奈良大和路~悠~遊~

奈良大和路の祭や伝統行事、四季折々の風景を 写真で綴るフォトブログです。大和は国のまほろば、神や仏に近しく 奥は深くて おもしろい!

東大寺 インド舞踊奉納 2012

東大寺 インド舞踊奉納 2012
  日印国交樹立60周年を記念した催事の一環
  
今年は日本とインドの国交樹立60周年の年だそうですが、両国交流の歴史は奈良時代にまで溯ります。

奈良時代、聖武天皇の発願によって始められた東大寺の盧舎那大仏像造立。その大仏開眼供養(752年)の導師を務めたのが、天竺(インド)からの渡来僧・菩提僊那(ぼだいせんな)と云われます。

この故事にちなみ、大仏殿中門にて5月29日、インド政府派遣のオリッシー舞踊団による舞踊が奉納されました。

オリッシー舞踊はインド6大古典舞踊のひとつとして知られ、起源は紀元前1世紀頃に遡るとされます。東インド、オリッサ地方の寺院で巫女が神に奉納する舞踊を踊ったのが始まりだそうです。



東大寺 インド舞踊1
生きた彫刻とも呼ばれるオリッシー舞踊 撮影:2012/5/29 奈良市雑司町


東大寺 インド舞踊2
手指の優雅な動きと力強い足のステップ、豊かな表情 撮影:2012/5/29 奈良市雑司町


東大寺 インド舞踊3
後半に演じられたシャカ(シッダールタ)の出家から悟りを開くまでの一生を表現したダンス劇。中央がシャカ 撮影:2012/5/29 奈良市雑司町


東大寺 インド舞踊4
扇情的な男女の躍動を見つめ思索するシャカ 撮影:2012/5/29 奈良市雑司町


東大寺 インド舞踊5
苦悩を浮かべるシャカ 撮影:2012/5/29 奈良市雑司町

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  1. 2012/05/30(水) 22:02:05|
  2. 5月の祭り/行事
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史跡頭塔と石仏 2012

見慣れないピラミッド型の土製の塔である頭塔

頭塔(ずとう)――耳にしたことあるでしょうか? かつて「謎のピラミッド」と話題になったこともあるとか。しかし観光コースからも外れ、奈良に居ても見たことのない人、知らない人が多いかも知れませんね。

その頭塔、東大寺南大門から南に約950m、民家に囲まれた一角に存在します。東からはホテルの奥にその姿を垣間見ることができ、南に回ると民家の屋根越しにこんもりした樹木の茂みが見られますが、その気でないと見過ごしてしまいます。

塔は版築による方形の土壇、1辺32m、全体の高さ約10m、7段の階段からなるピラミッド状の構造物。東西南北の奇数段各面に浮彫(一部線彫)の石仏が置かれています。華厳経の世界を表す立体マンダラであると云われます。

頭塔は国の史跡に、石仏22基は「頭塔石仏」の名称で一括して国の重要文化財に指定されています。

ところで聞きなれない名前の由来はどこにあるのでしょうか。
東大寺の僧・実忠が「土塔」(どとう)を築いたと古文書に記載があり、一方、ときの政争に巻き込まれ無念の最期をとげた高僧・玄肪(奈良時代)の首塚という伝説があります。

「どとう」がなまって「ずとう」と呼ばれ、玄肪の首塚伝説と重なって「頭塔」の漢字が当てられたもの考えられているようです。
なお実忠は、ご存知のとおり、東大寺二月堂の通称「お水取り」(修二会)を始めたお坊さんですね。

では、他に例をあまり見ない土塔がなぜ造られたか? 
一説によりますと、光明皇太后の病気の快癒を祈って、娘の孝謙上皇が発願したのではないかと云われています(奈良文化財研究所『史跡頭塔発掘調査報告書』)。

1986(昭和61)年度から12年間にわたる発掘調査の結果を踏まえて整備が行われ、2000(平成12)年度に完成。北半部は復元保存、南半部は発掘前の状態保存の形で残され、現在の姿となっています。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・福智院 史跡頭塔にて玄昉忌 2016



頭塔1
北東隅より見た頭塔。奇数段には瓦葺屋根がつき、その下に石仏が配置されています。南側は発掘前の状態で木が茂ったまま。西側からは平城宮方向の眺望が極めて良好 撮影:2012/4/28 奈良市高畑町


頭塔2
南東隅から見た頭塔の上部。頂上部に見えるのは江戸時代に造られた五輪塔。基壇の一部は土留め柵 撮影:2012/4/28 奈良市高畑町


頭塔3
北面第1段中央の「浮彫如来及両脇侍二侍者像」 撮影:2012/4/28 奈良市高畑町


頭塔4
東面第1段中央の「浮彫如来及両脇侍二侍者像」 撮影:2012/4/28 奈良市高畑町


頭塔5
西面第1段中央の「浮彫如来及両脇侍二侍者像」 撮影:2012/4/28 奈良市高畑町

テーマ:石仏 - ジャンル:写真

  1. 2012/05/26(土) 22:48:26|
  2. 大和路の石仏・石造物
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唐招提寺 うちわまき・舞楽 2012

唐招提寺 うちわまき・舞楽 2012

覚盛上人の故事に因む「うちわまき」、正式には中興忌梵網会(ちゅうこうきぼんもうえ)が、今年も上人の命日に当たる5月19日に唐招提寺で営まれました。

例年と同じく、講堂で行われる法要と平行して舞楽奉納。その後、鼓楼(国宝)の上からハート形のうちわ(宝扇)がまかれ、早朝から待ち焦がれた大勢の人々で賑わいました。

奉納舞楽は「振鉾(えんぶ)」「陪臚(ばいろ)」「登天楽(とうてんらく)」の3演目(南都晃耀会)で、昨年と同じです。

「うちわまき」の由来や舞楽演目の説明は先年にも挙げましたので(下記のリンク)、併せてご覧戴ければ幸いです。

なお、前年までの反省からか報道陣にも制限があったとみえ、鼓楼上での見苦しい取材競争は緩和されていました。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・唐招提寺 うちわまき・舞楽 2016 
 ・唐招提寺 うちわまき・舞楽 2014
 ・唐招提寺 うちわまき・舞楽 2011
 ・唐招提寺 うちわまき(中興忌梵網会)(2005・2006年)



唐招提寺 うちわまき1
鼓楼の西側からうちわ(宝扇)をまく僧侶。太鼓、大鐘の合図で南側からも同様にまかれます=撮影:2012/5/19 奈良市五条町


唐招提寺 うちわまき2
混乱回避のため、うちわ拾いに参加できるのは、早朝から行列
して手に入れた整理券を持つ200名だけ。南と西で各2組に分
かれて行われました=撮影:2012/5/19 奈良市五条町


唐招提寺 うちわまき3
舞楽「陪臚(ばいろ)」  右手に鉾(ほこ)、左手に楯(たて)を持ち、太刀を佩く舞人4人による舞。写真は鉾と楯を床に置き、「剣印」の所作で舞っているところ=撮影:2012/5/19 奈良市五条町


唐招提寺 うちわまき4
舞楽「登天楽(とうてんらく)」 右方蛮絵装束の4人による舞。動きの少ない舞なので、“絵”になる瞬間を見つけるのが難しい舞楽です=撮影:2012/5/19 奈良市五条町

テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2012/05/21(月) 12:02:18|
  2. 5月の祭り/行事
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唐招提寺 金堂の鴟尾と隅鬼 2012

唐招提寺 金堂の鴟尾と隅鬼 2012
  国宝に指定される金堂の旧鴟尾(しび)

井上靖の小説『天平の甍(いらか)』のタイトルにもなった唐招提寺金堂(国宝)の象徴である旧鴟尾。その東西2個の旧鴟尾を国宝に指定するよう、文化審議会から文部科学相に答申されたとの報道がありました(5月18日)。

代表的な天平建築である唐招提寺金堂は、旧鴟尾も含めて国宝に指定(1951年)されています。しかし「平成の大修理」後の旧鴟尾は指定から外れていたので、改めて指定されることになりました(毎日新聞)。

西側の鴟尾は金堂創建(759年)当初に取り付けられた最古のもの、東側の鴟尾は鎌倉時代に制作されたものとみられています。現在はいずれも境内の新宝蔵で展示されています。

金堂の軒下4隅で隅木を支える隅鬼(すみおに)。邪鬼とも呼ばれる鬼形像で3体は創建当初のもの、1体は元禄の制作。軒下隅の奥深くに配されているため、解体修理でもない限りお目にかかれない珍しいものなのです。

その数々の貴重な旧鴟尾や隅鬼、鬼瓦、丸瓦、平瓦などが、2007(平成19)年11月に行われた平成大修理現場見学会で公開されました。軒の高さの位置から真近で観察し撮影することができる、めったにない機会でした。

今回の答申を機会に、国宝となる旧鴟尾と珍しい隅鬼の写真をアップし供覧したいと思います。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・唐招提寺 うちわまき・舞楽 2012



唐招提寺 鴟尾2
金堂の大棟西端に据えられていた鴟尾。金堂創建時以来
1250年余の間、風雪に耐えてきた姿とおもうと感無
量。表面の剥離がひどく、大きな亀裂も入っているとの
こと 撮影:2007/11/3 奈良市五条町


唐招提寺 鴟尾1
大棟東端に据えられていた鴟尾。鎌倉時代の作(1323
年の刻銘あり)。一見綺麗に見えますが、割れが頭部より
腹部まであり、二つに割れる状態だそうです 撮影:
2007/11/3 奈良市五条町


唐招提寺 隅鬼1
金堂の東南隅で隅木を支える「隅鬼」。年輪年代調査など
から金堂創建時の作とみられています。同形・同時代のもの
が北西隅、東北隅にも使われていて、修理後元の位置に戻
されています。これらを見ることができるのは、金堂の解体
時のみ。高さ約30cm 撮影:2007/11/3 奈良市五条町


唐招提寺 隅鬼2
西南隅の「隅鬼」は江戸時代(元禄)の作。魔除けの意味
を込めた鬼瓦などと同じく鬼形像。4体の隅鬼は腰をか
がめ、両手をに膝の上に置き、肩にかかった重量を懸命
に耐えている姿ですね 撮影:2007/11/3 奈良市五条町


テーマ:史跡・神社・仏閣 - ジャンル:写真

  1. 2012/05/20(日) 15:15:41|
  2. 大和の古社寺
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當麻寺 練供養会式 2012

大衆を浄土信仰に導くために来迎の様相を劇化した会式

中将姫の命日である5月14日、當麻寺(たいまでら)で営まれる聖衆(しょうじゅう)来迎練供養会式。1005(寛弘2)年、天台宗の僧・恵心僧都源信が生まれ故郷、當麻の地にある當麻寺で始めたと伝わります(當麻寺HP)。

練供養会式は、西方極楽浄土を象徴する極楽堂(本堂、曼荼羅堂)から俗世界を象徴する娑婆堂まで、二十五菩薩らの聖衆が中将姫を迎えに渡る様相を、目に見える形で、きらびやかに厳かに演出したものと云えましょう。

中将姫伝説と結び付けて、民衆を浄土信仰に導くため視覚化した宗教行事ですね。當麻の地のみに留まらず、ここから全国に広まったようです。

中将姫伝説など、先に説明しましたので(下記リンク)重複を避けますが、関連記事も参照して頂ければ幸いです。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・當麻寺 練供養会式 2016
 ・當麻寺 練供養会式 2013
 ・當麻寺 練供養会式 2011
 ・當麻寺 練供養会式 2010
 ・當麻の里 風薫る五月 2011



當麻寺 練供養1
娑婆堂内の中将姫像の前で僧侶が読経するなか、観音菩薩(左)が捧げ持つ蓮座に中将姫像を遷し、勢至菩薩は中将姫をやさしく撫で包み込むような仕草で迎え合掌します=撮影:2012/5/14 奈良・葛城市當麻


當麻寺 練供養2
観音・勢至・普賢の順に三尊は、他の菩薩が娑婆堂前で左右
に居並ぶなか、来迎橋を渡って西方極楽浄土に向かいます。
(ボヤキはほぼ禁句としていますが、左右の菩薩さん達を写
し込みたくても、いつも邪魔な姿が入るため画角を狭めざる
を得ません…(@_-) )=撮影:2012/5/14 奈良・葛城市當麻


當麻寺 練供養3
腰を落として一歩づつ、蓮座ごと上下、左右に救い上げるようにスウィングしながらゆっくり進むスクイボトケこと観音菩薩=撮影:2012/5/14 奈良・葛城市當麻


當麻寺 練供養4
先を行く観音菩薩と同じく腰を落として合掌した手を上下左右に振りながら進むオガミボトケこと勢至菩薩=撮影:2012/5/14 奈良・葛城市當麻


當麻寺 練供養5
かすかに笑みをたたえ来迎橋を練る小坊主さん=撮影:2012/5/14 奈良・葛城市當麻


當麻寺 練供養6
中将姫の乗った御輿を先導する天女役(?)の稚児さん。二上山を越え極楽浄土に向かうイメージ(こちら)もご覧ください=撮影:2012/5/14 奈良・葛城市當麻

テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2012/05/16(水) 23:03:13|
  2. 5月の祭り/行事
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プロフィール

Author:なわじゅん
・奈良県北部在住の男性です。1300年の歴史に根ざす奈良大和の人々の信仰に支えられてきた神事・仏事や祭り、伝統行事、民俗を主に紹介しています。
・写真をご利用希望の方はメールフォーム(下段)からお問い合わせください。

次のHPも運営しています。
「野に咲く花たち」――身近に咲く花、高山に咲く花の写真、野草のウェブ図鑑

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