奈良大和路~悠~遊~

奈良大和路の祭や伝統行事、四季折々の風景を 写真で綴るフォトブログです。大和は国のまほろば、神や仏に近しく 奥は深くて おもしろい!

采女神社(猿沢池) 采女祭 2010

采女神社(猿沢池) 采女祭 2010
  中秋の名月の夜 采女の霊を慰める雅な行事

奈良時代の帝(みかど)の寵愛が衰えたことを嘆いて猿沢池に身を投げた采女(うねめ)の霊を偲び、毎年中秋の名月の夜に行われます。今年の十五夜は9月22日。雨が心配されましたが、雲の間からときおり中秋の名月が顔を覗かせるなか、無事盛大に行われました。

この行事は、室町時代の貴族たちが七夕の夜、趣向を凝らして花扇を作り御所に献じ庭の池に浮かべて風流を楽しんだという故事にならったものといわれます。

采女のご縁で結ばれた姉妹都市 福島県郡山市から「ミスうねめ」たちが毎年参加され友好関係が続けられています。

なお采女祭についての説明は、昨年の記事(下記リンク)を併せてご参照いただければ幸いです。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・采女神社(猿沢池) 采女祭 2014
 ・采女神社(猿沢池) 采女祭 2009



采女まつり1
花扇奉納行列  秋の七草で飾られた高さ2mほどの花扇を乗せた車の前後に、十二単衣姿の花扇使、ミスうねめ、ミス奈良らが乗った御所車、楽人、稚児たち、巫女たちのお渡り行列。JR奈良駅から猿沢池の北西隅にある采女神社まで三条通りを練り歩きます。撮影:2010/9/22 奈良市登大路町


采女まつり2
管弦船巡行 龍頭で飾った舟には花扇を立て、十二単衣姿の花扇使、ミスうねめ、楽人などが乗り込み、前後で掉さす舟人に操られ流し燈籠の浮かぶ池面をすべるように巡るります。撮影:2010/9/22 奈良市登大路町 三脚使用


采女まつり3
続くは天平衣装に身を包んだ女官たちが乗った管弦船。こちらは鳳凰の飾りが舳先を飾っています。興福寺五重塔が闇に浮かび、池畔の提灯の灯が水面に揺らめき、古都奈良の中秋の名月の夜が静かに深まってゆきます。撮影:2010/9/22 奈良市登大路町 三脚使用


スポンサーサイト

テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2010/09/23(木) 15:43:21|
  2. 9月の祭り/行事
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

東大寺二月堂 十七夜盆踊り 2010

東大寺二月堂 十七夜盆踊り 2010
  関西の「踊り納め」「踊りじまい」の盆踊り

毎月17日は観音様の縁日。特に旧暦の8月17日は「十七夜(じゅうひちや)」と呼ばれます。

「お水取り」でよく知られた十一面観音菩薩を本尊とする東大寺二月堂では、毎年9月17日にお堂の内外に万燈明が灯され、午後6時から十七夜の法要が営まれます。

十七夜盆踊りは、二月堂の下の三月堂(法華堂)と四月堂(三昧堂)の間の広場で、午後6時半ころから始まります。踊り納めの盆踊りとあって、踊り好きの老若男女が関西一円から駆けつけているように見受けられます。

中にはお揃いの衣装を着た踊り手さんがグループ参加。河内音頭・江州音頭のリズムに乗る手つきも身のこなしも見事なもの。踊りは9時ころまで続きますが、普段は静かな広い東大寺境内に、音頭とりの歌声に太鼓やエレキの音が(生演奏!)響き渡り、なんだか不思議な感じがします。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・東大寺二月堂 十七夜盆踊り 2014
 ・東大寺二月堂 十七夜盆踊り 2013
 ・東大寺二月堂 十七夜盆踊り 2012



東大寺 十七夜盆踊り2
夕焼けの二月堂。盆踊りがそろそろ始まろうとする頃、日が落ち空を赤く染めました。撮影:2010/9/17 奈良市雑司町


東大寺 十七夜盆踊り1
二月堂独特の丸い大きな提灯にも灯が入り、足元には燈籠が並べられています。撮影:2010/9/17 奈良市雑司町


東大寺 十七夜盆踊り3
回廊や階段にぎっしりと並べられた燈籠。これには寄進者各自の願い事や絵が書かれています。堂内から法要の読経の声が響き、回廊をお百度巡りする人も居ますが、多くの人は幻想的な雰囲気を楽しんでいるようです。撮影:2010/9/17 奈良市雑司町


東大寺 十七夜盆踊り4
こちらは十七夜盆踊りの会場。左の建物は三月堂(法華堂)。音頭とりのやぐらとは別に、竹に団扇をあしらった三角錐の飾り物を中心にも、踊り手の大きな輪ができています。参加は自由。盆踊りはもともとご先祖様の供養のためのもの。皆さん、何を思って踊っていらっしゃるのでしょうか。撮影:2010/9/17 奈良市雑司町


東大寺 十七夜盆踊り5
目立つ衣装に、踊りは見事。流れるような身のこなしは素人離れ。こんなグループが踊りの輪の中に幾つも居ました。後方に音頭とりのやぐらが見えます。撮影:2010/9/17 奈良市雑司町


東大寺 十七夜盆踊り6
チョ~元気な万年青年! 白と黒と色は違えど揃いのいでたち。気合が入っています。ほとんど休まず踊りづめ。お元気で来年もまた参加してくださいね! 撮影:2010/9/17 奈良市雑司町

テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2010/09/19(日) 16:30:37|
  2. 9月の祭り/行事
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

平城遷都1300年祭(6) 大極殿の内部装飾

平城遷都1300年祭(6) 大極殿の内部装飾

平城遷都1300年祭のメイン会場である平城宮跡の北側に聳え立つ大極殿〔正式には第一次大極殿正殿(せいでん)〕。4月24日の開場から間もなく5ヵ月経ちますから、ご覧になられた方も多いことでしょう。

大極殿は宮中の中でも最も重要な建物。即位の儀式や元日の朝賀などには天皇の玉座である「高御座(たかみくら)」が置かれ、天皇出御のもとに国家的儀式が行われる建物でした。

復元研究が始まったのは、いまから約40年前。多くの研究成果を生かし、2001年(平成13年)から9年の歳月をかけて今年完成しました。奈良時代様式に基づいた復元を目指す一方、現行の各種法令に合わせ最新(平成)の建築技術が生かされていることにも驚きます。たとえば、基壇内部には大掛かりな免震装置が設置されています。特別公開のときに見せてもらいました。

内部の四方の壁に四神と十二支が描かれています。上村敦之(あつし)画伯によるものです。そして天井(身舎天井板)とそれに続く斜めの壁(支輪板)には蓮の華をモチーフにした彩色画が描かれています。

建物の外の装飾物ですが、ここに追記いたします。
大屋根に乗っている「大棟中央飾り」と「鴟尾(しび)」の屋根飾り。今となっては近くで見ることはできませんが、2008年(平成20年)9月に行われた特別公開の際に見ることができました。なお鴟尾の複製は大極殿内東口に置かれていますので、その前で記念写真を撮っている方が大勢いらっしゃいます。

関連記事(当管理者の写真記事へのリンク)
 ・平城遷都1300年祭(7) 蹴鞠(けまり)
 ・平城遷都1300年祭(5) 薄暮の平城宮跡 大極殿
 ・平城遷都1300年祭(4) 光の天平行列 平城宮跡
 ・平城遷都1300年祭(3) 燈花会と花火 大極殿
 ・平城遷都1300年祭(2) 第一次大極殿
 ・平城遷都1300年祭(1) 衛士による朱雀門の開門
 ・平城宮跡 大極殿と桜



大極殿1
大極殿北東隅を見上げたところ。四神と十二支が描かれた壁面の上部が支輪板(しりんいた)、さらに上が天井の身舎天井板(ししゃてんじょういた)となります。撮影:2010/9/11 奈良市佐紀町


大極殿2
玄武 (北) 撮影:2010/9/11 奈良市佐紀町


大極殿3
青龍 (東) 撮影:2010/9/11 奈良市佐紀町


大極殿4
朱雀 (南) 撮影:2010/9/11 奈良市佐紀町


大極殿5
白虎(西) 撮影:2010/9/11 奈良市佐紀町


大極殿8
支輪(しりん)の間に描かれた蓮華文。気の遠くなるような数になります。撮影:2010/6/2 奈良市佐紀町


大極殿7
身舎天井板の格子の間に描かれた蓮華文。同系統の色を淡色から濃色に並べる暈繝彩色(うんけんさいしき)の技法だそうです。撮影:2010/6/2 奈良市佐紀町


大極殿6
高御座(たかみくら)。屋根の上には鳳凰と蕨手(わらびて)
の装飾が輝いています。高御座の正面に階段はありません。
天皇は北側の背後の階段から上って、正面に下りることはな
いからだそうです。真ん中に椅子が置かれています。なお高
御座は仮設式で儀式のときに建設され、終われば撤去されて
いたそうです。大極殿に常設設備は何もなく、がらんとした
空間だったと考えられています。撮影:2010/9/11 奈良市
佐紀町


大極殿9
鴟尾(しび)と鴟尾の間で光芒を放つ「大棟中央飾り」
(金銅製)。工事現場で軒の高さにある足場から見上
げました。撮影:2008/9/23 奈良市佐紀町


大極殿10
東の鴟尾(金銅製)。屋根に取り付けられて間もないころ。いまではこんな近くでは見られません。撮影:2008/9/23 奈良市佐紀町

テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2010/09/16(木) 21:19:29|
  2. 平城遷都1300年祭
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

本薬師寺跡 残照 2010

本薬師寺跡 残照 2010
  夕日に沈む畝傍山ホテイアオイ

本薬師寺跡をL字型に囲む休耕田にホテイアオイが一面に咲き、訪れた人の目を楽しませてくれています。この日、明日香村にある牽牛子(けんごし)塚古墳の発掘調査の現地見学に訪れ、その帰り本薬師寺跡に立ち寄ってみました。

すでに細い畦道に三脚をずらりと並べて大勢のカメラマンが夕焼けを待っていて割り込む余地はないくらい。
たいていの場合がそうですが、思うように雲は赤く染まってくれません。期待薄とあって早々と退散するカメラマンもいました。

下方の雲がやや厚く小焼け程度の色合いですが、ねばって広角レンズで空を多く入れて撮ってみました。本薬師寺の説明などは下記の関連記事を参照してください。

関連記事(当管理者の写真記事へのリンク)
 ・本薬師寺跡 ホテイアオイ 2013
 ・本薬師寺跡 ホテイアオイと畝傍山残照 2011
 ・本薬師寺跡 ホテイアオイ 2009



本薬師寺 夕景
畝傍山と本薬師寺跡(写真右端)をシルエットに浮かばせ、ホテイアオイを白く残して夕日が沈みます。かなたに二上山が見えます。撮影:2010/9/12 奈良・橿原市城殿町

テーマ:夕陽・夕焼け・朝日・朝焼け - ジャンル:写真

  1. 2010/09/13(月) 20:24:27|
  2. 季節の風景・秋
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

秋篠川 舟下り 2010

秋篠川 舟下り 2010
  往時の繁栄をしのび 平城京の時代の舟運復活の試み

平城宮跡西側に「平城京」と「西ノ京」を結ぶように流れる秋篠川。1300年前、平城京造営はもちろん、市場「西市」などへ様々な物資を運ぶ舟が往来し、「西の堀川」と呼ばれていたそうです。大和から河内、難波(なにわ)に通じる大和川の支流のひとつ。

今年は平城遷都1300年祭にちなみ、県と市、平城遷都祭実行委員会、民間団体「大和川市民ネットワーク」などが「秋篠川プロジェクト」を立ち上げ、秋篠川の往時の繁栄をしのぶ舟運復活が企画されました。

9月11日は近鉄大和西大寺駅の東、錦橋の少し下流から大宮通りの橋までの約700mを2艘の小船が6便運行。先ずは天平衣装を着た関係者がゴムボートに、報道陣がプラスティックのボートに分かれて乗船したあと、一般参加者の地元住民らが川面を吹く涼風を楽しみました。

舟下りは10月16、17日にも行われる予定で、この両日には唐招提寺そばまでの1.7Kmを運行するとのことです。今回の試みがうまくいけば、土手には花壇も作り、屋形船の運行もと、夢は大きく広がりそうです。



秋篠川 舟下り1
残暑厳しく、強い日差しとはいえ、川面を吹き渡る涼風があって「天平人」は涼しげでにこやかですが、乗船は1回のみ。運行もわずか100mたらず。報道陣(後ろの舟)向け撮影用に企画されたとのことでした。撮影:2010/9/11 奈良市二条町


秋篠川 舟下り2
こちらは一般参加者。舟の運行には摂南大学の学生さんが勤めました。スピードは人の歩く早さより遅く、竿さばきが不慣れとあって舟はいささか蛇行します。後方は近鉄大和西大寺駅の周辺。撮影:2010/9/11 奈良市二条町


秋篠川 舟下り3
ひところに比べ川がずいぶんきれいになっています。水は緑色で透明度は低いものの臭いはなく、舟下りは快適とのこと。可動式の堰で水を溜めたとみえ、深いところでは持つ竿が1mほどを残して水面に隠れました。乗船者はライフジャケットを着ています。撮影:2010/9/11 奈良市二条町


秋篠川 舟下り4
竿よりもパドルの方が扱いやすいとあって、2便以降はパドルを使っていました。この方がスピードも上がりました。空には初秋の青空が広がり、とても気持ちよさそうでした。撮影:2010/9/11 奈良市二条町


秋篠川 舟下り5
乗船客を降ろしたあと、帰り(上り)はエンジン付きのボートが他を曳航しました。波を立てて疾走。さすが早いですね。撮影:2010/9/11 奈良市二条町


テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2010/09/12(日) 12:59:55|
  2. 9月の祭り/行事
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ

ブログ内の検索

フォントサイズ変更ボタン

文字を大きくする 文字を規定のサイズに戻す 文字を小さくする

L/Sボタンを押すたびに文字サイズが大きく/小さくなり、設定は30日間保存されます。Mボタンで元のサイズに戻せます。

カレンダー

08 | 2010/09 | 10
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

プロフィール

Author:なわじゅん
・奈良県北部在住の男性です。1300年超の歴史に根ざす奈良大和の人々の信仰に支えられてきた神事・仏事や祭り、伝統行事、民俗を主に紹介しています。
・写真をご利用希望の方はメールフォーム(下段)からお問い合わせください。

次のHPも運営しています。
「野に咲く花たち」――身近に咲く花、高山に咲く花の写真、野草のウェブ図鑑

Copyright © 2013 奈良大和路~悠~遊~ All rights reserved.

最新記事 (10件を表示)

これより古い記事は「月別アーカイブ」や「カテゴリ」からご覧ください。「ブログ内検索」もご利用いただけます。

カテゴリ

1月の祭り/行事 (63)
2月の祭り/行事 (90)
3月の祭り/行事 (76)
4月の祭り/行事 (61)
5月の祭り/行事 (65)
6月の祭り/行事 (56)
7月の祭り/行事 (64)
8月の祭り/行事 (72)
9月の祭り/行事 (42)
10月の祭り/行事 (93)
11月の祭り/行事 (23)
12月の祭り/行事 (82)
新年のご挨拶 (7)
暑中見舞い (3)
季節の風景・春 (69)
季節の風景・初夏 (5)
季節の風景・夏 (4)
季節の風景・秋 (61)
季節の風景・冬 (11)
朝焼け・夕焼け (8)
平城遷都1300年祭 (7)
花便り (99)
大和の古墳 (1)
大和路の石仏・石造物 (6)
慰霊と復興への祈り (4)
月と星 (2)
大和の古社寺 (6)
写真展 (9)
未分類 (1)
花めぐり (1)

月別アーカイブ

最新コメント

リンク

このブログをリンクに追加する

メールフォーム

メールの送信はこちらからどうぞ。名前、アドレス、本文などは公開されません。

お名前:
メール・アドレス:
件名:
本文:

QRコード

QRコード

RSSリンクの表示

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ