奈良大和路~悠~遊~

奈良大和路の祭や伝統行事、四季折々の風景を 写真で綴るフォトブログです。大和は国のまほろば、神や仏に近しく 奥は深くて おもしろい!

おまつの宮(住吉神社) 潅浄縄奉納祭 2013

おまつの宮(住吉神社) 潅浄縄奉納祭 2013
  新しい注連縄に掛け替え 新年を迎える準備

「おまつの宮」の名で知られる住吉神社。現在の生駒市南田原町、星が森を背景に龍が淵(池)を廻らす広域の地に産土(うぶすな)の守護神として鎮座。創祀は明らかでありませんが、平安時代初期にはあったようです。

社伝には役行者・最澄・空海に関する伝説をもち、また磐船神社(現大阪府交野市)――饒速日命(にぎはやひのみこと)が天の磐船に乗って降臨されたと伝わる神社――の関係も見られます。饒速日命は当神社の摂社に祀られています。

別称「おまつの宮」の由来は、磐船神社の松を貰い受けて移植し、境内は松の木が鬱蒼と茂っていたところからと伝わります。龍が淵は雨乞いの伝承が残り、また磐船神社に関わる天の川の源流であるとも伝わります。種々伝説に包まれた神社なのです。

年の瀬も詰まった12月26日、おまつの宮では「潅浄縄奉納祭」と呼ぶ注連縄の掛け替え行事が行われます。当神社では“勧請”でなく“潅浄”と書くのですよ。

当日午前中、境内に集まった南田原の「長寿講」(オト、オトナ講)の人たちと北田原の氏子さん、合わせて約40名が幾つの作業分担に分かれて神社内大小の注連縄すべてを稲藁から綯(な)いあげます。

「南田原では70歳前後の男性2名が毎年、長寿講に入るんや」(前講元のYさん)といいます。境内に揚げられた「年間祭祀」の案内板には10数回の行事が書かれていますから、結構忙しそうです。

完成した注連縄は拝殿の賽銭箱の上にうず高く積み上げられ、宮司さんのお祓いを受けた後、鳥居などへの飾り付けが行われます。「これですっきりと新年を迎えることができる」(Yさん)と晴れやかです。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・矢田坐久志玉比古神社 綱掛祭 2013
 ・東明寺八坂神社 綱かけ祭 2012
 ・長岳寺 節会(綱掛) 2013
 ・椣原の綱打ち行事(勧請綱掛け) 2013
 ・明日香・稲渕 綱掛神事 2011
 ・明日香・栢森 綱掛神事 2011



おまつの宮 潅浄縄掛1
拝殿に掛ける注連縄の左端には実りの稲穂を取り付ける 撮影:2013/12/26 奈良・生駒市南田原町


おまつの宮 潅浄縄掛2
お賽銭箱の上に完成した大小の注連縄を積み上げ、宮司が神事を執り行います 撮影:2013/12/26 奈良・生駒市南田原町


おまつの宮 潅浄縄掛3
積み上げた注連縄のお祓い 撮影:2013/12/26 奈良・生駒市南田原町


おまつの宮 潅浄縄掛4
大注連縄を一の鳥居に掛け迎春の準備が整う 撮影:2013/12/26 奈良・生駒市南田原町

スポンサーサイト

テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2013/12/30(月) 14:28:18|
  2. 12月の祭り/行事
  3. | コメント:0

正暦寺 冬至祭 2013

正暦寺 冬至祭 2013
  カボチャを食べて心身の健康を祈願

カボチャに霊気が宿るとされる冬至の日、正暦寺(しょうりゃくじ)では護摩堂不動明王の前にカボチャを供え、中風封じの護摩祈祷が行われます。参拝者は加持祈祷を受けた後、カボチャづくしの精進料理が振る舞われます(有料)。

今風に考えれば、緑黄色野菜の少ない冬にカロチンやビタミンが多く含まれるカボチャを食べて病気知らずで過ごそうという先人の知恵なのですね。

冬至にカボチャを食べる風習は全国に残っているそうですが、明治時代以降の風習とされます(Wikipedia-冬至)。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・正暦寺 菩提酛(もと)清酒祭 2014
 ・正暦寺 人形供養 2013
 ・正暦寺 紅葉 2010



正暦寺 冬至祭1
般若心経や真言を唱え護摩祈祷を行い健康を祈ります 撮影:2013/12/22 奈良市菩提山町


正暦寺 冬至祭2
不動明王の前に供えられ、たくさんの塗り箸が挿されたカボチャ。箸は「長寿箸」といい、これでカボチャの精進料理をいただきます 撮影:2013/12/22 奈良市菩提山町


正暦寺 冬至祭3
護摩焚き 撮影:2013/12/22 奈良市菩提山町 


テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2013/12/29(日) 14:20:30|
  2. 12月の祭り/行事
  3. | コメント:0

春日若宮おん祭(11) お旅所祭/神事芸能 2013

春日若宮おん祭(11) お旅所祭/神事芸能 2013

「生きている芸能の歴史を目のあたりにできる」と形容されるお旅所・芝舞台で繰り広げられる古典芸能の数々――。

お旅所祭の神事が終わる午後3時半ころから、社伝神楽に続いて田楽、細男(せいのう)、猿楽、舞楽が次々と奉納されます。「春日若宮おん祭の神事芸能」として国の重要無形民俗文化財に指定。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・春日若宮おん祭(6) お旅所祭/細男舞 2015
 ・春日若宮おん祭(7) お旅所祭/舞楽奉納 2011
 ・春日若宮おん祭(6) お旅所祭/神楽など神事芸能 2011
 ・春日若宮おん祭(11) お旅所祭/舞楽奉納 2010
 ・春日若宮おん祭(10) お旅所祭/神楽など神事芸能 2010
 ・春日若宮おん祭(5) お旅所祭/神事芸能 2009



おん祭 芸能奉納1
「田楽」 短い台詞をやり取りの「立会舞」を演じるシテとワキ=撮影:2013/12/17 奈良市春日野町


おん祭 芸能奉納2
若宮神に御幣を奉納する細男(せいのう)一座=撮影:2013/12/17 奈良市春日野町


おん祭 芸能奉納3
「細男舞(せいのうまい)」 神功皇后の朝鮮半島出兵の際に協力した海神・磯良(いそら)が、醜い顔を隠して姿を現したとの伝承にももとづく謎の舞。左袖で顔を隠して前進、後退を繰り返す、俗に「左袖の舞」と云われる舞=撮影:2013/12/17 奈良市春日野町


おん祭 芸能奉納4
猿楽「神楽式(翁舞)」に続き鈴と扇/榊を手にして舞う「鈴の段」=撮影:2013/12/17 奈良市春日野町


おん祭 芸能奉納5
舞楽「萬歳楽(まんざいらく)」 慶事の席で演じられる4人の左舞=撮影:2013/12/17 奈良市春日野町


テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2013/12/28(土) 17:13:49|
  2. 12月の祭り/行事
  3. | コメント:0

春日若宮おん祭(10) 競馬・稚児流鏑馬 2013

春日若宮おん祭(10) 競馬・稚児流鏑馬 2013

「松の下式」を終えたお渡り行列がお旅所に入ると、競馬が始まります。赤(左)と緑(右)の裲襠装束(りょうとうしょうぞく)の騎者が乗る2騎づつ3組が、参道を駆けて勝敗を競います。馬出橋を出発し、お旅所前にある勝負榊まで150mほどの距離を疾走…。競馬の左右の勝敗によって、後に行われる舞楽「蘭陵王」(左舞)と「納曽利」(右舞)の順番が決められるのです。

参道での行事の最後を飾るのは稚児流鏑馬。3騎の稚児が一の的から三の的を順次射ながら進みます。流鏑馬といえば、疾走中に的を射ると思われますが、現在は的前に止まって馬上から矢を放ちます。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・春日若宮おん祭(5) 稚児流鏑馬 2015
 ・春日若宮おん祭(7) 稚児流鏑馬 2012
 ・春日若宮おん祭(4) お渡り式 2009



おん祭 競馬・稚児流鏑馬1
砂が敷き詰められた参道を2騎づつ疾走し勝負を競う 撮影:2013/12/17 奈良市春日野町


おん祭 競馬・稚児流鏑馬2
矢を放つ流鏑馬児。的を射た音に驚き暴れる馬を鎮めるのもたいへん 撮影:2013/12/17 奈良市春日野町



テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2013/12/28(土) 14:19:07|
  2. 12月の祭り/行事
  3. | コメント:0

春日若宮おん祭(9) 南大門交名の儀 2013

春日若宮おん祭(9) 南大門交名の儀 2013

県庁前から一の鳥居までの「下の渡り」の中心的な儀式が「南大門交名(こうみょう)の儀」と呼ばれるもの。

古式ではお渡りの一行は祭礼の主催権をもつ興福寺に敬意を表して通過しなければならず、興福寺から出仕した僧兵はお渡り式に遺漏がないかを見張るという、興福寺と春日社の深い関係がしのばれます。

現在、古儀にならい興福寺の旧南大門跡に僧兵の姿をした衆徒5人が居並び見張る前を、古式を伝える伝統のお渡り集団がそれぞれの役柄を名乗ってから通過します。大和士は馬上から御師役が交名を声高らかに読み上げるなど、古式ゆかしい儀式です。今回は多くの場合神職が交名を読み上げていたようです。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・春日若宮おん祭(5) お渡り式 2012
 ・春日若宮おん祭(6) 松の下式 2012
 ・春日若宮おん祭(4) お渡り式 2009



おん祭 南大門交名の儀1
名乗りを上げ南大門の前を通過する「日使(ひのつかい)」 撮影:2013/12/17 奈良市登大路町


おん祭 南大門交名の儀2
「田楽座」の一行。五色の御幣を左右に押し立て最前に人形を飾った花笠を配し敬意を表す 撮影:2013/12/17 奈良市登大路町


おん祭 南大門交名の儀3
僧位・僧官を名乗る馬長児(ばちょうのちご)。山鳥の尾羽を立てた「ひで笠」を被り、背中に牡丹の造花をつけている 撮影:2013/12/17 奈良市登大路町


おん祭 南大門交名の儀4
「競馬」の一団。“交名”を読み上げる神職が左端に 撮影:2013/12/17 奈良市登大路町


テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2013/12/27(金) 20:42:49|
  2. 12月の祭り/行事
  3. | コメント:0
次のページ

ブログ内の検索

フォントサイズ変更ボタン

文字を大きくする 文字を規定のサイズに戻す 文字を小さくする

L/Sボタンを押すたびに文字サイズが大きく/小さくなり、設定は30日間保存されます。Mボタンで元のサイズに戻せます。

カレンダー

11 | 2013/12 | 01
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

プロフィール

Author:なわじゅん
・奈良県北部在住の男性です。1300年超の歴史に根ざす奈良大和の人々の信仰に支えられてきた神事・仏事や祭り、伝統行事、民俗を主に紹介しています。
・写真をご利用希望の方はメールフォーム(下段)からお問い合わせください。

次のHPも運営しています。
「野に咲く花たち」――身近に咲く花、高山に咲く花の写真、野草のウェブ図鑑

Copyright © 2013 奈良大和路~悠~遊~ All rights reserved.

最新記事 (10件を表示)

これより古い記事は「月別アーカイブ」や「カテゴリ」からご覧ください。「ブログ内検索」もご利用いただけます。

カテゴリ

1月の祭り/行事 (63)
2月の祭り/行事 (90)
3月の祭り/行事 (76)
4月の祭り/行事 (61)
5月の祭り/行事 (65)
6月の祭り/行事 (56)
7月の祭り/行事 (64)
8月の祭り/行事 (72)
9月の祭り/行事 (42)
10月の祭り/行事 (93)
11月の祭り/行事 (23)
12月の祭り/行事 (82)
新年のご挨拶 (7)
暑中見舞い (3)
季節の風景・春 (69)
季節の風景・初夏 (5)
季節の風景・夏 (4)
季節の風景・秋 (61)
季節の風景・冬 (11)
朝焼け・夕焼け (8)
平城遷都1300年祭 (7)
花便り (99)
大和の古墳 (1)
大和路の石仏・石造物 (6)
慰霊と復興への祈り (4)
月と星 (2)
大和の古社寺 (6)
写真展 (9)
未分類 (1)
花めぐり (1)

月別アーカイブ

最新コメント

リンク

このブログをリンクに追加する

メールフォーム

メールの送信はこちらからどうぞ。名前、アドレス、本文などは公開されません。

お名前:
メール・アドレス:
件名:
本文:

QRコード

QRコード

RSSリンクの表示

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ