奈良大和路~悠~遊~

奈良大和路の祭や伝統行事、四季折々の風景を 写真で綴るフォトブログです。大和は国のまほろば、神や仏に近しく 奥は深くて おもしろい!

三柱神社 子ども相撲 2011

三柱神社 子ども相撲 2011

天香具山の東北麓に位置し橿原市膳夫(かしわて)町にある三柱(みばしら)神社。聖徳太子の妃・膳夫姫が養母の菩提のために建てた「膳夫寺」の鎮守として、三宝荒神の火の神・竈の神を祀ったのが始まりと伝えられます。神社北の直ぐ近くに保寿院「膳夫寺跡」が残ります。なお神社は珍しく北向きに建てられています。

膳夫とは食膳(料理)を司る役人のこと。古くは食器の代わりにカシワの葉を使っていたことから「かしわて」と呼んだようです。「て」は「手」でそれをする人の意、つまり料理人のこと。祭神が三宝荒神であることも肯けます。

ここ三柱神社では毎年9月15日に望月祭・敬老祭が行われます。「望月」というのは陰暦十五夜の月、満月のことですから、元は中秋の名月に関係した祭典だったのでしょう。「敬老祭」とも云われていますが、「敬老」とは無縁のような祭典でした。

「敬老の日」が9月15日に固定されていた頃の名残でしょうか〔2003(平成15)年からは9月第3月曜日〕。当時は休日(祝日)だったので、準備する大人も学校休みの子供も時間的にゆとりがあったのだが、とは古老の弁。

望月祭(敬老祭)の祭典終了後に伝統行事の「子ども相撲」が境内に設けられた土俵で行われます。古くは神賑行事として奉納されていたのでしょうが、起源は定かではありません。現在では地域住民の親睦を兼ねた子孫繁栄・健康祈念の祭りとされています。

膳夫町と出合町の新生児・幼稚園児・小学生の男子児童が土俵をはさんでそれぞれ西と東に分かれます。古くは両町間の対戦だったのでしょう。少子化の現在では、同学年同士の取組みが成立しないこと多く、その場合は同町内の児童が対戦。

先ずは平相撲。低学年から始まって全児童の取組みが一回りすると、土俵を浄めてさらに二回り(時間により調整)。勝者と敗者各々に賞品が授けられます。

三役相撲の賞品は大・中・小の竹の御幣とかしわ手。御幣は当日早朝に切り出した青竹で手作りされたのも。勝者は名誉の家宝として永く保存されているそうです。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・三柱神社 子ども相撲 2013
 ・三柱神社 子ども相撲 2012



三柱神社 子ども相撲1
神主さん自ら笛を奏し、望月祭(敬老祭)の始まりを告げます。手前は子ども相撲の勝者に授与される大(真ん中)・中(左)・小(右)の御幣。神殿、拝殿は5、6年前に新築とのこと。撮影:2011/9/15 奈良・橿原市膳夫町


三柱神社 子ども相撲2
赤ちゃん相撲。新生児がいないので、かなり大きな幼児が引き出されました。撮影:2011/9/15 奈良・橿原市膳夫町


三柱神社 子ども相撲3
幼稚園児から小学6年までの男児が順次取組みを披露。近頃の男児は相撲に慣れていないので、まわしを取り胸を合わせての勝負にはなりません。あたかもレスリングの取っ組み合いのようです。撮影:2011/9/15 奈良・橿原市膳夫町


三柱神社 子ども相撲4
役相撲の順番や取組み相手は、昔ながらの竹串を使って決めます。撮影:2011/9/15 奈良・橿原市膳夫町


三柱神社 子ども相撲5
行司さんから御幣(中)を授かる勝者。撮影:2011/9/15 奈良・橿原市膳夫町


三柱神社 子ども相撲6
御幣の大を授与され、声援者に笑顔で披露。重そうです。相撲に出場するからには是非欲しいという宝物。ことに出場者のおじいちゃんが欲しがっていましたよ。撮影:2011/9/15 奈良・橿原市膳夫町


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  1. 2011/09/16(金) 22:53:17|
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