木津川の踊り念仏 ２００９

木津川（こつがわ）の踊り念仏（祈祷念仏）　２００９

「二百十日の前祈祷」として行われていたと伝わる踊り念仏。今も各地に残る「風鎮め祭」の流れをひくようです。祈祷念仏あるいは親しく念仏踊りとも呼ばれ、かつては東吉野村の多くの集落で行われていたのが、今では木津川地区のみで継承され、奈良県の無形民俗文化財に指定されています。

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地域・家内安全、五穀豊穣の祈願
高見川沿いの道から少し登った高台にある薬師堂。夜の7時半、集まった村人たちは本尊の薬師如来像の前で僧侶の読経に合わせ、般若心経を一心に繰り返し唱えます。夜空には都会では見られなくなった満天の星が美しく瞬いていました。撮影：2009/8/18 奈良・東吉野村木津川　薬師堂






念仏踊り
続いて堂内で精進料理の宴が終わると、いよいよ念仏踊りの始まりです。中央に大太鼓を据え、ねじり鉢巻に浴衣姿、下駄履の男二人が、各々赤い木魚と鉦（かね）を手に持ち打ち鳴らし脚を振り上げ、周囲の男女が掛け合いで唱える ♪ な～あ～んぶ～つ　♪ な～あ～んぶ～つ……の念仏（？）／コーラス（？）に合わせて踊り回ります。他の村人たちが笑顔でこれを見守る、素朴な味わいのある祭りでした。撮影：2009/8/18 奈良・東吉野村木津川　薬師堂