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奈良大和路~悠~遊~

奈良大和路の祭礼や伝統行事、四季折々の風景を 写真で綴るフォトブログです。大和は国のまほろば、神や仏に近しく 奥は深くて おもしろい!

興福寺 放生会 2015

殺生を戒め、命の大切さを教える儀式

興福寺南円堂横の一言(ひとこと)観音堂(竜華院)で僧侶が魚に戒を授けて仏縁を結ばせ供養の法要を行います。そのあと猿沢池のほとりに移って『般若心経』 を唱えたのち、桶に入れた鯉の稚魚や金魚を池に放流します。

殺生を戒める釈迦の教え、殺生戒を視覚化した儀式と言えますね。吉田寺の放生会は「鳩逃がし」の法要と親しまれ、鳩の群れを大空に放ちます(下記リンク)。

今年はやや遠くから撮影しました。過去の記事に異なったシーンもアップしていますので、併せてご覧戴ければ幸いです。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・興福寺 放生会 2019
 ・興福寺 放生会 2014
 ・興福寺 放生会 2013
 ・興福寺 放生会 2011
 ・興福寺 放生会 2010
 ・吉田寺 放生会 2013
 ・吉田寺 放生会 2012



興福寺 放生会1
観音堂で法要が行われているの間に、参拝者は祈願札を金魚の入った手桶に入れて準備=撮影 2015/4/17 奈良市登大路町


興福寺 放生会2
興福寺貫主(かんす)以下僧侶が般若心経を唱えている間、ずらりと並んだ参拝者は手桶を足もとに置き合掌して放流を待ちます=撮影 2015/4/17 奈良市登大路町


興福寺 放生会3
般若心経の読誦が終わるとすぐ、大桶から鯉の稚魚・金魚が猿沢池に放流されます。周囲の一般参拝者はタイミングが合いませんでした=撮影 2015/4/17 奈良市登大路町


興福寺 放生会4
一斉放流とはなりませんでしたが、諸願を込めて各自
手桶から金魚を放ちました。今年は外国人の姿が目立ち
ました=撮影 2015/4/17 奈良市登大路町

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  1. 2015/04/18(土) 13:36:24|
  2. 4月の祭り/行事
  3. | コメント:0

加守神社 おんだ祭 2015

お産の祭神にちなんで
  田牛が仔牛を出産する珍しいオンダ

近鉄二上神社口から西に山裾を上がれば、ほどなく倭文(しとり)神社に至ります。摂社である加守(かもり)神社と葛木二上神社が合祀された神社です。

加守(掃部)神社の祭神は産育・産婆の祖神とされる天忍人命(アメノオシヒトノミコト)。ミコトが海辺に建てた産室の蟹(かに)を箒(ほうき)で掃きだしたことから蟹守、転じて掃部(かもり・かもん)・加守といわれるようになったそうです(当社由緒掲示版)。ちなみに加守神社の社紋は蟹をデザインした意匠です。

当神社のオンダの特徴は、田牛が農耕作業の途中で仔牛を出産するところ。祭神がお産の神であることや、かつての「安産祭」であった名残を留めることとして、仔牛の出産が理解できます。

人が人の子を生むのは「六県神社の子出来おんだ」(下記リンク)。人の子であれ、牛の仔であれ、子宝に恵まれることを切に願う庶民の心情が、巧みに祭事に取り込まれていて興味深く思われます。

なお、当オンダを倭文神社の行事とすることもありますが、上の由緒から当ブログでは「加守神社のおんだ祭」と表記しています。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・加守神社 おんだ祭 2012
 ・六県神社 子出来おんだ 2012
 ・廣瀬神社 砂かけ祭(御田植祭) 2012
 ・平尾水分神社 おんだ祭 2012



倭文神社 おんだ祭1
牛がマンガ(馬鍬)を曳いて田ならし。牛役は地元小学6年の男子=撮影 2015/4/11 奈良・葛城市加守


倭文神社 おんだ祭2
松苗の田植えをする赤衣の役員さん=撮影 2015/4/11 奈良・葛城市加守


倭文神社 おんだ祭3
今かいまかと周りが注視する中、母牛のお腹(胴衣)から仔牛が生まれ出た瞬間(親牛が牛使い隠されて残念)=撮影 2015/4/11 奈良・葛城市加守


倭文神社 おんだ祭4
暴れるほど豊作になるという、母牛と仔牛の大暴れシーン=撮影 2015/4/11 奈良・葛城市加守

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  1. 2015/04/15(水) 13:27:14|
  2. 4月の祭り/行事
  3. | コメント:0

新薬師寺 修二会(おたいまつ) 2015

落ちた火の粉を踏みしめ入堂する式衆

おたいまつ」の愛称で知られる新薬師寺修二会。十二神将立像に護られた本尊・薬師如来坐像(国宝)の前で、人々に代わって罪を懺悔し天下泰平を祈る薬師悔過(けか)と三十二相の法要が1日だけ行われます。

午後7時、入堂する式衆11人を先導して、大松明が本堂(国宝)の前庭を西から東に火の粉を散らしながら進みます。新薬師寺東大寺の末寺とあって、東大寺の僧侶も出仕し、大松明は二月堂の修二会で活躍した(?)童子さんが勤めます。

外灯が消えた暗がりの中、大松明にほの赤くて照らしだされた僧侶が地面に落ちた火の粉を踏みしめて進み、本堂正面で本尊・薬師如来像に合掌する姿を目にすると、二月堂の修二会とは違った感動をおぼえます。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・新薬師寺 修二会(おたいまつ) 2016
 ・新薬師寺 修二会(おたいまつ) 2013
 ・新薬師寺 修二会(おたいまつ) 2012
 ・新薬師寺 修二会(おたいまつ) 2010



新薬師寺 修二会1
本堂内の薬師如来像も浮かび上がらせる輪炎=撮影 2015/4/8 奈良市高畑町 手持ち撮影(以下同じ)


新薬師寺 修二会2
式衆の道明かり=撮影 2015/4/8 奈良市高畑町


新薬師寺 修二会3
本尊・薬師如来像に合掌=撮影 2015/4/8 奈良市高畑町


新薬師寺 修二会4
火の粉を浴びて=撮影 2015/4/8 奈良市高畑町

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  1. 2015/04/12(日) 20:21:24|
  2. 4月の祭り/行事
  3. | コメント:0

興福寺 仏生会 2015

誕生釈迦仏に甘露の雨を降らせる花まつり

よく知られているように誕生仏は、釈迦が生まれたとき7歩進んで右手で天、左手で大地を指して、「天上天下唯我独尊」と唱えたという姿を表した像なのですね。

伝説に満ちた釈迦の降誕ですが、もうひとつ甘茶を注ぐのは何故? 少し調べてみました――。
釈迦の誕生の際、産湯をつかうために龍が天から浄水を注いだという伝説、あるいは天から甘露の雨が降り注いだという伝説に由来するようです(Wikipedia)。

興福寺では、甘露ならぬ春雨の中、南円堂の前に花御堂を設け仏生会の法要が行われました。その後、式衆に続き、一般の参詣者が次々と誕生仏に甘茶をそそいで手を合わせ、甘茶をいただいて(飲んで)、御釈迦さんの誕生日を祝っていました。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・東大寺 仏生会 2015
 ・仏生会(花まつり) 2014
 ・仏生会(花まつり) 2012
 ・十輪院 花まつり(仏生会) 2013



興福寺 仏生会1
法要を終え、誕生釈迦仏に甘茶をそそぐ興福寺貫主・多川俊映師=撮影 2015/4/8 奈良市登大路町


興福寺 仏生会2
花御堂の四方から手を伸ばして甘茶をそそぐ参拝者=撮影 2015/4/8 奈良市登大路町


興福寺 仏生会3
「天上天下唯我独尊」と唱えた誕生釈迦仏=撮影 2015/4/8 
奈良市登大路町


興福寺 仏生会4
仏生会法要を終え、金棒曳きの先導で本坊に戻る式衆=撮影 2015/4/8 奈良市登大路町


テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2015/04/12(日) 12:30:18|
  2. 4月の祭り/行事
  3. | コメント:0

東大寺 仏生会 2015

釈迦の誕生仏に甘茶をかけて祝う花まつり

お釈迦さんの誕生日である4月8日は各地の寺院で降誕を祝い恩徳をしのぶ行事が行われます。行事の呼び名はいろいろ。――仏生会(ぶっしょうえ)、潅仏会(かんぶつえ)、花会式(はなえしき)、花まつり、などが多いでしょうか。

東大寺では大仏殿の入り口正面に大きな花御堂が設けられます。その中に甘茶を満たした潅仏桶を置き、中央に誕生仏を安置。その頭上から参詣者は竹の柄杓(ひしゃく)で甘茶をそそいで祝います。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・興福寺 仏生会 2015
 ・仏生会(花まつり) 2014
 ・仏生会(花まつり) 2012
 ・十輪院 花まつり(仏生会) 2013
 ・東大寺 花まつり千僧法要 2012


 
東大寺 仏生会1
甘茶を誕生仏にそそいだ後、手を合わせて祈る参詣者。ここでもお賽銭をあげるのは、日本人の習慣から?=撮影 2015/4/8 奈良市雑司町


東大寺 仏生会2
長身のおとなが立っても、ゆうに入れる大きな花御堂は、杉葉で覆われ
馬酔木(あしび・あせび)の花と椿の花で飾られています。中国・東南
アジアからの訪日客も次々参拝=撮影 2015/4/8 奈良市雑司町


東大寺 仏生会3
像の身の丈47cm――他の寺の多くは10cm程度ですから、大仏さんに
見合った大きな誕生仏像です=撮影 2015/4/8 奈良市雑司町


東大寺 仏生会4
この日は大仏さんも荘厳されました=撮影 2015/4/8 奈良市雑司町


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  1. 2015/04/11(土) 22:10:43|
  2. 4月の祭り/行事
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Author:なわじゅん
・奈良県北部在住の男性です。1300年超の歴史に根ざす奈良大和の人々の信仰に支えられてきた神事・仏事や祭り、伝統行事、民俗を主に紹介しています。
・写真をご利用希望の方はメールフォーム(下段)からお問い合わせください。

次のHPも運営しています。
「野に咲く花たち」――身近に咲く花、高山に咲く花の写真、野草のウェブ図鑑

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