰を集めています。

鏡作神社御田植祭は毎年2月21日に近い日曜日に行われます。拝殿前でお田植舞豊年舞が奉納され、続いて忌み竹を四隅に立て注連縄で囲み田んぼに見立た境内の一画で牛使いの神事が行われます。土起し、畦塗り、籾種まき、田植えといった一連の農耕所作が演じられ、慈雨、豊作を祈願します。このあと田の松苗とともに田んぼの土砂を「雨や~」と叫んで撒き散らし、また御供まきもあって参拝者はこれを競って拾います。

別の年の当神社の御田植祭は下記リンク先をご覧ください。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・鏡作神社 御田植祭 2017
 ・鏡作神社 御田植祭 2012 
 ・鏡作神社 御田植祭 2007



鏡作神社 御田植祭1
お田植舞 近くの小学生の娘たちも参加=撮影:2010/2/21 奈良・磯城郡田原本町八尾


鏡作神社 御田植祭2
豊年舞 たわわに実った稲を刈り取る所作が取り入れられ、豊作を神に感謝する舞。保存会の婦人たちにより奉納=撮影:2010/2/21 奈良・磯城郡田原本町八尾
 

鏡作神社 御田植祭4
籾種まき=撮影:2010/2/21 奈良・磯城郡田原本町八尾


鏡作神社 御田植祭3
牛使い 牛は暴れまわって倒れてしまいました。牛が乱暴にするほど慈雨に恵まれ豊作になるといわれています=撮影:2010/2/21 奈良・磯城郡田原本町八尾

テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2010/02/22(月) 15:57:16|
  2. 2月の祭り/行事
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

長谷寺 だだおし 2010

修二会の結願に行われる追儺会

毎年2月8日から営まれる法要「修二会(しゅにえ)」の締めくくりとして、7日目の14日に行われる「だだ押し」の儀式。正式には追儺会(ついなえ)と呼ばれ、1千年以上も続いてきた伝統行事です。

法要はまず悔過導師(けかどうし)以下僧侶たちによって本尊十一面観世音菩薩の御前で我々の罪科を懺悔する悔過法要が行われます。その後、大導師によって宝印授与の儀式に移りますが、このころ本堂(国宝)堂内に太鼓・法螺貝が激しく鳴り響き、赤・青・緑の鬼が現れ暴れ回ります。
僧侶によって堂外に追い出された3匹の鬼は、大きな松明に追いかけられ堂の周囲を3周して、いずこともなく逃げ去ります。

なお「だだ押し」の呼称の由来は諸説ありますが、一説には閻魔大王の印の「ダンダ」を額に押して加持祈祷するところからといわれています。今年は参拝者の安全確保のため、例年より30分早い午後5時少し前に鬼が登場しました。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・長谷寺 だだおし 2017
 ・長谷寺 だだおし 2016
 ・長谷寺 だだおし 2015
 ・長谷寺 だだおし 2014
 ・長谷寺 だだおし 2013
 ・長谷寺 だだおし 2011
 ・長谷寺 だだおし 2005
 ・長谷寺 紅葉 2012
 ・長谷寺 雪景色 2011




長谷寺 だだ押し1
法螺貝や太鼓が打ち鳴らされる中、本堂から追い出された赤・青・緑の3匹の鬼は大きな松明を持った男衆に追いかけられ、堂の外周を逃げ回ります。松明は長さ約4.5m、重さ約120kgの大きなもの。東大寺二月堂「お水取り」の「お松明」とともに、大和に春を呼ぶ代表的な「火祭り」です。 撮影:2010/2/14 奈良・桜井市初瀬


長谷寺 だだ押し2
特大の面をつけた首領格の赤鬼が登場。参拝者を威嚇して堂外を回りますが、最後は法力に打ち負かされて退散します。撮影:2010/2/14 奈良・桜井市初瀬


長谷寺 だだ押し3
鬼追いに先立ち、法要のため悔過導師(けかどうし)以下式衆が本坊を出て本堂に向かうところ。悔過導師には傘が差しかけられています。この後しばらくして大導師の一行も登堂します。撮影:2010/2/14 奈良・桜井市初瀬

テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2010/02/15(月) 17:24:18|
  2. 2月の祭り/行事
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

飛鳥坐神社 おんだ祭 2010

飛鳥坐神社(あすかにいますじんじゃ) おんだ祭 2010

明日香村・飛鳥坐神社の「おんだ祭」は奇祭として名高く、子孫繁栄と五穀豊穣を望む農耕の民の祈願が昔からの型を崩さず受け継がれてきた貴重な祭事です。

天狗と翁の面をつけた村の衆がササラ(先を細かく割ったもの)になった青竹を振っては叩き回わる大暴れ。田んぼの神様を目覚めさせたり、冬から春への目覚めを呼ぶという意味があるのだそうです。天狗と翁は参拝者のだれかれとなく追いかけては尻を叩き回ります。お尻を叩かれると厄払い、無病息災になるとされるところから、自らお尻を差し出す人もいて賑やかです。
   
午後には境内の拝殿で田植えの儀式があり、続いて天狗とお多福、介添え役の翁が登場し神主の前で結婚式を行います。このあと天下の奇祭にふさわしい初夜の「床入り」となり、境内を爆笑の渦に巻き込みます。「鼻つきめし」「汁かけ」「種つけ」「床入り」「拭くの紙福の紙」 などはこちらをクリックして)ご覧ください(同管理者のHPです)。

最後は、お供えのお餅をまく「御供(ごく)まき」で祭事は締めくくられます。なお、この「おんだ祭」は毎年2月の第1日曜日におこなわれます。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・飛鳥坐神社 おんだ祭 2014
 ・飛鳥坐神社 おんだ祭 2012
 ・飛鳥坐神社 おんだ祭 2011
 ・飛鳥坐神社 おんだ祭 2009
 ・江包・大西のお綱祭り 2013



飛鳥坐神社 おんだ祭1
田んぼや畑もお構いなく鬼はササラの青竹を持って子供たちを追いかけます。田畑は踏み荒らされますが、この日はよく踏まれた方がその年の収穫も多いとされます。撮影:2010/2/7 奈良・明日香村飛鳥


飛鳥坐神社 おんだ祭2
にこやかにお尻を叩いてもらっている女の子ですが、小さい子のなかには泣き出してお母さんにしがみつく子も居ます。撮影:2010/2/7 奈良・明日香村飛鳥


飛鳥坐神社 おんだ祭3
初夜をむかえました。お多福は恥ずかしそうに床入りのご挨拶。撮影:2010/2/7 奈良・明日香村飛鳥


飛鳥坐神社 おんだ祭4
翁が応援。おおらかでユーモラスな所作に境内は声援、笑いに包まれます。撮影:2010/2/7 奈良・明日香村飛鳥


飛鳥坐神社 おんだ祭7
あんさん、しっかりしておくれと尻を引っぱたく新婦のお多福。これにも爆笑! 撮影:2010/2/7 奈良・明日香村飛鳥


飛鳥坐神社 おんだ祭6
事後に用いた「拭くの紙」は「福の神」、すなわち子宝を授かる縁起物として撒かれるとのこと。これをゲットしようと一騒ぎ。撮影:2010/2/7 奈良・明日香村飛鳥


飛鳥坐神社 おんだ祭5
御供(ごく)まきでも福を得たいとあちらこちらから手が差出されます。およそ2,000個のお餅がまかれたそうです。これにて今年の「おんだ祭」はめでたく終了しました。撮影:2010/2/7 奈良・明日香村飛鳥


テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2010/02/08(月) 16:53:07|
  2. 2月の祭り/行事
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

信貴山朝護孫子寺 節分・鬼追い式(豆まき) 2010

信貴山朝護孫子寺 節分・鬼追い式(豆まき 2010

本堂において2月3日午後5時15分ころに始まった星祭節分大法要のあと、鬼追い(節分豆まき)行事が行われました。暴れる赤鬼、青鬼を毘沙門天王が退治し、吉祥天女が福豆を授けるとの逸話にちなんで行われます。

本堂の外陣に赤鬼、青鬼が金棒を持って乱入し暴れますが、僧侶、年男や信者に豆つぶてを受けて追われ、本堂から宿坊まで逃げ回ります。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・信貴山朝護孫子寺 節分・鬼追い式 2015
 ・信貴山朝護孫子寺 節分・鬼追い式 2012
 ・信貴山朝護孫子寺 柴燈護摩供・火渡り 2013
 ・信貴山 紅葉 2010



朝護孫子寺 鬼追式1
鬼に投げつける豆がなくなり、赤鬼の逆襲を受ける年男 撮影:2010/2/3 奈良・生駒郡平群町信貴山


朝護孫子寺 鬼追式2
僧侶と青鬼の宿坊での対決 撮影:2010/2/3 奈良・生駒郡平群町信貴山


朝護孫子寺 鬼追式3
毘沙門天によって鬼たちが追い払われた後、吉祥天女に福豆を授けてもらう 
撮影:2010/2/3 奈良・生駒郡平群町信貴山


テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2010/02/04(木) 16:35:45|
  2. 2月の祭り/行事
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ブログ内の検索

フォントサイズ変更ボタン

文字を大きくする 文字を規定のサイズに戻す 文字を小さくする

L/Sボタンを押すたびに文字サイズが大きく/小さくなり、設定は30日間保存されます。Mボタンで元のサイズに戻せます。

カレンダー

01 | 2010/02 | 03
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 - - - - - -

プロフィール

Author:なわじゅん
・奈良県北部在住の男性です。1300年の歴史に根ざす奈良大和の人々の信仰に支えられてきた神事・仏事や祭り、伝統行事、民俗を主に紹介しています。
・写真をご利用希望の方はメールフォーム(下段)からお問い合わせください。

次のHPも運営しています。
「野に咲く花たち」――身近に咲く花、高山に咲く花の写真、野草のウェブ図鑑

Copyright © 2013 奈良大和路~悠~遊~ All rights reserved.

最新記事 (10件を表示)

これより古い記事は「月別アーカイブ」や「カテゴリ」からご覧ください。「ブログ内検索」もご利用いただけます。

カテゴリ

1月の祭り/行事 (63)
2月の祭り/行事 (90)
3月の祭り/行事 (76)
4月の祭り/行事 (61)
5月の祭り/行事 (65)
6月の祭り/行事 (56)
7月の祭り/行事 (63)
8月の祭り/行事 (68)
9月の祭り/行事 (40)
10月の祭り/行事 (83)
11月の祭り/行事 (23)
12月の祭り/行事 (82)
新年のご挨拶 (7)
暑中見舞い (3)
季節の風景・春 (69)
季節の風景・初夏 (5)
季節の風景・夏 (6)
季節の風景・秋 (61)
季節の風景・冬 (11)
朝焼け・夕焼け (8)
平城遷都1300年祭 (7)
花便り (94)
大和の古墳 (1)
大和路の石仏・石造物 (6)
慰霊と復興への祈り (4)
月と星 (2)
大和の古社寺 (5)
写真展 (9)
未分類 (1)
花めぐり (0)

月別アーカイブ

最新コメント

リンク

このブログをリンクに追加する

メールフォーム

メールの送信はこちらからどうぞ。名前、アドレス、本文などは公開されません。

お名前:
メール・アドレス:
件名:
本文:

QRコード

QRコード

RSSリンクの表示

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ