奈良大和路~悠~遊~

奈良大和路の祭や伝統行事、四季折々の風景を 写真で綴るフォトブログです。大和は国のまほろば、神や仏に近しく 奥は深くて おもしろい!

櫟原・生駒山口神社 秋祭り/オハキツキ・お渡り(神幸祭) 2014

櫟原のオハキツキとお渡り(神幸祭) 2014

生駒山の鳴川峠越えの入り口にあたる平群町櫟原(いちはら)に鎮座する生駒山口神社。毎年10月上旬に行われる秋の大祭は、本当屋宅にご祭神を迎える「オハキ」(祭壇、行宮)をつくる「御はき築き(オハキツキ)」から始まります(今年は9月28日)。5地区に分れた氏子(約75戸、今年は向裏地区)が1年交替で神事を受け持つ当屋を務めます。

オハキツキの呼称は神事全体をもさし、「櫟原のオハキツキ」として県の無形民俗文化財に指定。一連の行事は当屋渡し(3月)、オハキツキ、コウリトリ(垢離取り)、お渡り(神幸祭)、荒神祓い、御幣作り、還幸祭(宵宮)、本宮と続きます。最近では宵宮(10月第2土曜日)を中心に、それに近い前後の土・日曜日に行事が振り分けられ、2週間余に及ぶ長い行事です。

宵宮の1週間前の日曜日、生駒山口神社の祭神・スサノオノミコトとクシイナダヒメノミコトの神霊をオハキに遷すお渡り(オタビ)が行われます。前日の早朝、神社の前を流れる櫟原川の御幣岩でコウリトリを行い禊をすませた本当屋とケイヨウニン(敬用人/警用人、補佐役)は烏帽子・狩衣様の装束で威儀を正し、本殿から宮司により分霊を遷した榊を恭しく受け取り、本当屋宅へと向かいます。

行列を先導するのは「露払い」。竹箒を持ち神さんの通る道を掃き清め、また人や車が神さんとすれ違わないように触れて先行します。本当屋、敬用人、御神燈、高張提灯などが後に続きます。

本当屋宅に着くと、本当屋は神霊が遷った榊をオハキの上の鳥居の後に立て、神饌を献じて拝礼。敬用人と他の当屋も手水をつかい、順次参拝します。後は座敷に上がって直会が始まります。

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櫟原 オハキツキ1
「オハキツキ」 長さ約2m、太さ約8cmのカシ、サクラ、クヌギ、
サルスベリなど種類の異なる8本の生木を使用。中心に心棒を
立て、周りに7本を逆円錐形に並べ(上部が広い)、深さ30cm
ほどを埋めて骨格をつくる 撮影:2014/9/28 
奈良・生駒郡平群町櫟原


櫟原 オハキツキ2
幅約4cmの割り竹を丸太の間に交互に通し、朝顔型の籠を編み上げる。高さ約1.6m、上部の直径は約1m 撮影:2014/9/28 奈良・生駒郡平群町櫟原


櫟原 オハキツキ3
竹籠の上部に板を渡し漆の木でつくった鳥居を立て、竹の間に全体を覆うように杉葉を挿す。杉葉をきれいに刈り込み、鳥居の周りに砂を敷き詰めると、オハキ本体が完成 撮影:2014/9/28 奈良・生駒郡平群町櫟原


櫟原 オハキツキ4
オハキがすべて整ったところで生駒山口神社の神職をを迎え、オハキのお祓いが行われる。四隅に竹を立て注連縄を張って結界を作り、地面は半分に割った竹で区切り、中央区画はこぶし大の石を埋め込みアプローチとし、周りは砂が入れてある。赤い箱は賽銭箱、バケツに入った水と白布は手水用 撮影:2014/9/28 奈良・生駒郡平群町櫟原


櫟原 お渡り1
「お渡り」 烏帽子に白袴、狩衣着用の本当屋は神霊が遷った榊を捧げ持ち、敬用人ほか一行とともに神さんのお旅先である本当屋宅に粛々と向かう 撮影:2014/10/5 奈良・生駒郡平群町櫟原


櫟原 お渡り2
滞りなくオハキに神霊を移し、神饌を捧げる本当屋 撮影:2014/10/5 奈良・生駒郡平群町櫟原


櫟原 お渡り3
恭しく拝礼する本当屋と敬用人。還御の日まで毎日ご奉仕・参拝するが、宮司も毎日参拝するという。氏子は自由にお参りする 撮影:2014/10/5 奈良・生駒郡平群町櫟原


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