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奈良大和路~悠~遊~

奈良大和路の祭礼や伝統行事、四季折々の風景を 写真で綴るフォトブログです。大和は国のまほろば、神や仏に近しく 奥は深くて おもしろい!

釣殿神社(佐紀町) 砂モチ 2018

釣殿神社は平安時代のころ佐紀神社(亀畑)から市杵島姫命を祭る神社として分祀され、江戸期に独立して釣殿神を合祀したと伝わります。鎮座位置は佐紀神社(西畑)の道路一つ隔てた東側、御前池に隣接したところ、佐紀路にあります。 

佐紀神社(西畑)の「砂モチ」を訪ねた際、釣殿神社に立ち寄ったところ、こちらでも境内いっぱいに広がった「砂モチ」が見られました。年当番とおもわれる座衆がおひとり、「砂モチ」の周りを清掃中でした。お話によると、東の池に張り出した広がりには、かつて「釣殿」があって、その名残りが神社名になったということでした。

鳥居をくぐって境内に入ると、中央に石畳が拝殿まで延びており、その両側にこんもりと小さな砂盛が並んでいます。少し前まで石畳はなく、境内全面に砂山を並べたといいます。境内左には御神木(モチノ木)の切り株が残り、正面には赤鳥居前に狛犬が座し、門松が飾られています。木立に囲まれ、小さいながらも雰囲気の良い神域です。他地域では見ることのなくなった「砂モチ」の風習が、(佐紀神社(西畑)もそうですが)同系列(大和郡山 柳沢神社系)で伝承されているのです。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・佐紀神社(西畑) 砂モチ 2018



釣殿神社 砂モチ 2018
清楚なたたずまいの神社境内に並ぶ「砂モチ」=撮影 2018/12/30 奈良市佐紀町西畑

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  1. 2018/12/31(月) 18:33:17|
  2. 12月の祭り/行事
  3. | コメント:0

佐紀神社(西畑) 砂モチ 2018

平城宮跡の北側、御前池を東西に挟んで同名の「佐紀神社」がふたつ鎮座します。西側の佐紀神社(西畑)は由緒は不詳ですが、東側にある(673年創祀と伝わる)佐紀神社(亀畑)の分神だともいわれ、いまも「砂モチ」の習慣が残ります。

「砂モチ」というのは、年の暮れに新しい砂をドンブリ1杯分ほどの小山に盛って40~50cmの間隔で境内に敷きつめる行事です。そして各所に注連縄を張り巡らし門松を立てて正月を迎えます。年明けとともに参拝者は清浄な砂を踏んで初詣に訪れるという、ゆかしい風習ですね。由来はよく分からないそうですが、昔はわらじの裏に付いて減った砂を補充する意味もあったといいます。

ご奉仕は氏子が年齢順に務める「十二人衆」。誰が指図するでもなく、社殿・拝殿・参道などの清掃から注連縄つくり、そして砂盛りが実に手際よく進められました。砂盛は鳥居の下から拝殿に向かって後ずさりで行われ、本殿と拝殿の周辺にも配置されました。

なお東側の佐紀神社(亀畑)では鳥居や社務所、石灯篭などに注連縄が掛けられているものの、「砂モチ」は行われていませんでした。拝殿には西畑と同様ののれん型注連縄が掛かっていました。聞くところのよると、こちらは氏子さんが5戸ほどとのことですから人手が足りないのか、「砂モチ」は最近実施していないようです。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・釣殿神社(佐紀町) 砂モチ 2018



佐紀神社(西畑) 砂モチ1
神社正面の鳥居下に飾られた門松とのれん型注連縄。鳥居下から始まり、拝殿に向かって砂の小山「砂モチ」を並べています。注連縄は大人が頭を下げて(お辞儀して)通れる高さに配置されているのが興味深い=撮影 2018/12/30 奈良市佐紀町西畑


佐紀神社(西畑) 砂モチ2
掃き清めた参道にシャベルで砂を盛り、あと砂山の形を手で整えます。年が明けるまで、誰も砂山を踏んではなりません=撮影 2018/12/30 奈良市佐紀町西畑


佐紀神社(西畑) 砂モチ3
拝殿前の広場にも砂の小山をすべて並べ終え、十二人衆は一息。下り藤の神紋が掛った拝殿両脇には小屋2座が建っています=撮影 2018/12/30 奈良市佐紀町西畑


佐紀神社 のれん型注連縄
〈参考〉 佐紀神社(亀畑)の拝殿に掛けられたのれん型注連縄。
「式内 佐紀神社」の扁額が見える=撮影 2018/12/30 
奈良市佐紀町亀畑

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  1. 2018/12/31(月) 16:35:13|
  2. 12月の祭り/行事
  3. | コメント:0

東大阪・枚岡神社 お笑い神事 2018

新しい年を迎えるにあたって朝から「注連縄掛(しめかけ)」が斎行されます。そのあとに行われる 「大笑いをして心の岩戸を開こう」 と宮司さんの発案で生まれた「お笑い神事」は今年で10回を数えるとのよし。年末の恒例行事として近郊に広く知れ渡り、境内は満杯の盛況となります。

新しく掛けかわった注連縄の下で厳かに行われる神事に続き、宮司・中東弘氏と薬師寺長老兼喜光寺住職・山田法胤氏が舞台上から 「ワッハッハー」 と大笑いを先導。境内を埋めつくす老若男女が一斉に笑うこと20分間。時間を知らせる5分ごとの太鼓の音がかき消されるほどの大音声が響きます。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・東大阪・枚岡神社 お笑い神事・天岩戸開き神事 2017
 ・東大阪・枚岡神社 お笑い神事 2016



枚岡神社 お笑い神事1
宮司・中東さんとともに、今年は薬師寺長老・山田法胤さんが大いに笑いました=撮影 2018/12/23 大阪・東大阪市出雲井町


枚岡神社 お笑い神事2
大勢の「笑い人」に囲まれて身動きができない状況です=撮影 2018/12/23 大阪・東大阪市出雲井町


枚岡神社 お笑い神事3
自分が笑うだけに満足せず、他人(ひと)を笑いに導こうと、ピエロも参集=撮影 2018/12/23 大阪・東大阪市出雲井町


枚岡神社 お笑い神事4
屋台も出てお祭り騒ぎの境内です=撮影 2018/12/23 大阪・東大阪市出雲井町

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  1. 2018/12/28(金) 18:09:43|
  2. 12月の祭り/行事
  3. | コメント:0

春日若宮おん祭(7) お旅所祭/舞楽奉納 2018

若宮神が鎮まる御仮殿(行宮)の前の芝舞台。神事のあと社伝神楽に続いて「生きた芸能史を見るようだ」といわれる神遊(かみあそび)の各種芸能(国指定の重要無形民俗文化財)の奉納が始まります。夜のとばりが降りた後半、猿楽(能楽)の「神楽式」のあとです。

先ずは舞台を浄める振鉾(えんぶ)三節――左方・右方の舞人がそろって舞う「合わせ鉾」は多くの場合省略されることが多いのですが、若宮おん祭ではこれが見られます。そのあと、唐楽(左舞)と高麗楽(右舞)の舞が交互に舞われます。南都楽所のメンバーによる奉納です。

演目は、萬歳楽(左)―延喜楽(右)、賀殿(かてん、左)―地久(ちきゅう、右)の平舞(ひらまい)4曲が前半。和舞(やまとまい)を挟んで後半では、蘭陵王(らんりょうおう、左)―納曾利(なそり、右)、散手(さんじゅ、左)―貴徳(きとく右)、抜頭(ばとう、左)―落蹲(らくそん、右)の走り舞6曲。 蘭陵王と納曾利は「勝負舞」といわれ、競馬の左・右の勝ち負けで、どちらが先に演じるかが決まります。今年は左方が勝ったので蘭陵王が先に演じられました。

関連記事(当管理者に関連写真記事へのリンク)
 ・春日若宮おん祭(6) お旅所祭/神事芸能 2018
 ・春日若宮おん祭(7) お旅所祭/和舞・舞楽 2017
 ・春日若宮おん祭(5) お旅所祭/神事芸能 2016
 ・春日若宮おん祭(8) お旅所祭/舞楽 2014
 ・春日若宮おん祭(7) お旅所祭/舞楽 2011
 ・春日若宮おん祭(11) お旅所祭/舞楽奉納 2010
 ・春日若宮おん祭(5) お旅所祭/神事芸能 2009



若宮おん祭 舞楽1
振鉾(えんぶ)――舞楽のはじめに舞う「お祓いの舞」=撮影 2018/12/17 奈良市春日野町


若宮おん祭 舞楽2
萬歳楽(まんざいらく)――鳳凰が萬歳と鳴くのを表した舞という。4人舞=撮影 2018/12/17 奈良市春日野町


若宮おん祭 舞楽3
延喜楽(えんぎらく)――萬歳楽と共におめでたいときに舞う。4人舞=撮影 2018/12/17 奈良市春日野町


若宮おん祭 舞楽4
賀殿(かてん)――新しく御殿などの完成時に演奏されることも多い。4人舞=撮影 2018/12/17 奈良市春日野町


若宮おん祭 舞楽5
地久(ちきゅう)――鼻高で笑った表情の赤い面が特徴の4人舞
=撮影 2018/12/17 奈良市春日野町


若宮おん祭 舞楽6
和舞(やまとまい)――大和の風俗舞。榊を背に差し檜扇を手にして舞う諸司舞。4人舞=撮影 2018/12/17 奈良市春日野町


若宮おん祭 舞楽7
伶人(れいじん、楽人)の幕舎。南都楽所(なんとがくそ)=撮影 2018/12/17 奈良市春日野町


若宮おん祭 舞楽8
蘭陵王(らんりょうおう)――戦が終わったあと勇将が平和を寿いで舞ったと伝わる=撮影 2018/12/17 奈良市春日野町


若宮おん祭 舞楽9
納曽利(なそり)――龍が遊ぶ様子をあらわした舞といわれる=
撮影 2018/12/17 奈良市春日野町


若宮おん祭 舞楽10
散手(さんじゅ)――武将が兵を指揮した様をあらわし、勇壮活発で荘重な感じが漂う=撮影 2018/12/17 奈良市春日野町


若宮おん祭 舞楽11
貴徳(きとく)――白い隆鼻白髭の面=撮影 2018/12/17 奈良市春日野町


若宮おん祭 舞楽12
抜頭(ばとう)――猛獣を退治した様を表わしたもの=撮影 2018/12/17 奈良市春日野町


若宮おん祭 舞楽13
落蹲(らくそん)――撮影 2018/12/17 奈良市春日野町

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  1. 2018/12/27(木) 20:35:55|
  2. 12月の祭り/行事
  3. | コメント:0

春日若宮おん祭(6) お旅所祭/神事芸能 2018

お旅所祭では若宮神に数々の神饌や御幣が捧げられ(こちら)、この日の主役である日使(ひのつかい)をはじめ、祭礼に参加した人々の拝礼が行われます。そのあと神遊(かみあそび)として、神楽をかわきりに各種古典芸能が奉納されます。

ここでは田楽・細男(せいのう)・猿楽(能楽)をご紹介し、その後に奉納される舞楽は次ページに譲ります。

関連記事(当管理者に関連写真記事へのリンク)
 ・春日若宮おん祭(7) お旅所祭/和舞・舞楽 2017
 ・春日若宮おん祭(6) お旅所祭/神楽式 2017
 ・春日若宮おん祭(5) お旅所祭/神事芸能 2016
 ・春日若宮おん祭(4) お旅所祭/神事・神楽 2016
 ・春日若宮おん祭(6) お旅所祭/細男舞 2015
 ・春日若宮おん祭(11) お旅所祭/神事芸能 2013
 ・春日若宮おん祭(6) お旅所祭/神楽など神事芸能 2011
 ・春日若宮おん祭(10) お旅所祭/神楽など神事芸能 2010
 ・春日若宮おん祭(5) お旅所祭/神事芸能 2009



若宮おん祭 神事芸能1
五色の大幣を神前に献じる田楽座=撮影 2018/12/17 奈良市春日野町


若宮おん祭 神事芸能2
田楽特有の楽器、編木(ささら)を「サッサッサッ」と鳴らして進む「中門口(ちゅうもんぐち)」という芸を演じる田楽座。編木は長さ約9cmの木片がたくさん連なったもので、両端を持って振って音を出します=撮影 2018/12/17 奈良市春日野町


若宮おん祭 神事芸能3
神功皇后の朝鮮半島出兵の際に協力した海神・磯良(いそら)が 醜い顔を隠して姿を現したとの伝承にももとづく 「細男舞(せいのうまい)」――左袖で顔を隠して前進、後退を繰り返します=撮影 2018/12/17 奈良市春日野町


若宮おん祭 神事芸能4
後ろで吹く笛の音に合わせ、小鼓を右手で打って前進。後ずさりには大きく振り上げた両手でチャンポン、チャンポン、チャンと5打=撮影 2018/12/17 奈良市春日野町


若宮おん祭 神事芸能5
「翁」を略式にした猿楽の「神楽式」 シテ方能楽師・金春憲和= 撮影 2018/12/17 奈良市春日野町


若宮おん祭 神事芸能6
「神楽式・鈴の段」 狂言師・大蔵彌右衛門=撮影 2018/12/17 奈良市春日野町

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  1. 2018/12/25(火) 14:13:11|
  2. 12月の祭り/行事
  3. | コメント:0
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Author:なわじゅん
・奈良県北部在住の男性です。1300年超の歴史に根ざす奈良大和の人々の信仰に支えられてきた神事・仏事や祭り、伝統行事、民俗を主に紹介しています。
・写真をご利用希望の方はメールフォーム(下段)からお問い合わせください。

次のHPも運営しています。
「野に咲く花たち」――身近に咲く花、高山に咲く花の写真、野草のウェブ図鑑

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