奈良大和路~悠~遊~

奈良大和路の祭や伝統行事、四季折々の風景を 写真で綴るフォトブログです。大和は国のまほろば、神や仏に近しく 奥は深くて おもしろい!

與喜天満神社 秋祭り(初瀬まつり) 2015

太鼓台と御輿のお練りで賑わう門前街

桜井市初瀬、與喜山(大泊瀬山・天神山)の中腹に鎮座する與喜天満神社の秋祭り。通称「初瀬まつり」と呼ばれ、10月第3日曜日に斎行されます。本来の祭日は、主祭神・菅原道真公の神霊が初瀬の地に顕現したとされる9月20日でした。

この日、新町・柳原・馳向(ちこう)の3地区から繰り出された太鼓台が参詣道を練り歩き、天満神社から下った與喜浦区の御輿が巡幸し、門前街には活気があふれます。

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與喜天満神社 初瀬まつり1
秋の山道を巡幸する與喜浦区の御輿=撮影:2015/10/18 奈良・桜井市初瀬


與喜天満神社 初瀬まつり2
高々と太鼓台を持ち上げ気炎を上げる馳向区の若衆=撮影:2015/10/18 奈良・桜井市初瀬


與喜天満神社 初瀬まつり3
太鼓台を肩に長谷寺の石段を駆け上がる屈強の若者たち(馳向区)=撮影:2015/10/18 奈良・桜井市初瀬


與喜天満神社 初瀬まつり4
長谷寺仁王門前で練りまわす柳原区の太鼓台=撮影:2015/10/18 奈良・桜井市初瀬


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  1. 2015/10/24(土) 12:45:32|
  2. 10月の祭り/行事
  3. | コメント:0

桜井市倉橋 宮講の秋祭り/宮送り 2015

古風を残す 宮送りのお渡り行事――ヒモロギ渡御

倉橋は桜井から談山神社に延びる多武峯(とうのみね)街道の寺川沿いに位置する集落。秋祭りにオカリヤ(お仮屋)をトーヤ(当屋/頭屋)の庭先に築いて、下居(おりい)神社から迎えた神霊を祀る古式の行事が伝承されています。

オカリヤには覆い屋がなく、他とは違った形状の仮宮です。割り竹で作った大・小の円筒形のシガラミ(柵)を重ね、これに砂や寺川で採った小石を詰め、上段の中心に竹筒を立て、その傍にお汝参りで持ち帰った吉野川の大き目の石を置きます。

祭りの2週間前、垂弊と麻紐(木綿=ゆう)、根つきの新稲穂を取り付けた栗の木の小枝を神の宿るヒモロギ(神籬)とし(栗の木は珍しい)、オカリヤの竹筒に差し込みます。神職(等彌神社宮司)が来て神迎えの神事を行います(→こちら)。

宮送り(ヒモロギ渡御)の日は宮講(祭り講)の全5名がトーヤに集まり会食後、トーヤは浄衣、他は素襖・烏帽子姿でオカリヤの横に並んで「オー オー オー」と神社の方角に3度連呼。ヒモロギと日の丸御幣、神饌をもって下居神社に向かいます。途中、倉橋の氏神である倉橋神社にお詣り。トーヤのみ別途遥拝所から三輪山に拝礼した後、一行に合流します。

神職が待つ下居神社に着くと、ヒモロギと日の丸御幣を神職経由で神前に奉り、厳かに神送りの祭典が行われます。終わると日の丸御幣はトーヤに下げられます。

なお下居神社は倉橋・下(しも)・浅古(あさご)の3ヵ大字(地区)共通の氏神として祀られていて、それぞれヒモロギを作り、祭典が行われています。

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倉橋のヒモロギ渡御1.
オカリヤ全景。垂弊と麻紐、根つきの新稲穂を付けた栗の木のヒモロギが中央に立ち、石が置かれています=撮影:2015/10/1 桜井市倉橋


倉橋のヒモロギ渡御2
日の丸扇を掲げ 「オー オー オー」 と連呼してから、ヒモロギ渡御を開始=撮影:2015/10/14 桜井市倉橋


倉橋のヒモロギ渡御3
下居神社への途中で倉橋神社に参詣=撮影:2015/10/14 桜井市倉橋


倉橋のヒモロギ渡御4
下居神社で祭典後、日の丸御幣を受けるトーヤ。受けトーヤ(次期トーヤ)に回ります=撮影:2015/10/14 桜井市倉橋

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  1. 2015/10/22(木) 18:07:33|
  2. 10月の祭り/行事
  3. | コメント:0

川合八幡神社 ヒキアイモチ 2015

謎の多い 他に例を見ない引き合い餅

JRと近鉄の接続駅、吉野口駅の近くに鎮座する川合八幡神社の秋祭りには、「ヒキアイモチ」と呼ばれる珍しい行事が行われます。祭りの由緒は不明とのことですが、なかなか楽しい行事です。

午後7時過ぎ、川合・水泥(みどろ)・上奉膳(ぶんぜ)・下奉膳の4地区で一定の場所にスズキ提灯(十二振り提灯)を押し立て、氏子たちが集まります。各地区は神社に8時ころに集結するよう時間を調整して出発。伊勢音頭を歌いながらの道中、所々でお酒の接待を受け、賑やかなお練りです。

宮入り後、スズキ提灯を奉納。各地区の総代が高張り提灯をもって昇殿し、奏楽のなか神職(御所市高鴨神社宮司)のもとに祭礼が行われます。

祭礼が終わると「スモウ」が始まります。松明に照らされた本殿石段下、向き合ってシコを踏み両手を地面につきにらみ合う地区総代……、行司(鍵元、神社創始者の家筋)が軍配をかえすと、 「ワァーッ」 と叫び(組み合わずに)、本殿に向かって両手を広げて立ち上がります。この取り組みを3回繰り返し、それぞれ「ミドロの勝ぃ~」「カワイの勝ぃ~」「引き分け~」と裁く行司。一同歓声をあげてスモウの奉納は終わります。

次は「コグツ」の登場。神前から餅入りのコグツ(ワラを編んで作った結び目の多い袋)を急な石段下に落とします。これを各地区の力自慢が担いで上がり、また落とします(4地区が行ったようで、計4回)。

最後はコグツについた縄を子どもたちが境内を曳き回す 「ヒキアイモチ」(引き合い餅)。この秋祭りの代名詞となった行事です。この後コグツの中の餅は子供たちに配られます。コグツの餅を妊婦が食べると安産になるといわれます。

かつてはスズキ提灯の宮入の後先を争い、コグツ餅の奪い合いも激しかったそうですが、いまでは「喧嘩祭り」の面影はありません。宮入の順は決まっていて、「毎年順番を繰り上げ、争いとならないように配慮している」(川合の役員さん)とのことでした。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・笛吹神社 夏越祭/十二振り提灯奉拝 2014
 ・鴨都波神社 ススキ提灯献灯行事 2014



川合八幡神社 ヒキアイモチ1
道中、伊勢音頭を声高らかに歌い、所々で振る舞い酒を受けます(川合地区)=撮影:2015/10/11 奈良・御所市古瀬


川合八幡神社 ヒキアイモチ2
献灯されたスズキ提灯。御所市西部でよく見られるものとの違い、上段に四角の行灯が組み込まれ、各地区の特徴が出ています。右から順に川合、水泥、上奉膳、下奉膳=撮影:2015/10/11 奈良・御所市古瀬


川合八幡神社 ヒキアイモチ3
「ミアッテ ミアッテ ハッケヨイ」と、行司の合図で立ち上がりますが、両手を広げ神前に向かって「ワァー」と叫ぶ形式スモウ=撮影:2015/10/11 奈良・御所市古瀬


川合八幡神社 ヒキアイモチ4
奉納された餅入りのコグツを神前から落とします。これを担いで
石段をのぼり、また落とすこと4回=撮影:2015/10/11 奈良・
御所市古瀬


川合八幡神社 ヒキアイモチ5
子供たちが餅の入ったコグツを曳き回す「ヒキアイモチ」。昔はコグツの中の餅を奪い合ったとか=撮影:2015/10/11 奈良・御所市古瀬


川合八幡神社 ヒキアイモチ6
コグツに穴を開け、餅を取り出して子供たちに配ります。拝殿には「明治29年創始」と墨書されたコグツをはじめ、歴代の古いコグツが置かれていました=撮影:2015/10/11 奈良・御所市古瀬


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  1. 2015/10/20(火) 16:49:35|
  2. 10月の祭り/行事
  3. | コメント:0

新住八幡神社 オカリヤ行事/稚児の幣振り・当屋渡し 2015

稚児がシデを振り 除災招福を祈願

新住(あたらすみ)八幡神社では、秋祭りの1ヶ月前、トーヤ(トヤ、当屋/頭屋)の庭先に築いたオカリヤ(御仮屋)に氏神の神霊を遷し、本宮の日までトーヤが祀り、奉仕します(→こちら)。

本宮祭の朝早く、トーヤは神霊の宿った榊をオカリヤから抜いて捧持し、神社にお渡りして本殿に納めます。(朝早いとあってお渡りは拝見できませんでした。神霊が本宮に遷り終わった後のオカリヤはアキの方向(今年は西南西)に倒されていました。)

本宮祭は神職(下市八幡神社宮司)出仕のもとに祭典が執り行われます。続いてこの祭りに特徴的な「稚児の幣振り」が行われます。氏子役員が着座した割り拝殿の右座と左座に一人ずつ稚児が神殿に向かって正座。ふたりが交互に幣を3回振りますが、神職が行う幣振り所作とは異なり、体の前で円を描くように右回し、左回し、右回しと回転。3回を1セットとして3セットの幣振りが両座で交互に行われます。最後に稚児は幣を正面外に放り投げます。これを拾った人にはご利益があるとか。

このあと、拝殿でトーヤ渡し(トヤ受け)が行われます。稚児が陪席しますが、幣振りを含め、稚児はミコの役割を担っていると思われます。

新住の秋祭りは、オカリヤ行事を中心に行われ、古い民間信仰をよく残していると行事で「下市町新住のオカリヤ」として県の無形民俗文化財に指定されています。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・新住八幡神社 オカリヤ 2015
 ・東阿田八幡神社 オカリヤ・宮遷し 2015
 ・生駒山口神社 櫟原のオハキツキ/お渡り(還幸祭) 2015



新住のオカリヤ行事/幣振り1
修祓(お祓い)=撮影:2015/10/11 奈良・吉野郡下市町新住


新住のオカリヤ行事/幣振り2
稚児の幣振り(右座)。円を描くように右回し、左回し、右回しと回転(本来、右座の稚児は男児の役ですが、代わって女児がお勤め)=撮影:2015/10/11 奈良・吉野郡下市町新住


新住のオカリヤ行事/幣振り3
トーヤ渡し。裃を着用した現・次期トーヤの引き継ぎが総代の仲介で行われます=撮影:2015/10/11 奈良・吉野郡下市町新住


新住のオカリヤ行事/幣振り4
直会の御膳(甘酒、みかん、栗、丸餅、タツクリ)=撮影:2015/10/11 奈良・吉野郡下市町新住

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  1. 2015/10/19(月) 21:35:55|
  2. 10月の祭り/行事
  3. | コメント:0

櫟原・生駒山口神社 秋祭り/お渡り(還幸祭) 2015

神さまのお還りは 夫婦別々の 珍しいお渡り

<この項は櫟原のオハキツキ/お渡り(神幸祭)の続きです。>
オハキにお渡りした日から数えて6日目の宵宮は、夫婦の神さまが神社に還幸される日。この日に先立って、トーヤでは御供の餅つき、荒神祓い、御幣作りなど、還幸の準備が済まされています。

すでに男神(スサノオノミコト)と女神(クシイナダヒメノミコト)の神霊は夜間、宮司によってオハキの神籬(ひもろぎ)から2本の御幣に遷され、トーヤの床の間に安置されています。

興味深いことに、昼間の還御は男の神だけ。女の神は日付が変わる前の夜中に渡ります(ゴヤ送り)。「女神は恥ずかしがりやで、人に見られるのを嫌うから」(役員さん)だとか。

というわけで、男神の還御を撮影させて戴きました。神霊が遷った御幣を捧げ持つトーヤのお渡り一行は粛々と神社に向かいます。祭りのハッピを着た大勢の氏子さんたちが参列する中、還幸祭が行われました。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・櫟原・生駒山口神社 秋祭り/オタビ(神幸祭) 2016 
 ・櫟原・生駒山口神社 秋祭り/オハキツキ 2106
 ・櫟原・生駒山口神社 秋祭り/お渡り(神幸祭) 2015
 ・櫟原・生駒山口神社 秋祭り/オハキツキ・お渡り(神幸祭) 2014



生駒山口神社 還幸祭1
男神の神霊が遷った御幣を捧持し、トーヤ宅を発って神社に向かうお渡り行列。トーヤとケイヨウニン(狩衣様装束のふたり)は懐中に「ふところ餅」を入れています=撮影:2015/10/10 奈良・生駒郡平群町櫟原


生駒山口神社 還幸祭2
秋の里道を下るお渡り一行=撮影:2015/10/10 奈良・
生駒郡平群町櫟原


生駒山口神社 還幸祭3
神霊を恭しく迎える宮司=撮影:2015/10/10 奈良・生駒郡平群町櫟原


生駒山口神社 還幸祭4
御幣を本殿に安置し拝礼するトーヤとケイヨウニン。このあと宮司(女性)が警蹕(けいひつ)を発声して神霊を本殿に遷す神事を行います=撮影:2015/10/10 奈良・生駒郡平群町櫟原


生駒山口神社 還幸祭5
神事が終わって、参拝の氏子を座小屋で接待するトーヤとケイヨウニン。折敷(おしき)には枝豆、栗、柿と漆箸一膳=撮影:2015/10/10 奈良・生駒郡平群町櫟原

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  1. 2015/10/17(土) 14:24:23|
  2. 10月の祭り/行事
  3. | コメント:0
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プロフィール

Author:なわじゅん
・奈良県北部在住の男性です。1300年超の歴史に根ざす奈良大和の人々の信仰に支えられてきた神事・仏事や祭り、伝統行事、民俗を主に紹介しています。
・写真をご利用希望の方はメールフォーム(下段)からお問い合わせください。

次のHPも運営しています。
「野に咲く花たち」――身近に咲く花、高山に咲く花の写真、野草のウェブ図鑑

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