奈良大和路~悠~遊~

奈良大和路の祭や伝統行事、四季折々の風景を 写真で綴るフォトブログです。大和は国のまほろば、神や仏に近しく 奥は深くて おもしろい!

往馬大社 御田植祭 2007

往馬大社 (いこまたいしゃ) 御田植祭 2007

大阪と大和を分ける生駒山系。その山頂を背にして真東の麓に鎮座する往馬大社は奈良時代から祀られていた由緒ある延喜式内社。正式には往馬坐伊古麻都比古神社(いこまにいますいこまつひこじんじゃ)といいます。

当神社では実際の田植え作業が始まる前の毎年5月5日、御田植祭おんだ祭り)が豊作を予め祝う神事として行われます。まず、拝殿の南横で苗代を作り種籾を蒔く所作が田主に神職(籾まき)も交えて行われます。続いて場所を管弦楽座の前に移し、田起こしから始まって一連のお田植作業が丁寧に、実際の農作業に即して行われます。田主と牛の掛け合いが笑いを誘います。

この日は各地で興味深いお祭り・行事がたくさん執り行われる「こどもの日」。今年は他の行事に出かけ当神社の御田植祭には参加できませんでしたので、少し前の年の写真になりますが、ここでご紹介します。

また当神社の祭神(伊古麻都比古神社二座)は火の神として尊崇を集め、宮中での大嘗祭(だいじょうさい=天皇が即位後初めて行う新嘗祭)には火燧木(ひきりぎ)を献上する習わしがあります。このことから毎年10月の体育の日の前日に行われる例大祭は、壮大な火祭りとして知られています。これについては下の関連記事のリンクからお入りください。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・往馬大社 千燈明祭 2012
 ・往馬大社 火祭り 2010



往馬大社 御田植祭1
管弦楽座前、四方に青竹を立て注連縄を張り、地面には草(何でしょうか、かつては菖蒲を使っていたそうです)で区画した田んぼ。から鋤を牛に曳かせ田起こし作業。牛は「モ~」と鳴き、田主はけしかけ、掛け合いがこっけい! 撮影:2007/5/5 奈良・生駒市壱分町


往馬大社 御田植祭2
畦きり、田ならしをする田主。あたかも実の田んぼで作業をしているかのように丁寧な所作です。撮影:2007/5/5 奈良・生駒市壱分町


往馬大社 御田植祭3
松葉を稲苗に見立てて田植え作業。ここでは巫女さんが駆り出されています。撮影:2007/5/5 奈良・生駒市壱分町


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  1. 2010/05/27(木) 13:39:55|
  2. 5月の祭り/行事
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當麻寺 練供養会式 2010

當麻寺(たいまでら) 聖衆(しょうじゅう)来迎練供養会式 2010
  中将姫伝説を再現した荘厳な二十五菩薩のお練り

大和平野の南部から西を望むと、それとわかる二上山の姿が目に入ります。當麻寺はその東麓にこんもりした麻呂子山(まろこやま)を背にして堂塔を連ねた古刹。双塔をなす東塔と西塔(いずれも国宝)、意匠の美しい梵鐘(国宝)、金堂本尊の弥勒仏坐像(国宝)など、数々の貴重な遺品を伝えます。鎌倉時代以降に浄土信仰の展開とともに當麻曼荼羅国宝)への信仰が高まり、これに中将姫伝説が拍車をかけ、浄土信仰の聖地となりました。

一夜にして蓮糸で極楽浄土の図(當麻曼荼羅)を織り上げ、現身(うつしみ)のまま極楽往生をとげたとされる中将姫。毎年5月14日に行われる練供養会式(正しくは聖衆来迎練供養会式)は、中将姫を西方浄土から迎えに来るさまを仮面劇風に再現した法会です。

関連記事(当管理者の写真記事へのリンク)
 ・當麻寺 練供養会式 2016
 ・當麻寺 練供養会式 2012
 ・當麻寺 練供養会式 2011
 ・當麻寺 宗胤院の藤 2010
 ・秋の當麻寺 2004



當麻寺 練供養1
 極楽堂(本堂・曼荼羅堂)から娑婆堂に架けられた来迎橋を、僧侶の列に続く菩薩列の最後部で、観音菩薩が蓮座を捧げ身体を左右にねじりつつ、中将姫を蓮座に救い上げるような仕草で娑婆堂に向かいます。その後ろでは勢至菩薩が合掌して同じく身体をひねりながら続きます。この身振りから観音はスクイボトケ、勢至はオガミボトケとも呼ばれます。しんがりは天蓋を掲げた普賢菩薩がつとめます=撮影:2010/5/14 葛城市當麻


當麻寺 練供養2
娑婆堂の中将姫の前で勤行が営まれたあと、姫は観音菩薩が捧持する蓮台に遷されます。帰りの極楽堂へは、来迎のときと同じように左右に身体をひねりながら、観音を先頭に勢至、普賢(天蓋を持つ)がこれに続き、以下二十二菩薩が練って入堂します=撮影:2010/5/14 葛城市當麻


當麻寺 練供養3
二上山に傾いた夕陽を一瞬雲間から浴びて菩薩の面がひときわ金色に輝きました。後尾の天人二人の後には稚児の行列が従います=撮影:2010/5/14 葛城市當麻


當麻寺 練供養4
稚児たち、僧侶たちも極楽堂に戻り、最後は中将姫を乗せた御輿が粛々と西方浄土に向かいます。花束を持った女の子二人(天女?)が先導します=撮影:2010/5/14 葛城市當麻

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  1. 2010/05/24(月) 18:03:12|
  2. 5月の祭り/行事
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西ノ京 霧の朝 2010

西ノ京 霧の朝 2010

深い霧に包まれた西ノ京。二日続いた雨あがりの朝、春日奥山の稜線もすっかり霧に覆われ見通せません。しかし霧深くても、幸いシルエットの薬師寺金堂と両塔は大池に影を落としてくれています。日の出を待ちました…。

日の出の時刻を10数分過ぎたころ、霧の中に朱く色づいた太陽がほんのり浮かび上がってきました。「朱い満月」といっても通用するような太陽。この日は大陸からの黄砂の影響もあって、晴れていてもすっきりした青空が見えない一日でした。

関連記事(当管理者の写真記事へのリンク)
 ・西ノ京 晩秋の十五夜
 ・西ノ京 朝焼け
 ・西ノ京 夜明け
 ・西ノ京 桜
 ・薬師寺 春



西ノ京 霧の朝1
左から金堂、西塔東塔(国宝)が並んで見える大池(勝間田池) 撮影:2010/5/21 奈良市七条 三脚使用


西ノ京 霧の朝2
東塔(右)に設置されていた調査のための覆い屋は秋まで撤去されています。修復工事が始まると完成する10年後まで東塔を望むことはできません。撮影:2010/5/21 奈良市七条 三脚使用



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  1. 2010/05/21(金) 22:03:58|
  2. 季節の風景・春
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野依・白山神社 おんだ祭 2010

白山神社 野依のオンダ(節句おんだ) 2010
  牛馬を使用しない珍しいおんだ祭
  
宇陀市の野依白山(のよりはくさん)神社で行われる、田植えの成功を前もって祝う(予祝)神事。もともと旧暦5月5日の行事でしたが、古くからの伝承でこの日は神様の田植えの日、村人は田植をしてはならない日とされていました。

そこで大正初め頃から新暦の5月5日に「おんだ」を田植え前の行事として行なわれるようになり、俗に「節句おんだ」とも呼ばれています。奈良県の無形民俗文化財に指定。

神社の境内で10数名の神役たちが田植えの様子をユーモラスに演じます。加えて子供たちがふざけて神役の背中や尻を押し演技の邪魔をするなど、なごやかなお田植神事が展開されます。

神役は、大頭〔(だいとう)田主〕、小頭〔間炊*(ケンズイ)持ち〕、荒鍬持ち、小鍬持ち、万鍬(まんぐわ)持ち、苗籠持ち、植女(ショトメ)3人、大太鼓役、荷い手2人、小太鼓役、ケンズイ配りなど。いずれも男性が務めます。* 昼食と夕食の間の飲食、おやつ

唄に合わせショトメが菅笠を上げ下げしつつ舞うのは「白山権現の舞」と「やよの舞」と呼ばれています。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・野依・白山神社 おんだ祭 2015
 ・野依・白山神社 おんだ祭 2014
 ・野依・白山神社 おんだ祭 2012



野依のオンダ1
社殿の前で3人揃って舞う植女(ショトメ=早乙女)と神役一同。大太鼓と小太鼓の音頭に合わせて唄が入ります。神前には無病息災を祈ってちまき(粽)が供えられています。社殿の屋根ふきに使った菖蒲と蓬(よもぎ)がなぜか屋根の上に置かれたままでした。撮影:2010/5/5 奈良・宇陀市大宇陀区野依


野依のオンダ5
万鍬(まんぐわ)かきの農夫の邪魔をして困らせる子供たちはニコニコ顔。こうして子供たちに「お祭り」は受け継がれていくのですね。見物の大人も幸せそうです。撮影:2010/5/5 奈良・宇陀市大宇陀区野依


野依のオンダ3
姉さん被りに赤たすき、裾を膝まで巻くりあげて稲苗を植えるショトメに悪さをする子供たち。笠を上下しつつ膝を少し折り曲げる所作で苗植えを表します。稲苗は新芽の出たばかりのウツギの小枝。撮影:2010/5/5 奈良・宇陀市大宇陀区野依


野依のオンダ2
烏帽子に直衣(のうし)、翁の能面をかぶり、腰に杵とござをぶら下げ、手には蛇の目傘を持った田主どん(大頭)。唄に合わせて左足を前に出しながら傘を前に半分開き、傘をすぼめて足をひき、次に右足を出しこれを交互に3回行ないます。所作の意味は分かりませんが、雨傘は雨乞いに通じるのでしょうか。撮影:2010/5/5 奈良・宇陀市大宇陀区野依


野依のオンダ4
やがて烏帽子に直衣、姥(うば)の能面をつけ、ケンズイ桶を背負ったおばあ(小頭)が現れます。ケンズイ配りがシャモジで椀に飯ををついで各神役へ、一般参加者へと食べさせるまねをします。椀を差し出されると、「うぉ」とか「わっ」とか大声で答えて満腹の意を表します。小頭はこの間けんずい桶を背負ったままです。撮影:2010/5/5 奈良・宇陀市大宇陀区野依


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  1. 2010/05/20(木) 15:44:57|
  2. 5月の祭り/行事
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石光寺 牡丹 2010

石光寺(せっこうじ) 牡丹(ぼたん) 2010
    花の寺として知られる石光寺、またの名は染寺

この地に光を放つ大石があり、天智天皇が弥勒菩薩をその石に彫刻させ、役小角(えんのおづぬ)を開基として寺を建立させたのが石光寺の始まりといわれます。また聖武天皇の世に中将姫が境内の井戸で蓮糸を染め木にかけて乾かし、當麻寺本尊の蓮糸曼荼羅を織ったとの伝説から「染寺」とも呼ばれ、いまの境内に「染の井」「糸かけ桜」といわれる井戸と桜の木が残っています。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 :石光寺 寒牡丹 2011
 ・當麻寺 練供養会式 2011
 ・當麻寺 練供養会式 2010
 ・花便り 長谷寺 牡丹 2013



石光寺 ぼたん2
弥勒堂の前庭付近 撮影:2010/5/3 奈良・葛城市染野


石光寺 ぼたん1
「染の井」の建屋と「糸かけ桜」の若木(左端) 撮影:2010/5/3 奈良・葛城市染野


石光寺 ぼたん3
撮影:2010/5/3 奈良・葛城市染野


石光寺 ぼたん4
撮影:2010/5/3 奈良・葛城市染野


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  1. 2010/05/18(火) 20:47:12|
  2. 季節の風景・春
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プロフィール

Author:なわじゅん
・奈良県北部在住の男性です。1300年の歴史に根ざす奈良大和の人々の信仰に支えられてきた神事・仏事や祭り、伝統行事、民俗を主に紹介しています。
・写真をご利用希望の方はメールフォーム(下段)からお問い合わせください。

次のHPも運営しています。
「野に咲く花たち」――身近に咲く花、高山に咲く花の写真、野草のウェブ図鑑

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