奈良大和路~悠~遊~

奈良大和路の祭や伝統行事、四季折々の風景を 写真で綴るフォトブログです。大和は国のまほろば、神や仏に近しく 奥は深くて おもしろい!

念仏寺陀々堂 鬼はしり 2011

火の粉をまき散らし過去の罪穢れを焼き払う火祭り

鬼はしり」は念仏寺の修正会(しゅうしょうえ)結願(けちがん)の作法として行われるもの。過去の罪を悔い、身に積もった穢れを払い、新しい年の平安を祈る阿弥陀悔過法会(けかほうえ)として毎年1月14日に行われています。東大寺二月堂の「お水取り」での大松明の火の粉も同じ意味ですね。

なお「鬼はしり」に登場する鬼は善鬼であり、修二会に登場する追われる鬼とは異なり、救いと幸せをもたらします。

念仏寺本堂が俗に陀々堂と呼ばれるのは、達陀(だったん)の秘法を行うお堂ということから、だったん堂、転じて陀々堂になったと考えられています。

今年で526回目となる「鬼はしり」。夜9時ころ、迎えの小松明に先導されて鬼が正面から入堂します。鐘・太鼓の音、法螺貝の響き、それに「カタン、カタン」と板壁を叩く乾いた音、僧侶の読経(「乱声(らんじょう)行法」)が続くなかで、火天(かって)役による「火伏の行」のあと、赤鬼(父鬼)、青鬼(母鬼)、茶鬼(子鬼)が順次戸口に大松明を持って現れ、火祭りは最高潮に達します。

陀々堂鬼はしり」として県の無形民俗文化財(1980年3月)および国の重要無形民俗文化財(1995年12月)に指定されています。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・念仏寺陀々堂 鬼はしり 2013



陀々堂の鬼はしり3
読経、鐘、太鼓、板壁を打つ(棒打)音が響く中を、燃え盛る松明を肩にした火天(かって)が北戸口に向かって進んできたところ。笹竹と水桶を持った水天(かわせ)二人の姿も見えます。床に落ちた火を消してまわります=撮影:2011/1/14 奈良・五条市大津町


陀々堂の鬼はしり1
火伏(ひぶせ)の行」 燃え盛る大松明を「水」の字に振り回す火天=撮影:2011/1/14 奈良・五条市大津町


陀々堂の鬼はしり2
1番松明を持って中央の戸口に現れた赤鬼。右手に斧、左手では大松明を片膝に乗せ、正面を睨みつけて火の粉を振りまき仁王立ち。両腕、両脚の16ヵ所に結び付けられた紙縒(こより)は禍除けになるとの俗信から、行の終わったあと参詣者がそれらを奪い合うほどです。松明は高さ120cm、直径70cm、重さ60kgという大きさ=撮影:2011/1/14 奈良・五条市大津町


陀々堂 鬼はしり4 
箒木(ほんぼく、ほうきぎ)を持つ青鬼(母鬼)=撮影:2011/1/14 奈良・五条市大津町


陀々堂 鬼はしり5
槌を持つ茶鬼(子鬼)=撮影:2011/1/14 奈良・五条市大津町


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テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2011/01/15(土) 21:42:31|
  2. 1月の祭り/行事
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

Re: 鬼はしり

沙都さん こんばんは!寒い日が続きます。

「鬼はしり」のあった14日はさほど寒くはなくて助かりました。
念仏寺への到着が少し遅かったこともあって、人垣の2、3列目からの撮影となりました。身動きはとれないほどの大観衆。クライマックスは5分ほどで終わりました。ちょっと遠いうえ、行事の終了が遅いのでたびたびは行けませんね。是非機会を作って出かけてみてください。

昨年の14日は、吉祥草寺、茅原のトンドに行きました。よろしければこちらをご覧ください。
http://pinbokejun.blog93.fc2.com/blog-entry-41.html
  1. 2011/01/16(日) 20:05:41 |
  2. URL |
  3. ぴんぼけジュン #-
  4. [ 編集 ]

鬼はしり

こんばんは。

行かれたんですね〜陀々堂の鬼はしりに。
こちらも行きたかったんですが、
京都までの電車がないようだったので、この歳時記はあきらめました。
昼はしりは行けたのですが、どうせ撮るなら松明の21時でしょうから…
この日は、他で巨大とんどもあったようですね。
  1. 2011/01/16(日) 19:35:11 |
  2. URL |
  3. 沙都 #nxK6xcDI
  4. [ 編集 ]

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・奈良県北部在住の男性です。1300年の歴史に根ざす奈良大和の人々の信仰に支えられてきた神事・仏事や祭り、伝統行事、民俗を主に紹介しています。
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次のHPも運営しています。
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