奈良大和路~悠~遊~

奈良大和路の祭や伝統行事、四季折々の風景を 写真で綴るフォトブログです。大和は国のまほろば、神や仏に近しく 奥は深くて おもしろい!

倭恩智神社 シンカン祭り(2) 宵宮 2012

倭恩智神社 シンカン祭り(2) 宵宮 2012
  美しい独特の神饌を唐櫃に納めて渡御

かつては重陽(ちょうよう)の節句――9月9日に相当し、邪気を祓い長寿を祈る節会――の行事であったとされるシンカン祭り。9月7、8、9日の3日間にわたり行われます。柳の小枝に初穂を添えたものを神前に供えることなどから、収穫祭の意味合いを今に伝えている祭礼とみられています。

中日の8日は宵宮。この祭礼に特有の神饌は前日から当日の午前中にかけて整えられ、神饌箱(荷い棒のついた唐櫃)に納められてお渡りを待つばかり。(前ページを参照)

午後、大当屋(オトヤ)宅に参集した神職(田原本町池神社の宮司さん)、烏帽子に素襖(素袍、すおう)姿の大小両当屋、昨年と来年のオトヤ、総代や議員など10数名が一列となって倭恩智神社に向かいます。神饌箱を担ぐのは両当屋の家族との決まりで、本年は両家のご子息がお勤め。

神社に到着すると拝殿の右前方に神饌を並べ一同着座。神職が本殿の開扉を行い、一連の神前所作が丁寧に行われます。献饌では「七色の御供」「荷い餅」「花御供」を1組とする神饌7膳が本殿に、3膳が境内の八幡・春日・稲荷の各末社に供えられます。祭礼が終わると拝殿で直会に移ります。

夕方、巫女による「御湯立の儀」(当屋記録では「御湯の儀」)と神楽奉納が行われます。「湯立」を当屋さんたちは「湯あげ」とも呼んでいます。その後、次々と氏子たちは家族揃って――中には3世代が揃って神楽の鈴振りのお祓いを受けます。氏神に対する畏敬の念が脈々と受け継がれていることがよく伺える光景です。

関連記事(当管理者の関連写真記事へのリンク)
 ・倭恩智神社 シンカン祭り 2016
 ・倭恩智神社 シンカン祭り(2) 宵宮 2014
 ・倭恩智神社 シンカン祭り(1) 当屋神事 2014
 ・倭恩智神社 シンカン祭り 宵宮 2013
 ・倭恩智神社 シンカン祭り(1) 神饌 2012



シンカン祭 宵宮1
オトヤの母屋を出て神社に向かう渡御の一行。神職の後に烏帽子と素襖(すおう)を着用し御幣を捧持したオトヤとコトヤ、次いで神饌箱を担いだ2人、さらに町の役員さん達が続きます=撮影:2012/9/8 奈良・天理市海知町


シンカン祭 宵宮2
独特の神饌を役員さんらが手渡しで本殿に恭しく奉献。他に御神酒1升と剣先スルメ(かつては昆布)が献供されます=撮影:2012/9/8 奈良・天理市海知町


シンカン祭 宵宮3
拝殿に並べられた「荷い餅」「七色の御供」「花御供(杉皮御供)」と呼ばれる3種の美しい神饌。折敷の上に順に重ねられています(詳しくはこちら)。(許可を得て直会の間に撮らせて戴きました)=撮影:2012/9/8 奈良・天理市海知町


シンカン祭 宵宮4
本殿前にて「御湯立の儀」。湯釜の下で細い木に火を焚きつけただけで熱湯になってなく、湯気は立ちません。折から西日の木漏れ日が当たりました=撮影:2012/9/8 奈良・天理市海知町


シンカン祭 宵宮5
次々と参拝に詣でる氏子さんを家族ごとに巫女が神楽を舞ってお祓い。巫女の鈴振りに合わせてオトヤが太鼓を、コトヤ(右端)がチャンポラを打ち鳴らします。トヤさん達がチャンポラと呼んでいるのは銅鈸子(どうばつし)のことで、中央が椀状に突起した青銅製の円盤。2個を両手に持って打ち合わせる打楽器の一種=撮影:2012/9/8 奈良・天理市海知町


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  1. 2012/09/11(火) 21:37:45|
  2. 9月の祭り/行事
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・奈良県北部在住の男性です。1300年超の歴史に根ざす奈良大和の人々の信仰に支えられてきた神事・仏事や祭り、伝統行事、民俗を主に紹介しています。
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