奈良大和路~悠~遊~

奈良大和路の祭や伝統行事、四季折々の風景を 写真で綴るフォトブログです。大和は国のまほろば、神や仏に近しく 奥は深くて おもしろい!

若草山焼き 2012

若草山焼き 2012
  鎮魂と慰霊、平和を祈る火の祭典

恒例の若草山焼きが1月28日(毎年第4土曜日)に行われました。その由来などは先に(下記リンク)掲げましたので省略いたします。

若草山の山肌に放たれる火は春日大社の「聖火」が使われます。採火が行われるのは春日大社を出た水谷橋付近の広場。ここで聖火を松明に移し採り、雅楽の道楽を先頭に僧兵、奈良町奉行所役人、法螺衆、興福寺東大寺の僧侶、そして春日大社の神職をしんがりとする聖火行列が野上神社に向かいます。

若草山裾の野上神社では山焼き行事の無事を祈る祭典が行われ、聖火を移した篝火から改めて松明に移され、山麓に設けられた大篝火まで運ばれます。

山麓の大篝火に火が点けられると、今度は消防団員が火を点火用の小松明に移し採り、若草山の着火地点で待機するという手順をふみ山焼きの行事が進められます。

花火の打ち上げは18時15分頃。夜空に浮かぶ華麗な大花火の後、同30分頃に山肌に着火されます。炎は斜面を駆け上がるように燃え広がり夜空を焦がし、壮大な“火祭り”のクライマックスを迎えます。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・若草山焼き 2016
 ・若草山焼き 2015
 ・若草山焼き 2014
 ・若草山焼き 2013
 ・若草山焼き 2011
 ・若草山焼き 2010



山焼き1
興福寺東大寺の僧侶、春日大社の神職、奈良奉行役人、僧兵らに見守られて「聖火」を松明に採火=撮影:2012/1/28 奈良市若草山麓


山焼き2
若草山麓の野上神社に向かう松明の聖火行列=撮影:2012/1/28 奈良市若草山麓


山焼き3
野上神社での祭典の後、山麓に設けられた大篝火に移される「聖火」=撮影:2012/1/28 奈良市若草山麓


山焼き4
若草山一重目の山頂付近からの大花火。今年もおよそ600発の花火が打ち上げられました=撮影:2012/1/28 奈良市若草山麓


山焼き5
「尺玉」単発の打ち上げ。“ドン!”とお腹の底に響く大音響。
今年は例年より一回り大きな6号玉が上がったそうです=
撮影:2012/1/28 奈良市若草山麓


山焼き6
蝶を表した花火でしょうか、夜空に舞う姿が綺麗でした=撮影:2012/1/28 奈良市若草山麓


山焼き7
複数個所から打ち上げられた“変り種”の花火と共に(合成ではありません、念のため)=撮影:2012/1/28 奈良市若草山麓


山焼き8
打ち上げ花火が終わって法螺貝とラッパの音を合図で山肌に火が放たれると、一重目の稜線を瞬く間に駆け上がり炎の海と化しました=撮影:2012/1/28 奈良市若草山麓


スポンサーサイト

テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2012/01/30(月) 21:06:12|
  2. 1月の祭り/行事
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

花便り 般若寺 スイセン(水仙) 2012

花便り 般若寺 スイセン(水仙) 2012
  四季折々に 花の絶えない古刹

いにしえの奈良山を越えるところ、奈良坂の古道に沿って建つ般若寺(はんにゃじ)。奈良の北端に位置し、奈良と京都を結ぶ要路にあるため、幾度も戦乱に巻き込まれ、栄枯衰退を経てきました。

鎌倉時代に寺が再興された際の楼門(国宝)や十三重石宝塔(重文)が今に残ります。本尊は文殊菩薩騎獅像(重文)。

般若寺は花の寺としてよく知られ、四季折々の花が参詣者の目を楽しませてくれます。春には山吹、初夏にあじさい、秋にコスモス、冬にはスイセンなど。

今の季節、境内の石仏の間を埋めるように咲く水仙が冬の殺風景な境内に彩を添えています。

関連記事(関連写真記事へのリンク)
 ・般若寺 スイセン(水仙) 2014
 ・般若寺 スイセン(水仙) 2013
 ・般若寺 コスモス(秋桜) 2013
 ・般若寺 ヤマブキ(山吹) 2013
 ・般若寺 あじさい 2008



般若寺 水仙1
 三十三観音のひとつ、愛らしい石仏に寄り添って咲く 撮影:2012/1/22 奈良市般若寺町


般若寺 水仙2
 如来石仏の膝元に気品よく佇む 撮影:2012/1/22 
奈良市般若寺町


テーマ:花の写真 - ジャンル:写真

  1. 2012/01/23(月) 16:51:37|
  2. 花便り
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

平尾水分神社 おんだ祭 2012

平尾水分神社 おんだ 2012
  「平尾のオンダ」として知られる古式ゆかしい夜のお田植祭

正月18日の夜、神殿前の特設舞台で演じられる田植えの祭事。主役は「大当(だいとう)」「小当(しょうとう)」と呼ばれる1年交代のトーヤ(当屋/当家)さんが勤めます。早乙女役は「ショトメ(初乙女)」と呼ばれ、本来は少年が演じるところですが少女も参加。ところが本年は大人の男性もひとりが代役を勤めていたようです。

神事のあと一連のお田植作業が次々と演じられます。唱える詞章は江戸時代の旧い貴重なもの。県の無形民俗文化財に指定されています。

後半には「若宮さん」(黒い翁面の人形)が登場します。その全身に巻き付けられたコヨリが病気平癒に効能ありとか。自分の治したい患部と同じ位置のコヨリで患部をさすると霊験あらたかとのこと。コヨリを頂いて笑顔の参拝者が境内にあふれました。

先にも写真・説明をあげましたので、ここでは簡潔にしました。併せて下のリンク先を参照して戴ければ分かりよいとおもいます。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・平尾水分神社 おんだ祭 2011



平尾のオンダ1
オンダの太夫役の大当、小当がそれぞれ鍬と台詞書を手に登場。ショトメ役の子供達は役員さんにおんぶや抱っこされて舞台に上がっています=撮影:2012/1/18 奈良・宇陀市大宇陀区平尾


平尾のオンダ2
「鍬始めのこと」「苗代角打ちのこと」「苗代閉めること」などの所作の後、太夫は鍬を置き、扇子で鍬の柄を3回たたきながら 福徳 恵方の方より 澄みにすんだる水を くわ くわ くわ などと声高に唄います(「水入れのこと」)=撮影:2012/1/18 奈良・宇陀市大宇陀区平尾


平尾のオンダ3
ショトメさんと全員が立ち上がってお田植の所作。 若いショトメを ひともみもんだれば 実は立ったら竹になる 今年の稲は… と唄いながら舞台を左回り、右回りに1回ずつ回ります=撮影:2012/1/18 奈良・宇陀市大宇陀区平尾


平尾のオンダ4
おめでたいお祝いの台詞が唄われてお田植は終わり、休憩(間炊=ケンズイ)に入ります。その間に小当さんが平素は神さんとして大切にされている「若宮さん」を胸に抱いてお渡しして、台上に寝かせます。黒い翁面で、全身にコヨリが巻かれた人形です=撮影:2012/1/18 奈良・宇陀市大宇陀区平尾


平尾のオンダ5
病気を治すという霊験あらたかなコヨリを有り難く受けとる参拝者の手。何ごと??と見つめる怪訝な幼児の目=撮影:2012/1/18 奈良・宇陀市大宇陀区平尾


テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2012/01/20(金) 22:03:36|
  2. 1月の祭り/行事
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

吉祥草寺 茅原のトンド 2012

吉祥草寺 茅原のトンド 2012
  修正会と農村行事が結びついた1300年の伝統行事

無実の罪で伊豆に流されていた役行者(えんのぎょうじゃ)がここ茅原の里に無事帰省したことを皆が喜び、大松明を献じたことに由来し、「今年で1311回目」(吉祥草寺)の伝統行事。「茅原のトンド」として国選択・県指定の無形民俗文化財です。

本堂前に円錐形の大松明が、広がりの方を上にして何とも不安定な姿で立てられます。西側に玉手区の雄松明、東側に茅原区の雌松明、雌雄一対。

午後8時半頃に入山する修験者や両地区の役員たち。「手打ち式」、「御符の授与」についで般若心経5巻が唱えられると、いよいよ雄松明の北北西から点火されます。今年の恵方は壬の方(北北西)。

重複を避け説明は簡単にしましたので、併せて下のリンク先を参照して戴ければ幸いです。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・吉祥草寺 茅原のトンド 2015
 ・吉祥草寺 茅原のトンド 2014
 ・吉祥草寺 茅原のトンド2010



茅原トンド1
般若心経が唱和されるなか、法螺貝を吹き鳴らす修験者の後を火付け役(承仕師)が雄松明の点火にやって来ました。燈明から移した「聖火」でもって大松明の向かって左の結び目あたり(恵方の北北西)に点火します。撮影:2012/1/14 奈良・御所市茅原


茅原トンド6
次いで、同じく恵方から雌松明に点火。撮影:2012/1/14 奈良・御所市茅原


茅原トンド2
東の雌松明にも火が廻りました。境内は暖かい灯りに照らせれます。撮影:2012/1/14 奈良・御所市茅原


茅原トンド3
2本の大松明は火勢を増し、すべてを焼き尽くさんばかりに燃え盛ります。早くも雌松明の化粧縄は燃え落ちました。灼熱に絶えかね皆は後ずさりするなか、修験者は般若心経を続唱。撮影:2012/1/14 奈良・御所市茅原


茅原トンド4
火勢がおさまると玉手・茅原の役員達が高張り提灯を掲げて“火の塊”の間を通り抜けます。その後を参詣者が無病息災、招福開運など思いおもいに祈願して通ります。撮影:2012/1/14 奈良・御所市茅原


茅原トンド5
おけら参りのように、トンドの火を移した火縄を回す女の子。本来は、家に持って帰り燈明に移したり、翌朝小正月の「あずき粥」を焚く火に使うそうですが、小正月の行事が忘れ去られた昨今、聖なる火をこの後どう扱うのでしょうか? 撮影:2012/1/14 奈良・御所市茅原


テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2012/01/16(月) 15:30:21|
  2. 1月の祭り/行事
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

押熊八幡神社 卦亭(けいちん) 2012

押熊八幡神社 卦亭けいちん) 2012

奈良市北西の低丘陵地帯に広がる押熊町。中世の秋篠寺の寺領であった忍熊の地で、かつては平城村に属したのが、1951(昭和51)年に奈良市に併合されました。幾多の変遷を経てなお現在も宮座が継承され、行事やしきたりの中に多くの古い形が残されているようです。

当地の押熊神社で正月11日に卦亭が行われます。ケイチンと読みますが、奈良では他に結鎮、結縁、華鎮と表記する所もあります。農事に災禍をもたらす悪霊(鬼)を祓い豊作や招福を願う正月行事。ここでは宮座入りの行事と重ねて執行されます。

神主(座衆の最年長者)と8人衆(年長順に上から一老・二老・三老…)と呼ぶオトナが中心となって諸行事が進められます。オトナの下に職事(シキジ)と見習いが各ひとり居て、神主、8人衆を助けて諸用を行うという組織が出来上がっています。宮座入りの3人(毎年3人と限定)がケイチンのトーヤ(当屋)を勤めます。現在では役は1年で順次繰り上がります。

ケイチンは先ず、御供、ナエカズラ、弓矢、的などが供えられた神前で祭典を行い、トーヤが拝礼します。その後お神酒を戴き拝殿にあがりますが、席は神主を中心に一老はその右に、二老は左にと、交互にオトナとシキジが着座します。トーヤは末席に座ります。

神主の合図で御田式おんだ祭)が始まります。烏帽子を被った2老が進み出て拝殿中央に苗代田に見立てた、たたみ1畳ほどの大きさの菰を敷き、苗代つくりの所作を行います。小形の鍬や鋤を使って田作りの後「播こうよ 播こうよ 福の種播こうよ」と唱えながら種籾を播くと、周りのオトナたちも唱和します。最後はナエカズラを菰の上に立て「今年も豊作じゃ」と予祝の詞を述べておんだは終わります。

続いて場所を境内に移し、弓矢式弓打ち祭)が行われます。3人のトーヤが3本ずつ矢を持ち、1本目は「鬼」と墨書した的をねらって厄を祓い、2本目は遠くに射て開運を祈願。3本目の矢は弓と共にトーヤが持ち帰って神棚に飾り家内安全を祈ります。

以上が前座ですが、この後は後座(あとざ)となり(非公開)、神主、8人衆、シキジおよびトーヤは座衆社務所に入って直会を行います。給仕や準備万端を男子だけで、女子が入ることは厳禁だそうです。いろいろと細かく取り決めがあって、とても興味深い民俗行事ではあります。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・押熊八幡神社 卦亭 2013
 ・田原本 八坂神社 華鎮祭(けいちんさい) 2011



押熊八幡神社 ケイチン1
神殿に上る前に座衆にお辞儀をする宮座入りのトーヤの親子=撮影:2012/1/11 奈良市押熊町


押熊八幡神社 ケイチン3
御田式おんだ祭) 苗代田に見立てた菰の上で田作りの所作をする二老さん=撮影:2012/1/11 奈良市押熊町


押熊八幡神社 ケイチン6
周りの座衆や外野とのやり取りも賑やかに、カラスキを操り苗床を耕します=撮影:2012/1/11 奈良市押熊町


押熊八幡神社 ケイチン7
種籾も播き終わり、水口にナエカズラを立てます。「苗床がうまくできたから今年も豊作間違いなし」といった意味の詞を(即興で)唱えます。ナエカズラは新藁5、6本を束ねてもとの方から3ヵ所括り、末をふたつに分けそれぞれを2ヵ所括ります。いちばん元の括り目に樒(しきみ)と松の若枝を差し洗米を添えたもの。氏子さんが貰って帰るためたくさん作ってありました=撮影:2012/1/11 奈良市押熊町



押熊八幡神社 ケイチン4
弓矢式弓打ち祭) 神主や座衆が見守る中、今年の宮座入りのトーヤの親子3組が3本の矢を放ちます。ここは2本目の矢を遠くに向かって放つところ。3人の子のうち最年長のトーヤをオモ(主)、次をナカ(中)、年少者をスエ(末)と呼びます。実際に矢を射るのは父親でした。右端からスエ、ナカ、オモの順=撮影:2012/1/11 奈良市押熊町


押熊八幡神社 ケイチン5
直径約40cmの、「鬼」と墨書した的を狙うのは1の
矢だけ。3本目の矢は弓と共にトーヤが家に持ち帰り
神棚に上げます。鬼の的を貰うとそこの家に男児が生ま
れると云われ取り合いになるとか=撮影:2012/1/11 
奈良市押熊町


押熊八幡神社 ケイチン2
弓矢式に使われた弓と矢=撮影:2012/1/11 奈良市押熊町

テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2012/01/13(金) 21:39:35|
  2. 1月の祭り/行事
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ

ブログ内の検索

フォントサイズ変更ボタン

文字を大きくする 文字を規定のサイズに戻す 文字を小さくする

L/Sボタンを押すたびに文字サイズが大きく/小さくなり、設定は30日間保存されます。Mボタンで元のサイズに戻せます。

カレンダー

12 | 2012/01 | 02
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

プロフィール

Author:なわじゅん
・奈良県北部在住の男性です。1300年超の歴史に根ざす奈良大和の人々の信仰に支えられてきた神事・仏事や祭り、伝統行事、民俗を主に紹介しています。
・写真をご利用希望の方はメールフォーム(下段)からお問い合わせください。

次のHPも運営しています。
「野に咲く花たち」――身近に咲く花、高山に咲く花の写真、野草のウェブ図鑑

Copyright © 2013 奈良大和路~悠~遊~ All rights reserved.

最新記事 (10件を表示)

これより古い記事は「月別アーカイブ」や「カテゴリ」からご覧ください。「ブログ内検索」もご利用いただけます。

カテゴリ

1月の祭り/行事 (63)
2月の祭り/行事 (90)
3月の祭り/行事 (76)
4月の祭り/行事 (61)
5月の祭り/行事 (65)
6月の祭り/行事 (56)
7月の祭り/行事 (64)
8月の祭り/行事 (72)
9月の祭り/行事 (42)
10月の祭り/行事 (93)
11月の祭り/行事 (23)
12月の祭り/行事 (82)
新年のご挨拶 (7)
暑中見舞い (3)
季節の風景・春 (69)
季節の風景・初夏 (5)
季節の風景・夏 (4)
季節の風景・秋 (61)
季節の風景・冬 (11)
朝焼け・夕焼け (8)
平城遷都1300年祭 (7)
花便り (99)
大和の古墳 (1)
大和路の石仏・石造物 (6)
慰霊と復興への祈り (4)
月と星 (2)
大和の古社寺 (6)
写真展 (9)
未分類 (1)
花めぐり (1)

月別アーカイブ

最新コメント

リンク

このブログをリンクに追加する

メールフォーム

メールの送信はこちらからどうぞ。名前、アドレス、本文などは公開されません。

お名前:
メール・アドレス:
件名:
本文:

QRコード

QRコード

RSSリンクの表示

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ