奈良大和路~悠~遊~

奈良大和路の祭や伝統行事、四季折々の風景を 写真で綴るフォトブログです。大和は国のまほろば、神や仏に近しく 奥は深くて おもしろい!

都祁白石 国津神社 ふる祭り 2011

都祁白石 国津神社 ふる祭り 2011
  文明開化の時代の装いを今に継承している宮座の神事

奈良県の北東部、大和高原のほぼ中央に位置する都祁(つげ)は、大和朝廷以前に「闘鶏国(つげのくに)」の中心であったところ。「闘鶏」は「都祁」とも表記され、漢音で「トキ」、呉音では「ツゲ」と読まれます。

都祁白石に鎮座する国津(くにつ)神社。その地の一角にあった大きな白い石が信仰の対象となって、国つ神(地に現れた神の総称)、国津明神と称され崇敬されるようになったようです(祭神は大国主命)。

当神社に古くから伝わり、現在では11月3日に行われるふる祭りは、12名の宮座衆を中心に運営されています。前座(ぜんざ)6名と後座(あとざ、控え)6名からなる12名で構成。宮座には70歳以上で入ることができ、年長順にこの役が回ってくるとのことですが、最近は半年で順送りに新旧交代とのこと。

祭日当日は朝からトーヤ(当家/頭屋)宅に宮座衆が集まって「スコ」(「スコ餅」とも)と呼ばれる飾り物の御供を作ります。

午後2時頃、太夫(前トーヤ)、神主(宮守、現トーヤ)太鼓、スコ3基、餅桶の順で宮座衆は隊列を組み、トーヤ宅から神社までお渡りを行います。「チョーサヤ、チョーサヤ」と唱和して進む一行の装束は他に例を見ない珍しいもの。紋付羽織袴に山高帽、足元は下駄履き。文明開化の時代に取り入れたという装いを今に継承しています。

神社に到着すると宮座衆はスコと餅桶、太鼓を拝殿前に供えた後、境内末社に参拝。次いで神殿にて神事を行います。

最後は氏子が楽しみに待つ餅まき(御供まき)。ブルーシートを敷いた境内中央に櫓が組まれ、櫓の上から餅や蜜柑などがまかれます。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・都祁白石 国津神社 ふる祭り 2016
 ・都祁白石 国津神社 ふる祭り 2012



国津神社 ふる祭り1
トーヤの庭に並べられたスコと呼ばれる御供3基。藁で作った胴を色とりどりの菊花で飾り、さらに餅と輪切りの大根を交互に刺した竹串を挿し、胴の上部に大きな円盤状で中央に穴の開いた餅(スコ餅)を載せます。その餅の穴を経て胴部分にそれぞれ(竹ならぬ楓であるのも面白い)を突き刺すと3基のスコが出来上がります。スコを立てて置くために長さ約2mの竹3本の脚が付いています=撮影:2011/11/3 奈良市都祁白石町


国津神社 ふる祭り2
トーヤ宅からお渡りの出発。先頭は太夫、スコは1基ごとに3人で捧持し、餅桶(右端、奉納する餅が入った桶)は天秤棒で2人が担いで列の最後につきます。道中は太鼓を打ち「チョーサヤ、チョーサヤ」と唱和しながらのお渡り=撮影:2011/11/3 奈良市都祁白石町


国津神社 ふる祭り3
神社に到着したお渡りの一行(太夫、神主、太鼓、スコ3基、餅桶の順)。宮座衆は紋付羽織袴、山高帽に下駄履きという今では珍しい装束=撮影:2011/11/3 奈良市都祁白石町


国津神社 ふる祭り4
献饌の儀。宮座衆12名で神事が行われます=撮影:2011/11/3 奈良市都祁白石町


国津神社 ふる祭り5
氏子たちが寄進の餅を詰め込んだ重箱をやぐらに差出すと、櫓の上の役員さんが大きな桶にその餅を積み上げます。空になった重箱には、神前に奉納した餅5個をお返しとして入れて寄進者に戻されます。櫓の上には瞬く間に餅の山ができ上がりました。準備が整うと、役員さんは餅の山から餅をすくうように両手に取って放り投げる餅まき(御供まき)が始まります。たいそうな量の餅でした=撮影:2011/11/3 奈良市都祁白石町


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テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真

  1. 2011/11/10(木) 21:55:16|
  2. 11月の祭り/行事
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