平尾水分神社 おんだ祭 2012
「平尾のオンダ」として知られる古式ゆかしい夜のお田植祭り正月18日の夜、神殿前の特設舞台で演じられる田植えの祭事。主役は「
大当(だいとう)」「
小当(しょうとう)」と呼ばれる1年交代のトーヤ(当屋/当家)さんが勤めます。早乙女役は「
ショトメ(初乙女)」と呼ばれ、本来は少年が演じるところですが少女も参加。ところが本年は大人の男性もひとりが代役を勤めていたようです。
神事のあと一連のお田植作業が次々と演じられます。唱える詞章は江戸時代の旧い貴重なもの。県の
無形民俗文化財に指定されています。
後半には「
若宮さん」(黒い翁面の人形)が登場します。その全身に巻き付けられたコヨリが病気平癒に効能ありとか。自分の治したい患部と同じ位置のコヨリで患部をさすると霊験あらたかとのこと。コヨリを頂いて笑顔の参拝者が境内にあふれました。
先にも写真・説明をあげましたので、ここでは簡潔にしました。併せて下のリンク先を参照して戴ければ分かりよいとおもいます。
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平尾水分神社 おんだ祭 2011
オンダの太夫役の大当、小当がそれぞれ鍬と台詞書を手に登場。ショトメ役の子供達は役員さんにおんぶや抱っこされて舞台に上がっています=撮影:2012/1/18 奈良・宇陀市大宇陀区平尾

「鍬始めのこと」「苗代角打ちのこと」「苗代閉めること」などの所作の後、太夫は鍬を置き、扇子で鍬の柄を3回たたきながら
♪福徳 恵方の方より 澄みにすんだる水を くわ くわ くわ
♪ などと声高に唄います(「水入れのこと」)=撮影:2012/1/18 奈良・宇陀市大宇陀区平尾

ショトメさんと全員が立ち上がってお田植の所作。
♪ 若いショトメを ひともみもんだれば 実は立ったら竹になる 今年の稲は…
♪ と唄いながら舞台を左回り、右回りに1回ずつ回ります=撮影:2012/1/18 奈良・宇陀市大宇陀区平尾

おめでたいお祝いの台詞が唄われてお田植は終わり、休憩(間炊=ケンズイ)に入ります。その間に小当さんが平素は神さんとして大切にされている「
若宮さん」を胸に抱いてお渡しして、台上に寝かせます。黒い翁面で、全身にコヨリが巻かれた人形です=撮影:2012/1/18 奈良・宇陀市大宇陀区平尾

病気を治すという霊験あらたかなコヨリを有り難く受けとる参拝者の手。何ごと??と見つめる怪訝な幼児の目=撮影:2012/1/18 奈良・宇陀市大宇陀区平尾
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テーマ:祭り/イベント - ジャンル:写真
- 2012/01/20(金) 22:03:36|
- 1月の祭り/行事
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