奈良大和路~悠~遊~

奈良大和路の祭や伝統行事、四季折々の風景を 写真で綴るフォトブログです。大和は国のまほろば、神や仏に近しく 奥は深くて おもしろい!

東坊城のホーランヤ 2010

東坊城 のホーランヤ 2010
  真夏の昼間の勇壮な火祭り
  
畝傍(うねび)山の西側に広がる田園地帯の東坊城(ぼうじょう)町。曽我川を挟んで東は弓場(ゆうば)の春日神社、西は万田の八幡神社の各境内で毎年8月15日、灼熱の太陽が照りつけるなか、燃え盛る大松明を担いで練るホーランヤ火祭りが繰り広げられます。

東坊城のホーランヤ」として県の無形民俗文化財に指定(昭和57年)されているこの火祭り、その由来や「ホーランヤ(ほうらんや)」の語源は明らかではありませんが、350年以上は続いている伝統行事とみられます。

松明は、麦藁を芯にして菜種殻で包み、二つ割の青竹で囲み荒縄で締めあげ、胴の部分に作った輪に3本のオーコ(丸太棒)を通して担ぎます。松明の正面には「エビ」とよばれる注連(しめ)飾りがつけられます。

大松明は春日神社に4基(弓場、川端、出垣内、大北の4地区から)、八幡神社に6基(大北、川端、弓場、万田、出垣内、古川の6地区から)、さらに役松明と呼ばれる小松明が春日神社に2基、八幡神社に3基それぞれ奉納されます。大松明は大きいもので高さ約3m、直径約2m、重さは約500kgはあろうかというもの。

火祭りの儀式はまず春日神社の拝殿で午後1時頃から始まります。お祓いなどのあと各地区の松明ごとに、火をつけないで境内を時計回りに1周、火をつけて2周します。担い手は浴衣に細帯を締めて頬冠(ほおかぶ)り、大粒の汗が身体を流れ落ちます。

午後3時から南西に約1km離れた八幡神社に舞台は移って、大松明6基が境内狭しと勇壮に駆け巡ります。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・東坊城のホーランヤ 2014
 ・東坊城のホーランヤ 2012
 ・東坊城のホーランヤ 2011



ほうらんや 春日1
まずは役松明(小松明)を担いだ若衆が登場。1人で担ぎ火をつけないで境内を大回りに1周、さらに火をつけて2周します。松明の重みで足元はふらつきますが、背中の火の暑さで足早になります。氏子衆や観客から声援と拍手。最後は境内の真ん中に松明を下ろしてドンと立てます。(春日神社) 撮影:2010/8/15 奈良・橿原市東坊城町


ほうらんや 春日2
こちらは大松明。浴衣姿に頬被りの氏子衆。お酒も少々入っているようですが、何しろ暑いし重い。「オイッサー、オイッサー」と勇壮な掛け声をあげて練り歩きます。(春日神社) 撮影:2010/8/15 奈良・橿原市東坊城町


ほうらんや 春日3
所々で「ワッショイ」の掛け声も勇ましく大松明を頭上に3回上げます。火の粉や灰が容赦なく飛び散り、観客も火の粉と汗を共有します。(春日神社) 撮影:2010/8/15 奈良・橿原市東坊城町


ほうらんや 八幡1
エビ」と呼ばれる注連飾り。なるほど、藁で編んだ形は海老のようですね。松明の宮入のとき2個の注連飾りを天秤にして運び入れました。1個づつ大松明と役松明に取り付けます。(八幡神社) 撮影:2010/8/15 奈良・橿原市東坊城町


ほうらんや 八幡2
燈明から引き継いだ火を大松明に移すところ。松明が一気に燃え上がってしまっては、肩に担ぐのが大変です。それで松明に水を適度に打ち、燃え方、燃える部分を事前に調整しています。(八幡神社) 撮影:2010/8/15 奈良・橿原市東坊城町


ほうらんや 八幡3
ブレーキ役か、ハンドル役か、数本の長い青竹が四方から伸び、進行方向を調節しています。松明の正面上部に「エビ」が付いているのがよく見えます。(八幡神社) 撮影:2010/8/15 奈良・橿原市東坊城町


ほうらんや 八幡4
3本のオーコ(丸太棒)だけでも相当の重さ。加えて酷暑の暑さと火の熱さで全員滝のような汗。熱中症にならぬよう用心が必要。写真を撮る方も汗と土埃まみれになりました。(八幡神社) 撮影:2010/8/15 奈良・橿原市東坊城町


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・奈良県北部在住の男性です。1300年の歴史に根ざす奈良大和の人々の信仰に支えられてきた神事・仏事や祭り、伝統行事、民俗を主に紹介しています。
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