東明寺八坂神社 綱かけ祭 2012
矢田丘陵の中腹にひっそりと佇む東明寺。山門と本堂を残し、隠れ寺の雰囲気が漂う古刹ですが、その本堂の脇に鎮守の
八坂神社が鎮座します。
八坂神社をお守りするのは、山間にある東明寺地区の氏子さん達。今は8軒を残すのみとなり、何かと維持していくのが大変になったとは長老の談。
かつて毎年正月11日に行っていた
おんだ祭(お田植祭)と綱かけ祭は、今では人手が揃う成人の日に変更されています。当日男衆は早朝から境内にて、持ち寄った稲藁で勧請綱つくりの作業に入ります。
午前中に一掴みほどの太さで長さ約20mの綱7本が編まれます。食事時間を挟んで午後からは、2本ずつを撚り合わせ繋ぎ合わせて、太い綱を編み上げます。「チョーサジャ、チョーサジャ」と声を合わせリズムを取って進める作業は大変な力仕事です。この頃にはご婦人達も参加し、綱つくりの手助けや境内の清掃を行います。
勧請綱の仕上げは、年番のトーヤ(当家/頭家)さんを心棒にして巻きつけた後、横倒しにします。何とも手荒い扱いですがお祝いだそうです。
準備が出来上がると、神主さんのお出ましとなり、先ずは
おんだ祭、次いでお綱かけの神事が斎行されます。神事の後、集落の入り口の谷に、集落の安全・厄除けを祈願して綱かけが行われます。(
おんだ祭については
前ページに)
関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
・
東明寺八坂神社 おんだ祭・綱かけ祭 2016 ・
矢田坐久志玉比古神社 綱掛祭 2013 ・
長岳寺 節会(綱掛) 2013 ・
椣原の綱打ち行事(勧請綱掛け) 2013 ・
明日香・栢森 綱掛神事 2011 ・
明日香・稲渕 綱掛神事 2011

「チョーサジャ、チョーサジャ」と声を掛け合い力を併せて綱を撚り、太い綱を編み上げます。後方ではご婦人方が綱の回転の補助に加わっています=撮影:2012/1/11 奈良・大和郡山市矢田町

仕上げにトーヤ(当家/頭家)さんを心棒にして巻き上げ、横倒しにしてしまいました。お尻の方からは太い竹の担ぎ棒が差し込まれ、トーヤさんが急いで出ようとしているところ。手荒いですがトーヤさんへの祝意とか=撮影:2012/1/11 奈良・大和郡山市矢田町

積み上げた勧請綱のお祓い=撮影:2012/1/11 奈良・大和郡山市矢田町

神主さんが見守るなか、集落入り口の谷間に綱かけの作業中。両側の山の中腹に埋め込まれた石柱まで綱を引き上げ結わえます=撮影:2012/1/11 奈良・大和郡山市矢田町

綱かけの邪魔になる木を切り倒し、谷間に勧請綱がめでたく架けられました。7本の松葉さがりとご幣が付けられています=撮影:2012/1/11 奈良・大和郡山市矢田町
スポンサーサイト
テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真
- 2012/01/12(木) 22:06:12|
- 1月の祭り/行事
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0