若草山焼き 2015
冬の古都の夜空を焦がす若草山の山焼きは
春日大社、
興福寺、
東大寺の神仏が習合し、江戸時代から続く鎮魂・慰霊の伝統の祭典。いつ頃から
花火が大々的に打ち上げられるようになったのか、現在では観光化の趣がまさっています。
山焼きの由来は諸説あるようで、先にあげた記事(
こちら)をご覧ください。
昨年に続き今年も平城宮跡から撮影しました。類似の構図になりますが、ここでは「千輪(せんりん)」、別名「百花園」と呼ばれる華麗な
花火をピックアップしてみました。
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若草山焼き 2011 ・
若草山焼き 2010

朱雀門の建つ平城宮跡を隔て、炎に包まれた若草山と夜空を彩る「
千輪」と呼ばれる
花火――さまざまな彩の小花が一斉に開き華麗。「
百花園」の別名がよく似合います=撮影:2015/1/24 奈良市佐紀町 多重合成
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- 2015/01/26(月) 21:40:21|
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大安寺 光仁会/がん封じ笹酒祭り 2015
「がん封じ笹酒祭り」は、青竹に酒を入れて飲み健康長寿を保ったという光仁天皇にあやかって行われる
大安寺の新春行事。
青竹に入れ焚き火で燗をした「笹酒」を振る舞われ、みなさんは上機嫌――これで無病息災・健康長寿まちがいなし。「笹娘」は近くの着物専門学校の学生さん達がご奉仕です。
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大安寺 光仁会/がん封じ笹酒祭り 2013 ・
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大安寺 竹供養/がん封じ夏祭り 2014 ・
大安寺 竹供養/がん封じ夏祭り 2013

香炉から立ち上る線香の煙で病苦を癒す 撮影:2015/1/23 奈良市大安寺

笹酒で健康長寿を祈る 撮影:2015/1/23 奈良市大安寺

笹娘による振るまい祈祷酒 撮影:2015/1/23 奈良市大安寺

ご祈祷を受け除災招福 撮影:2015/1/23 奈良市大安寺
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- 2015/01/25(日) 21:40:19|
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吉祥草寺 茅原の
トンド 2015
今年で1314回目を数える役行者ゆかりの茅原の
トンド(国選択・県指定の
無形民俗文化財)。大和の代表的な左義長です。
夜空を焦がさんばかりに燃え盛る雌雄一対の巨大松明。壮大な
トンドに目を奪われますが、そもそも元旦より行われてきた修正会の結願(14日の夜)に行われる宗教行事。除災招福・五穀豊穣・国家安穏などを祈願して行われるものですね。
過去に解説しましたので、ここでは写真の簡単な説明にとどめます。必要に応じて下て記事も併せてご覧戴ければ幸いです。
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吉祥草寺 茅原のトンド 2018 ・
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吉祥草寺 茅原のトンド 2010

夕闇に浮かぶ本堂と2基の大松明――雄松明(左、西側)と雌松明(右、東側)=撮影:2015/1/14 奈良・御所市茅原

本堂では修験者が護摩供を厳修中=撮影:2015/1/14 奈良・御所市茅原

雌雄大松明の間で「
手打ち式」を行う茅原区(東側)と玉手区(西側)の区長さんら。「シャ~ン シャ~ン シャントコセ~ モヒト~ツセ~」(と聞こえました)。右端、陣笠を被り裃姿の方は大松明の火付けを担う世襲の承仕師(しょうじし)=撮影:2015/1/14 奈良・御所市茅原

修験者が般若心経を唱える中、今年の恵方(アキの方、西南西)から承仕師が雄松明に点火=撮影:2015/1/14 奈良・御所市茅原

紅蓮の炎のまわりは瞬く間。早くも化粧縄が崩れ落ちる右の雄松明。今年は人出が例年より少ないようでした=撮影:2015/1/14 奈良・御所市茅原

熱風をあげて燃え盛る雌松明=撮影:2015/1/14 奈良・御所市茅原

無病息災を祈って火柱の間を通り抜ける参拝者。御符を手にした人や子供連れなど多数=撮影:2015/1/14 奈良・御所市茅原
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- 2015/01/16(金) 20:05:00|
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秋篠八所御霊神社
おんだ祭 2015
秋篠寺の鎮守として創建された秋篠八所五霊神社は、秋篠寺南門の手前に鎮座します。いわゆる御霊信仰の神社。宮座の9人衆(オトナ)によって営まれています。
昨年、田植が無事終わったことの感謝と慰労を兼ねた
野休み祭を取り上げました。今回は田植作業の無事と五穀豊穣を予祝する
おんだ祭(
御田植祭)を拝見しました。
きれいに掃き清められた拝殿前の玉砂利にオトナ、シキジ、町の役員さん達が居並び、神主(三老担当の社守)が修祓し祝詞奏上。神饌は予め供えられています。お田植に用いる松苗、牛面や鋤、鍬などのお祓いがすむと、お田植の所作が始められます。
玉砂利が敷かれた前庭の北側半分に、池(広さ約1畳)、苗代田(約2畳)と田んぼ(約20畳分)を鍬で役員さんが描きます。そこに現れた牛と田主が鋤を曳いて反時計回りに田を3、4周して耕作。次いで出席の皆さんがてんでに松苗を植えます。
他所のおんだとの目立った違いは、松苗植えが終わったあと一同が田の周囲に立って祝い酒で乾杯。松苗はていねいに拾い集めて各々家庭に持ち帰ります。社務所に移り直会が始まります。
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松苗(米と小豆を入れた包み付き)、牛頭、笠と農具=撮影:2015/1/11 奈良市秋篠町

田主が牛を追って鋤で田つくり。「田植したことない人ばかりや」(自治会長さん)とのこと=撮影:2015/1/11 奈良市秋篠町

松苗を“植える”役員さん達=撮影:2015/1/11 奈良市秋篠町
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- 2015/01/15(木) 21:14:44|
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山添村 菅生の山の神 2015
里山を中心に広く信仰されてきた「山の神」。山仕事で生計を立てる人がほとんど居なくなった現在も、山添村の菅生(すごう)では新年に農林作業の安全と豊穣を祈る行事が行われています。
「菅生は5つの小場(こば)と呼ばれる地域に分けられ、小場ごとに山の神を祭る」(奈良新聞「山添村の山の神」)そうです。このたび訪れたのは“祭り”が行われた翌日、谷出と峯出の「山の神」の聖なる祭り場でした。
谷出の集落を少し登った杉の木が茂る高台。神の依代である杉の古株を中心にして勧請縄が地面に置かれ、脇に「山神」と刻まれた石碑が見えます。長さ約4mの勧請縄の真ん中あたりに藁の陽物(ホーデン)がついています。傍らに山の神へのお供え物、クラタテがあり、農林業で使う7つ道具のミニチュアなどが並びます。「金XXXX円也」と墨書された新旧の太刀(木製)も見られますが奉書で包まれ数字は読めません。
これより少し南に下った東の丘の上、民家の外れの杉林にあったのが峯出の山の神。ここでは杉の木の2mほどの高さに勧請縄が渡され、地面にはクラタテと木製ミニチュア道具、「金参千兆円也 峯出 小場」と墨書された太刀(木製)が置かれています。
さらに勧請縄のすぐ下、無造作に置かれているのは三本木股と二本木股を重ね合わせたもの。勧請縄に掛けられていたのが落ちたのか。明らかに子孫繁栄を願う儀式のものと察せられます。
山里に今に残る「山の神の祭り」は興味がそそられる民俗行事。まだ知らないことが多く、儀式の様子をもっと見聞きしたいでものです。ここでは記録的、説明的な写真にとどまりますが参考までに供覧いたします。
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東明寺八坂神社 綱かけ祭 2012 ・
明日香・栢森 綱掛神事 2011 ・
明日香・稲渕 綱掛神事 2011

谷出の「山の神」の神聖な祭り場 撮影:2015/1/8 奈良市山添村菅生

山の神への供え物。半紙を敷き4隅に幣をつけた篠竹、中央には蜜柑を差した篠竹を立て、下に農林業のミニチュア道具や栗、干し柿が置かれたクラタテ。右横に藁の陽物、左に新しい太刀がある 撮影:2015/1/8 奈良市山添村菅生

峯出の「山の神」の祭り場は勧請縄が杉の木に渡してある 撮影:2015/1/8 奈良市山添村菅生

勧請縄の中央に陽物に添えて長さ50cmほどの先の尖った丸太が差してある 撮影:2015/1/8 奈良市山添村菅生

地面に置かれたクラタテと農林作業道具のミニチュア。紙の幣などは失われている。「金参千兆円也 峯出 小場」と墨書された木製の太刀がおもしろい 撮影:2015/1/8 奈良市山添村菅生

勧請縄の下に雌雄とおもわれる股木が重ねて置かれている。
子孫繁栄を祈るシンボルであろう 撮影:2015/1/8
奈良市山添村菅生
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- 2015/01/13(火) 21:53:14|
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