奈良大和路~悠~遊~

奈良大和路の祭や伝統行事、四季折々の風景を 写真で綴るフォトブログです。大和は国のまほろば、神や仏に近しく 奥は深くて おもしろい!

都祁水分神社 秋祭り 神輿渡御 2014

都祁水分神社 秋祭り 神輿渡御 2014

速秋津彦神、天水分神、国水分神を祭神とする都祁(つげ)水分神社。 飛鳥時代、小山戸の都祁山口神社の地に創祀されましたが、後に現在地(友田)の水分神社に遷座されたと伝わります。

このことから例祭(10月26日)の前日(宵宮)、故里である山口神社に渡御し、一夜明けて水分神社に還幸することが慣例となったようです。親しみを込めて「神さんの里帰り」と云われています。

宵宮の午後1時ころ、神輿は12名に担がれて水分神社を出発。禰宜(石上神宮から出仕)1名が先導し、「御所幣(=五色幣)」に続き、榊を持つ白丁姿の役員2名と6名が神輿の前後に従い、山口神社に向かって「神輿道」を進みます。

山口神社に着御するのは午後3時半ころ。面白いことに、山口神社の例祭が終わる時間にあたります。小山戸の氏子が待つ境内を1、2周駆け回ったのち拝殿に安置。奉持してきた「御所幣」は山口神社の社守(神主役)に渡され、着御の祭礼が行われます。その後、小山戸の氏子役員によって御供まきが行われます。

本祭の日の10時半ころ山口神社から還御の神輿が出発。先頭は昨年預けた(旧い)「御所幣」を捧げ持ち、禰宜は加わっていないのが前日との違いです。12時少し前、お渡り一行は「神輿休み」場所(福祉センター前)に到着。ここで昼食を摂り、水分神社からのお迎え一行を待ちます。

一方、水分神社では午後1時ころ、神輿を迎える26氏子地区の役員たちが本殿前で行列を整えお祓いを受け、「神輿休み」の場に向けて、のどかな秋の神輿道を進みます。禰宜を先頭に神社や大字の幡を持つ役員たち、騎乗の甲冑武士・頭人児・宮司(祭主)、それに徒歩の猿田彦、獅子頭など、総数100名以上にのぼる大行列は神輿を担う一行と合流し(式典なし)、同じ道を水分神社へと還御の途につきます。還御祭の後、盛大な御供まきで例祭は締めくくられます。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・都祁水分神社 秋祭り 神輿還御 2011



都祁水分神社 神輿渡御1
宵宮の日、友田から小山戸へ「神さんの里帰り」=撮影:2014/10/25 奈良市都祁友田町


都祁水分神社 神輿渡御2
今か今かと神輿着御を待つ山口神社(小山戸)の氏子役員たち=撮影:2014/10/25 奈良市都祁小山戸町


都祁水分神社 神輿渡御3
清めの迎え火をひと回りして山口神社拝殿に安置される神輿――本来であれば神輿は、火の上を渡して後、拝殿に運ばれるとのことでしたが、着火と宮入のタイミングが合わず、そのシーンは見られませんでした=撮影:2014/10/25 奈良市都祁小山戸町


都祁水分神社 神輿渡御4
本祭の午後、水分神社から粛々と神輿を迎えに出る役員たち=撮影:2014/10/26 奈良市都祁友田町


都祁水分神社 神輿渡御5
一夜の「里帰り」を終え、都介野岳(つげのだけ)を右に見て水分神社に還幸する神輿=撮影:2014/10/26 奈良市都祁友田町


都祁水分神社 神輿渡御6
お祭り終わって家路につく氏子たち=撮影:2014/10/26 奈良市都祁友田町

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  1. 2014/10/30(木) 14:22:02|
  2. 10月の祭り/行事
  3. | コメント:0

宇太水分神社 秋祭り 2014

宇太水分神社 秋祭り 2014

上芳野にある惣社水分神社の女神・速秋津姫命(はやあきつひめのみこと)が、6kmほど離れた宇太水分神社の男神・速秋津彦命(はやあきつひこのみこと)に逢うため、年に1度、遠路を神輿に揺られ渡御されるというロマンチックな祭礼です。

神輿を中心に毛槍・花籠・神輿太鼓などを従え惣社を出発した渡御行列一行は道中、勝林寺前の御旅所で、宇太社から迎えに出た禰宜、役員らと合流し、女神奉迎の祭礼を行います。

この際、宇太社禰宜から秘饌として奉紙に包まれた紅粉・白粉が惣社禰宜に手渡され、神輿前に恭しく供えられます。男神から女神への贈り物というわけで、興味深く拝見しました。秘餞は宝箱の唐櫃に入れられ、男神が待つ宇太社に神輿とともに運ばれます。

惣社側と宇太社側の合流一行は松井天神社前のお旅所でも、松井の氏子代表らが加わって祭礼が行われます。

いよいよ渡御行列が水分社の一ノ鳥居に到着すると、迎えに出た惣社の氏子である芳野の太鼓台が神輿を先導して宮入りします。神輿はいったん拝殿に上げられ、待ち受けていた水分社宮司の拝礼を受けます。その後本殿前に安置され、式典(着御の儀)が続けられます。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・宇太水分神社 秋祭り/神輿渡御 2010
 ・宇太水分神社 秋祭り/太鼓台 2010
 ・宇太水分神社 秋祭り 2009



水分神社 秋祭り1
宇太社禰宜から受け取った秘饌の紅粉・白粉を神輿前の祭壇に献上し恭しく拝礼する惣社禰宜。神輿の正面に並ぶのは女神を迎える宇太の郷社役員ら、右(人影)側は送る惣社郷社の役員ら。どちらの役員も裃に帯刀姿。神霊が進む神聖な砂の道が15mほど神輿から真っ直ぐ延びる 撮影:2014/10/19 奈良・宇陀市菟田野区古市場


水分神社 秋祭り2
宇太社の禰宜を先頭に、古市場の役員と榊・御幣をもつ郷社代表らのお渡り行列。これに小鉾、立傘、弓、薙刀などを持つ子供行列も加わり、長い行列が芳野川沿いに宇太水分神社に進む 撮影:2014/10/19 奈良・宇陀市菟田野区古市場


水分神社 秋祭り3
宇太水分神社境内に入って行う華麗な「槍振り」。後に花傘(籠)、
神輿が続く 撮影:2014/10/19 奈良・宇陀市菟田野区古市場


水分神社 秋祭り4
着御の祭典が終わると、6台の太鼓台の内、単独で、あるいは2台、3台が同時に境内を練ってお祭りを盛り上げる 撮影:2014/10/19 奈良・宇陀市菟田野区古市場


水分神社 秋祭り5
吉野の太鼓台が神輿を先導する形で境内を出て還御についたあと、3台の太鼓台がぶつからんばかりに引き回され、境内は佳境に入り、祭りの最後を盛大に締めくくる 撮影:2014/10/19 奈良・宇陀市菟田野区古市場


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  1. 2014/10/24(金) 23:14:24|
  2. 10月の祭り/行事
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高山八幡宮 秋祭り(宵宮) 2014

高山八幡宮 秋祭り(宵宮) 2014

今は茶筌の里として知られる生駒市高山町ですが、中世にはこの地の豪族・鷹山氏が支配したところ。高山八幡宮は鷹山氏の守護神として栄えました。大仏殿落慶(749年)に宇佐から八幡神を勧請した際、頓宮(仮宮)としたのがこの高山八幡宮と伝わります。

秋の収穫を祝う例大祭は宮座(池田、大北、前田、久保、大東、東の6座)が主体となって執り行われます。神饌の種類が豊富なことで知られ、準備は宵宮の朝から始まります。(材料などの準備はその2日前から)

宮司の差配のもとに拝殿で宮座の人々が御供の数々を定められた形・場所に並べます。里の幸、山の幸、海の幸――なかでも珍しいのが「キョウタテ(饗立)」と呼ばれる特製の入れ物に干し飯を入れた「キョウノゴク(響/京の御供)」。

宵宮祭が始まったのは、夜の10時半過ぎ。烏帽子に素襖(すおう)姿の各宮座のトーヤと軽装のオトモ(お伴)各6名が拝殿に侍り、宮司による修祓、御扉開きに続いて、12名が御供を手渡しで運び、暗闇の中を宮司が本殿内へ献饌します(「御供上げ」)。

次いで宮司の祝詞奏上、拝礼が終わると巫女(2人)により神楽が舞われ鈴のお祓い、玉串奉奠へと続きますが、このあたりで午前0時近くになっていました。

翌例大祭の日、朝座が午前5時ころから始まるといいます。暗闇で神を迎え直会(神との会食)を行い、暗いうちに送るという、本来の姿がここの例祭には残されているのですね。この後、御供下げ、トーヤ渡し、各座の直会があり、本祭が終わるのは午前10時ころ。午後からは子供御輿の宮入りなど、夕暮れまでさまざまな行事が続くようです。

「高山八幡宮宮座行事」として生駒市の無形民俗文化財に指定されています。今回は前夜遅くなったこともあり、本祭の神事に接することはできませんでした。年を改めて拝見したいと考えています。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・生駒高山 茶筌の里 竹の寒干し 2017
 ・生駒高山 茶筌の里 竹の寒干し 2014
 ・生駒高山 茶筌の里 竹の寒干し 2012
 ・生駒 高山竹あかり 2014



高山八幡宮 秋祭り(宵宮)1
拝殿にて生姜御供の調整 撮影:2014/10/18 奈良・生駒市高山町


高山八幡宮 秋祭り(宵宮)3
三角錐形の「キョウタテ」に干し飯を入れた「キョウノゴク」2台。正面に幣帛が付く 撮影:2014/10/18 奈良・生駒市高山町


高山八幡宮 秋祭り(宵宮)2
拝殿に並べられた数々の神饌。手前は花が咲いたように広げた稲穂の束。その後ろに昆布、松茸 撮影:2014/10/18 奈良・生駒市高山町


高山八幡宮 秋祭り(宵宮)4
御供上げ(献饌)の一コマ。重い「キョウノゴク」を手渡すオトモの奥、本殿前に素襖を着たトーヤの姿が少し見える 撮影:2014/10/18 奈良・生駒市高山町


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  1. 2014/10/23(木) 15:11:57|
  2. 10月の祭り/行事
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石上神宮 ふるまつり 2014

石上神宮 ふるまつり 2014

ふるまつり(布留祭)として親しまれる石上神宮の例祭。午前中、御旅所から奉幣の稚児が本社に社参し、神饌 「荷前(のさき=新穀の穂のついたままの稲株)」が供がえられ奉幣の儀が行われます。

午後1時に渡御行列が田町(旧田村)のお旅所に向けて出発。総勢100人ほどでしょうか。先払いと太鼓を先頭に馬上の甲冑武者や神職、猿田彦、楽人、鉾、盾、太刀などが続き、御鳳輦(ごほうれん)の後には風流傘や花傘などが従うという、華やかな時代行列が片道4kmの道のりを巡行します。

お旅所祭のあと、再び同じ道を還御されます。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・石上神宮 ふるまつり 2010



石上神宮 ふるまつり1
花鉾 撮影:2014/10/18 奈良・天理市布留町


石上神宮 ふるまつり2
お渡りを迎える子供たち(古道 「上ツ道」) 撮影:2014/10/18 
奈良・天理市丹波市町


石上神宮 ふるまつり3
実りの中を進む御鳳輦 撮影:2014/10/18 奈良・天理市田町


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  1. 2014/10/20(月) 22:03:33|
  2. 10月の祭り/行事
  3. | コメント:0

談山神社 嘉吉祭 2014

談山神社 嘉吉祭 2014
  鎌足公の神像に供える心づくしの神饌・百味の御食

藤原鎌足を祭神とする談山神社は多武峰(とうのみね)の語山(かたらいやま)に懐かれた古社。10月の第2日曜日に行われる嘉吉(かきつ)祭には、「百味の御食(おんじき)」と呼ばれる特別の神饌が供えられます。

嘉吉元年(1441)の秋、兵火を避け明日香の橘寺に遷されていた神霊が3年ぶりに多武峰に奉還され、喜んだ村人は山里の幸を山盛りに捧げたといいます。嘉吉祭と「百味の御食」の始まりです。

秋の実りをふんだんに盛った芸術的ともいえる数々の御供。なかでも和稲(にぎしね)、荒稲(あらしね)、果実盛の御供は精緻な芸術品。氏子の担当者は祭典の数日前から夜ごと集まって心を込めて“芸術作品”をつくるのだそうです。

談山神社嘉吉祭の神饌―百味御食―」として県の無形民俗文化財に指定[2010年(平成22)3月)]。

関連記事(当管理者の関連写真記事へにリンク)
 ・談山神社 アジサイ(紫陽花) 2016
 ・談山神社 神幸祭 2014
 ・談山神社 紅葉 2012
 ・談山神社 春のけまり祭 2011



談山神社 嘉吉祭1
和稲(にぎしね)御供の一つ、亀甲形紋様。白色と赤・黄・緑に染色したもち米粒を積み重ねてつくる米御供=撮影:2014/10/12 奈良・桜井市多武峰


談山神社 嘉吉祭2
荒稲(あらしね)御供3種の内の白古代米を用いた毛御供。上部にほうずきが乗る=撮影:2014/10/12 奈良・桜井市多武峰


談山神社 嘉吉祭3
前列に色鮮やかな和稲御供(米御供)――左から三角形、亀甲形、まんじ形と菱形の4種。後列に芒(のぎ)の長い古代米を使った荒稲(あらしね)御供(毛御供)――左から赤米、白米、黒米で調製。NHKのTV取材のため特別に本殿前に並べられたもの=撮影:2014/10/12 奈良・桜井市多武峰


談山神社 嘉吉祭4
特殊神饌・百味の御食のほぼ全容。すだち、みょうが、ほうずき、ひめりんご、枝豆、なつめ、しいたけ、かしの実、かやの実、ぎんなん、ぶどう柿、栗などの果実御供や飯御供(最前列正面、中に蒸したもち米が詰まる)。他には楓の枝(青葉と紅葉各2本)など=撮影:2014/10/12 奈良・桜井市多武峰


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  1. 2014/10/17(金) 14:33:29|
  2. 10月の祭り/行事
  3. | コメント:1
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プロフィール

Author:なわじゅん
・奈良県北部在住の男性です。1300年の歴史に根ざす奈良大和の人々の信仰に支えられてきた神事・仏事や祭り、伝統行事、民俗を主に紹介しています。
・写真をご利用希望の方はメールフォーム(下段)からお問い合わせください。

次のHPも運営しています。
「野に咲く花たち」――身近に咲く花、高山に咲く花の写真、野草のウェブ図鑑

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